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全体を見る目

キングダムが好きです。

何が好きかというと、もちろんエモめのドラマティックな展開に胸が熱くなり、元気が湧いてくる点もそうなんですが、戦(いくさ)における戦略が丁寧に描かれているところも大好きなポイントです。

フロントに立って各々の個性を活かしながら勝利を掴み取る兵士達のバトルシーンもさることながら、将軍や軍師による戦略、智略、画策なんかの重要性をとてもうまく表現しているなーと。

良い戦略ってなんなんだろう?とキングダムを読みながら考えるんですが、なかなかそう簡単には言語化できません。。

一個感じたのは、全体を見る目が優れている必要があるんだろうなということ。

戦場を駆け廻りながらフィールド全体に思いを巡らし、今何をすべきかという現場の判断。
高台にいる将軍が全体を見渡しながら的確にリソースを充てること。
そういうことの積み重ねが勝敗を分ける。

それぞれの持ち場で共通して必要な素養は、全体を見る目なんじゃないかなーと思いました。

バトルシーンを伴う最近のコンテンツは、いかに頭脳戦を描くかが一つのトレンドになっているように感じます。

頭脳戦の描き方は、設定やキャラによってさまざまですが、キングダムの場合、とりわけ数(兵力)と配陣という要素が色濃く出ます。

個の能力値を一旦無視した数で捉えた兵力と、個の能力を存分に加味した配陣。
(まるで将棋のようだ、というフレーズが頭をよぎったんですが、そもそも将棋は戦争にインスパイアされたボードゲームでした。。)

それらをうまく状況に適応させて、敵将の首を取る。どうシナリオを組み立てるかは将軍や軍師によってそれぞれあるので、一概にこれというのはないと思うのですが(あったら裏をかかれます)、大前提として全体が見えている必要があるなと。
場合によっては、場外のイベントすら考慮しなければいけないほど大きな"全体"です。

全体が見えているからこそ裏をかいた作戦が立てられるし、全体が見えているからこそ最大のピンチにヒーローが駆けつけることができる。

またそのためには、どこか冷静になっている必要がある、というのもいろんなシーンから読み取れます。

私のような凡人が、彼ら天才から盗み得るものがあるとするなら、「今考慮していることは、全体を見ての考慮だろうか?」「目の前に集中するに足る全体への考慮はできているか?」というような"全体"というキーワードを使ったメタ認知を意識することなのかなーと思いました。



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