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御呼び〜始まり  宮古島滞在記③

旅も中盤に差し掛かった頃、再び漲水御嶽へお参りすることに。
前回は人も観光客もいたので
ゆっくり落ち着いてキネとモチ(息子)と来てみたかったのです。

さて。
今回は誰かが出て来ることもなくゆっくりご挨拶できて、
美味しいランチでも食べに行こうと車を走らせました。

しかーーーーし!!!
島はもちろん離島に行っても
行く先々、お店が定休日に臨時休業、たどり着けない、と空振りばかりで
結局、漲水御嶽のある市街地に戻ってきてしまいました。

市街地を当てなく走っていた時、ふと目に入ったこんもりとした小さな森。

「キネっ!!!!!戻ってっ!!!!
 何、今のっ!!!
 あそこの森、気になるっ」

地図で確認するとそこには神社マーク。
キネに車を戻してもらって、近くに止めると

「阿津真間御嶽」の幟。

ん???アツママー御嶽と読むらしい。
お参りしなくちゃ、と無性に気になったので参拝。

(呼ぶにしてもご飯抜きはひどいっ!他の知らせ方にしてっ←ウス心の声)

さして広くはないものの
地元の人に大切にされているであろう、きちんと手入れの行き届きた境内の
短い参道を抜けるとすぐに本殿。

私たち以外誰もいない、静けさが辺りを包む。

本殿の両脇には大きな鏝絵の龍が2柱いて
脇侍のようでした。

しゃがみこみ、ご挨拶をすると

「しーーーーーーーーーーん」

一瞬にして、水の中に潜った時の
耳が詰まったような
不思議な静寂に包まれました。

特に誰かが居たって訳でもなく
ただただ蒼い静寂だけが私の体を包んでいました。

お参りの終わったキネ曰く、
「まるで深海のようやな。コポコポコポ、、、って小さな泡か上がってそう」

そう!まさに!!
キネ、その通りよっ

島に来てからずっと感じてた肌に感じるプレッシャーって
実は水圧なんじゃ??
ずっと怖く感じてた、津波で水の底に沈む記憶って
島自体のエネルギーが深海にあるからなんじゃ????

「おぉーーーー!せやせや。
 はぁ、スッキリ」
もう、二人して納得、納得。

納得してスッキリ
お昼ご飯を食べるべく阿津真間御嶽を後にしたのですが・・・・。


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