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うまにのりてえ。

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乗るしかない、というデザインだ。馬は。
馬からしたら、生まれたままだし、そんな気もないだろうに、
ヒトが「オレ乗れそうじゃん」ってことで、乗られるのだ。

それでも乗らせてくれる優しさが
あの目には溢れ現れている。口は怖い。

もし自分が馬で、自分とまったく違う形の生物が
「乗せてくれ」とか言ってきたら、
ぜったいに蹴っちゃう。蹴り殺す。蹴り殺さねば。

ねこやいぬたちも、自分より大きい異性物に寄っていくなんて
懐が恐ろしく深い(ヒトが浅いだけかも)。
それにしても馬は、ねこやいぬと違い、
足をちょっと怪我するだけで生きていけない
激デリケートな命なのだ。
それなのに、自分と違う生物を
自分の背に乗せるなんて、すごい。

失格人格な私からすると
他の命との関わりが少なく、そもそも怖いので、
結婚とか出産も、眩しくて神々しい行為だ。
特に出産は、10ヶ月以上も母体のいろいろを犠牲にした上に、
すごい痛さで行われる。
今の自分も、親にそれを経験させたのかと思うと、
結果こんなになって本当に申し訳ないごめんなさい
で一杯だが、出会う人々の皆が、各々の神々しさの結果だと思うと、
社会は複雑で面白いなぁと思う。

そんなことを、ヒトの器だけで測ると、
ああもう死ぬしかないので、動物たちと触れ合いたい。
そうやって、いろんなものに救われるのだ。

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