その過程が全て全国的に有名かと言われるとそうでもない?御柱祭②〜里曳きの非日常空間〜
山出しは、トレーラーが活躍した御柱祭。
里曳きは、人力で行われます。
5月3日から3日間かけての長丁場です。
氏子衆の皆様、どうか怪我のないように!
◎4月に行われる神事
古御柱祭
里曳きに先立って、7年間神の宿る樹として立ち続けた御柱を、普通の材木に戻します。
八龍神神社(地元では八立神社)で、御柱休めの儀が行われます。
御柱休め
観光用として第二の人生を送る、かつて神として人々を守った大樹の姿もあちこちに見受けられます。他県のお諏訪さんに寄贈される事もあり、中には長崎まで旅をする元御柱もあるとか。
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御柱、里曳き前の皮むき
皮をむくとこんなにつるつるに!
前回、新しい御柱となるモミの木を切り出して、山出しと呼ばれる超ハードな木遣り、その中の木落としや川越しなどをご紹介しました。
今回は、里曳きを追っていきたいと思います。
里曳きは、5月3日前後から始まります。
(下社は、5月10日前後)
では御柱屋敷を出発
めどてこの操作が間近で見れるね!
ちなみにめどてこの重量は全部で1トン
めどてこは、女神である下社の御柱にはつけない。
これを、蛇の生殖器のようだと言った人がいます。
友杉 孝さん著 「結界」
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/56017/1/KJ00000133588.pdf
探せばいくらでも出てくるヘビペニスの写真
蛇の繁殖力は凄いというけどその答えを見た
雄の精子は雌の体の中で数年は生き続け、雌は好きな時に妊娠、出産する事が出来る
蛇は世界各地で、多産、子孫繁栄のシンボル
そして、友杉氏は、縄も蛇で、御神木も蛇の象徴と言う。
これは御射山神社の引き綱作り
山の神と蛇口を合わせる。
神は御柱でもあり、綱でもある??
土着の蛇信仰に、神道が上書きされている?
すごいよ、御柱が通った跡も蛇がのたくった後みたいだよ!
諏訪御柱祭では神様は普段は山にいる。あそこんちの祭神は確か大国主命タケミナカタ*1だったかなと思うのだが、この神様は普段は野山を駆け回っていて、6年目ごとの御柱祭では里に下りてきて、人々と収穫を祝い饗するのだそう。諏訪大社では御祭神は「狩りの神様」でもあって、ここには「山にいるときは狼(大神)だが、里に下りてくると狐(田の神で豊饒の象徴)になる」というような感覚という話を土地の古老から伝え聞いた。
神様が里に下りてくる、さあみんなで一杯やろう、ということで御柱祭は沿道に酒と食い物が大量に用意される。
(ネタさん、地元の人の言葉を伝えてくれてありがとう!)
とにかく派手にするためには何でもする意気込みのようですね。
今はブラスバンド主体なのが今後時代と共に変わっていく可能性もあるのだな??
"伝統を変えずに守るということについては、「山から里へ」「御柱を引っぱる」「酒必須」「木落とし必須」などがクリアされていれば、木遣りの楽団化や花火やらの景気づけについては、どんどん付け足して変えていってもいいものらしく、「あそこのは格好いいな」「次はうちもやろうや」てな具合で案外鷹揚。"
(ネタさん、リアルな声をありがとう!)
最初の記録が1200年前の伝統あるお祭り、
案外ユルいんだね‥!
御柱祭では、女性はお客様をおもてなしするための料理を作るなど裏方が忙しくて、なかなか御柱の曳行が見れないようです‥
昔は、女性は綱をまたいではいけないと言われていましたが、最近では御柱に乗っても良くなったとのこと。
時代とともに変わっていく。
町の大通りでは、時代劇風装束のパレードが行われます(写真は下社のもの)
友杉氏は、"逆さまの世界"と表現する。
お馬さん出動!(上社里曳き)
◎神舟
御神体が、お船に乗って御柱をお迎えに行きます。
建御名方神がミシャグジ神に護って貰うから?
建御名方神の出身地である出雲では、暖流に乗ってやって来る海蛇の神を祀っていたという。
御柱到着
普通通れないものを通すw
普通上がらないものを上げる
冠落とし
御柱の先端をカットします。このときに出た木片は、安産のお守りになるそうです。
とても時間がかかる立て御柱を早回しで
こんなハプニングも(・・;)
御柱の曳き建ては、男性的な神事
それに対して、見ているこちらの感情をも左右する木落とし、川越しなどを含む曳行は、女性的であると友杉氏は比較します。
男性的かも知れん。段取り良く、人の力のみでバランス良く御柱を立てる緊張しかない過程は、男性的かも知れん。
綱の巻き方も、代々伝えていくもの
危な‥!!!
そして大喝采
最後の御柱が建つのは三日目の夜
無事、御柱が立った後は、足場を外します。
7年に一度の大祭を終え、日常に戻っていく。
御柱が通った跡も掃除します
最初は一本の御柱かも知れなかった説
後から来て主神となった神様が、土着神の力を借りてより強くなろうとして、4本の御柱(結界)で護って貰おうとしたのかも。
祭りを利用して、その土地にうまく溶け込んでいったのかもしれない。
長い長い神仏習合の時は、
仏教行事とみなされていたそうだ。
しかし、一回途切れている諏訪の祭事(TT)
◎御柱祭のルーツについては、20くらいの仮説があるんだって!(公式)
元氏子の話(ソース・母)
「元々お社を7年毎に建て替えていたのね。だけど今立派なのが建つようになったから、4隅に御柱だけ立てるようになったと自分は聞いてるけど?
だから、大きな神社の氏子は、また別の日に大きめの御柱を曳いてくるし、小さな祠の氏子は、小さな御柱を曳くんだよ。」
とにかくこの年、諏訪では一年中、どこかしらで御柱の神事を取り行っているらしい。
小宮祭
もうめんどいよ!という声もある。(わかる)
ぶっちゃけ大変!(わかる!)
早く終わらないかな(わかる、しんどいもんね)
あれだけの大仕事をこなすなら、
これに何の意味があるんだ?と思いながらだと
キツすぎる
お祭りのルーツは、はっきり分かっていないとされるけど、一つ言えるのは、
何をするにも、綱が主役なんだ。
御柱を曳くための丈夫な綱を作る技術、
綱をどう使って巨木を操るのかの技術
木こりと木遣りのプロ集団のお披露目会。
今の展示会に似たものがあるでしょ!
大勢の人を集めて、
「ウチの技術、どうですか!?」
弥生時代、諏訪には、なかなか稲作が定着しなかったと言う。
その頃から、山の恵みである樹々を切り出し、運んで、周辺の地方豪族と大規模な取引を行い、発展してきたのでは?
人の手でこんなん出来るの!?と思ったとき、
「神ってる」と言う。
昔からの言い回しだと、「神業」
由来は分かっていませんとするのではなく、
お祭りの意味が、伝わっていって欲しい。
謎の多い蛇の神様のことも
本当謎の多い神様だな!
蛇の神様は、海外から来てるのかな?
また新しい何かが分かったら、ミシャグジ様についても書けるといいな‥
ここまで見てくれてありがとう*\(^o^)/*
ではまた!
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