ミュージカル刀剣乱舞「双騎出陣 ~春風桃李巵~」感想
鶴丸国永と大倶利伽羅の出陣なので伊達政宗公の話で、タイトルからすると晩年の話かと思いつつ。
刀ステでイケイケどんどん野心ばりばり政宗公は描いたから、どうなるんだろう。
刀ミュくんのことだから出陣人数少ない分、地獄ざっくざっく深堀りしてメンタルぼろ雑巾にしてくるのかな?
かーーーなり、身構えていました。
歴史の話の中で、まさかの美術知識でタコ殴りにされた「江水散花雪」の不意打ちは忘れていない(あれマジでしんどかった…)
今回、タコ殴りにされたのは大倶利伽羅でした。
鶴丸、身内には容赦ない…。
顕現したばかりのLv1〜60くらいの大倶利伽羅の成長と、政宗公の生涯を丁寧に描き重ねるという「刀ミュくん、地獄錬成以外もできるんだ!」という驚きが。笑
そういえば、源氏兄弟で曽我物語コンテンポラリーというトンチキにトンチキを重ねる演目(褒めています)をやってのけた実績があったんだ。
それを思うと、三日月宗近と山姥切国広に縛られているステよりも話に幅が持たせれるよな。
新々刀の双騎出陣が欲しいです(おねだり)
パライソでは鶴丸のスパルタは焦りからだと感じていたのですが、大倶利伽羅に対しては身内だからこその厳しさでしたね。
正宗公の影響を強く受けている刀(刀ステ・暁の独眼竜で伊達組の性格について描かれています)だからこそ「強くあってほしい」という願いでしょうか。
鶴丸の穴を掘るシーンが、今回の一番の恐怖場面だったのですが。
「墓を掘り起こされた」という話は知っていましたが、その影響で落とし穴を掘っているの?
「驚き」にこだわるのも…いや確かに墓を掘り起こされるとか驚き以外の何ものでもないけど、えっ…!?
鶴丸の闇、深くない?この先、大丈夫??
だから大倶利伽羅を自分につけているしそれを大倶利伽羅も自覚しているけど、それでも大丈夫???
デフォルトで歌うま鶴だけど、さらに上手くなっていて驚いた。
パライソを見たばかりで発声方法変わった?のと、表現力がアップしていて「中の人すごい…」
この短期間に何があったの?
「伊達者」の語源にもなったと言われている政宗公だけあって、話を通してお召し物がおしゃれ。
壮年以降の貫禄も説得力があり、お歌も上手くて、戦国○双であらぬ方向へ向かっていた伊達政宗のイメージが元の位置に戻った。笑
冒頭から空にかかる月も今回は「三日月宗近」のメタファーではなかったですね。
三日月は正宗公の兜の前立でもあり。
話のテーマが「白と黒」「光と影」の対比。
「月の裏側(影・見えない)」「月食(欠ける・足りない)」など、天下に届かなかった政宗公に連動。
「手紙(想い)」に寄せた、優しい話でした。
ところで、小田原城攻めのところ。
本家・ステ・花丸と「聚楽第(じゅらくてい)」読みできていたのに、ここでは「じゅらくだい」読みになったの何なんですか。
これは「分かる人だけ地獄を味わってね♡」という刀ミュくんからのメッセージですか?
(小田原城攻めの時に本作長義の写し「山姥切国広」が打たれた)
自分の掘った穴に落ちるという古典的なことをした鶴丸を穴から引き上げた大倶利伽羅。
物理的なことだけではなく、「白」を照らし心も引き上げる「黒」
2部の不立文字では恨みをはらすかのように、鶴丸をタコ殴りにしてたけど。笑
そういえば、刀ミュって2本立てで話を作っていたけど。
静かの海のパライソ → 伊達双騎
東京心覚 → 江 おん すていじ
次は江水散花雪ですか?
本編があまりにもしんどかったから、小竜くん旅行記とか、肥前くん各地の美味しいもの巡りとか、ゆっるゆる平和な話がいいです(切望)
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