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須川くんの「バズったツイート」について考えて見た。

このツイートがバズっているわけなんですが、
極論です、極論を言いますよ…

「スマホ、触ってもいいやん。」

と、わたくし思うわけです。
須川くんのこのツイートや、それに対するリプの盛り上がりに違和感を感じたんですよね。で、なんなんだろうな、この違和感。と考えていたわけです。んで、思ったんですが、「スマホ触ってる人を絶対に許さないぞという念」のようなものを感じたような気がしたんですね。
例えば、不倫をしていたベッキーを叩き潰すかのような、STAP細胞が証明できなかった時の小保方さんを抹殺しようとするような、そういう念、思いのようなものの初期段階がここにはあるんではないかと思ったわけです。
正直、(ごめんなさいね、あえて口悪く書くと)

「何様だ演劇人、そんなことやってるから業界が狭くなっていくんだよ。」

と思ったわけです。

どんどん加速度を増して変わっていく、多様化していく現代社会において、そのような微塵の隙も許さないルールを敷いてしまっていいのかと思うわけです。
当然わかっていらっしゃると思いますが、スマートフォンは、今や生活とは切り離せない家電です。フォンとは言っていますが、電話だけではなく、メール、SNSはもちろんのこと、ヘルスケアもできるし、計算機にもなるし、懐中電灯にもなるし、財布にもなる。アプリさえあればなんでもできる。調べ物をする時なんかは、思考の手助けをする、ある意味予備頭脳のようなものです。テレビや冷蔵庫や洗濯機よりも私たちに近い。もう、なんのためにスマホを触っているかなんて、外から見ていたら本当のところはわからないかもしれないんです。
そんな世の中で、スマホを触っている人を完全否定してしまっていいのか。いや、今までならそれでよかったんだと思うんですが、これからはそうはいかないかもしれない。「スマホさわれないんだったら、演劇観にいくのやめよう」なんてことが普通に起きてくるとかもしれないのです。それでいいのかってことです。
関係者なら尚更で、僕は芸能事務所の主催の舞台の作・演出をした事があるのですが、マネージャーさんが、舞台の途中も客席でスマホを気にしているわけです。でもそれは、今舞台に立っている俳優たちの仕事をとるためです。もし連絡が遅れて仕事が取れなかったら本末転倒です。わかりますよ、だったら最初から舞台を見なければいい。それも一つです。しかし自社商品である若い俳優たちがどういう芝居をして、これからどう売り出していこうか考えるのもマネージャーの仕事です。難しいところです。これはまあ完全に連絡の話ですが。

まとめると、人それぞれ、やむを得ない理由があるかもしれないってことです。まあない人もいるかもしれない。ただ触りたいだけ人、無意識に触ってる人もいるでしょう。でもそれも、これだけ演劇と社会がかけ離れてしまえばいたしかたないのではないかとも思うのです。
正直、日本の社会の大多数の人が演劇を見たことがないようです(居酒屋リサーチ)。演劇を見るということが、時間、空間を共有して、舞台上と客席が一つの空気を作り、その日にしか見ることのできない素晴らしい体験を作るための共同作業なんだということを、肌感で知っている人は本当に少ない。だって演劇を見る習慣がないから。テレビや映画を見ているときはこっちは何をしてもいいから。だからわからない人が多いのも当然だと思うんです。わからない人に「マナー違反だ!」と言っても「そんなん知らんやんけ!」ってなるじゃないですか。前説で言っていたとしても、どれだけ本腰で聞いてるかもわからないし。出演者のファンの方ならまだしも、出演者に頼まれて見に来てたら、、、ねぇ。

さて、ここからが僕なりの答えです。(間違ってるかもしれないし、いろんな意見をいただきたいと思うのですが。)
僕らは演劇という、コミニュケーションを主とした芸術をやっています。コミニュケーションとは言葉のやりとりではありません。気持ちのやりとりです。
そこで、お客さん通しのコミニュケーションによって解決してもらうというのはどうでしょう。起こってしまったことは仕方ない。罪を憎んで人を憎まず。本番中、役者、技術スタッフには何もできません。舞台に集中しています。場内スタッフも、そのお客さんが遠すぎて、注意すること自体が他のお客さんの迷惑になるかもしれません。だから、そのスマホを触ってたり、迷惑になる行為をしているお客さんの近くにいる、お客さんにコミニュケーションによって注意してもらうんです。

とても大変な準備が必要です。といっても、僕が知る限り、同じようなことをキャラメルボックスのプロデューサーの加藤昌史さんがしています。おしゃべりをしているお客さんに対して、劇団が前もって準備したイエローカードみたいなものを見せると言ったものだったと思います。でも、今の時代はイエローカードも必要ないと思います。

僕が提案するのは前説です。前説が全てです。前説を「若手の練習」になんて使っちゃダメです。前説もお芝居を見るための大事な時間です。大きな声での一方的な前説はコミニュケーションじゃありません。押し付けです。そうではなくて、ベテランの、一番客席に誠意をもってキチンと伝えることができる、コミニュケーションを取れる俳優がやるべきです。
その俳優さんに、ユーモアたっぷりに、お客さんに2時間だけのこの会場内でのルールを届けてもらうんです。(1時間半だったり、1時間かもしれないけど)

このお芝居の最中だけ、迷惑だなと感じたら、その人の肩を優しく「トントン」と叩いていいよ

と。誠意をもってお客さんにこれを伝えます。携帯をどうしても切れない人は切らなくて結構。どうしても見ちゃう人は見てもらっても結構。飴が舐めたい人は舐めていい。水を飲みたい人は飲んでいい。ただ、誰かに迷惑をかけていたとしたら、肩をたたかれますよ。そのときはやめてくださいねと、前説で伝えるんです。
そうすればお客さん通しのコミニュケーションがとれて、誰かの迷惑になっていることを実感んできるし、お芝居が終わってから、すいませんでしたと謝れるかもしれない。そのやりとりから仲良くなれるかもしれない。
当然、肩を叩く人も強く叩いちゃダメです。優しく、トン、、トン、、です。許し合い心が大事です。

夢物語かもしれませんが、こうやって演劇を見ている人も、今まで見ていなかった人も、一方的になるんではなく、お互いを尊重しながら気持ちよく観劇体験をできないものかと思った次第なのです。

もちろん、前もってツイートなどでお知らせする事も大事だと思います。そういう意見がなければ、ルール?マナー?をわかってもらえないですから。
でもその場で起こる時は、どうしても起こってしまうものです。事故だって、あんなに毎日悲しいニュースが世間を賑わせているのに起こってしまう。それに、そういう人に限って、そういうツイートとかけ離れたところにいたりしますから。だから起こった時に現場でどう対応するが、大事なんじゃないかなと思ったんです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。これを読んで、いろんな意見が出るかと思います。ぜひ、話し合って、いろんなベストを模索していきましょう。

さてここからは立花の模範演技です。
立花だったらどんな前説をするか。音声ファイルがダウンロードできます。
もしよろしければ、お聞きください。100円ですwwww

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