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酒なんか飲むな

 酒を飲むと普段抑圧された感情が言動に溢れる。これを書いているのも酒によるものだ。

 酒

 周りの人間よりも幾ばくか飲めるらしいということは社会に出たあたりで気がついた。それ故か会社やプライベートで飲みに行く機会もしばしばあるが、実はそれほど酒が好きなわけではない。

 酒を飲んだ後の倦怠感や、健康によかろうはずもない液体が胃を占める不快感が堪らなく嫌いだ。それでも私が酒を飲むのは酩酊感を味わいたいから、浮世を忘れたいからなどではない。酒で理性のタガが外れることで感情が外界に溢れ出すことを期待しているのだ。気がついたころには身に染みついて取れなくなってしまった自己肯定感の低さから感情や意思、考えを周囲に晒すことを恐れる私には酒に頼る他にいまのところ術がない。その意味だと私には酒はなくてはならないものかもしれない。もし酒がこの世からなくなったら感情が理性による外圧で爆縮してると思う。全く情けない話だ。

 こんなことを考えるのは一度や二度ではない、深酒をするとほぼ毎回考えている。その度に抑圧されない本来の自分を模索しては明るく振る舞ったり、斜に構えたりしてる。しかしどれが本来の自分なのか結局わからなくなって思考がどこに行き着くわけでもなくフェードアウトしていく。当たり前だ、人間は複数のペルソナを使い分けて生きている、言ってみればどれもこれも自分なのだ。

酒が抜けてきた。

私は何を書いてんだ?
だんだんbadが明けてきた。
多分これは感情の膿、
くだらん、はよ風呂入って寝ます。
心に理性で蓋をし、
つまらん仕事に明日も邁進。

………まだ酒抜けてなかったわ

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