あのあと家に帰った。実を言うと、売らなかった。あんなしっかりした服なのに全部で1,805円。寂しくなってまた雪だるまのように全部抱えて帰った。電車は大きすぎて座れなかった。それから溜まっていた洗濯を回した。焼きそばを作って食べてちょっとだけ寝た。17時に神社が閉まるのに気づいて急いだ。近くにある大きな公園は原っぱになっていて高い位置から朝日と夕陽が見える。たまたま帰りに日の入りが見れた。今日は天気が良かったので富士山も隣にいた。ついでにおじさんおばさんも沢山いた。一眼のカメラ
前日は仕事で大きな棚卸しがあって終電で帰った。 疲れ果てているはずなのに全く眠れず、 匿名の音声アプリを開いた。 気づいたらいびきをかいて寝ていたらしい。 公開処刑でしかない。 今日は脱毛の予約を12時にしていた。夜更かししていたせいで起きたのは出発の30分前。大遅刻である。 にも関わらず、服を売りに行かなきゃと急に思い立ち、冬服のダウンたちを鞄に詰め込んだ。雪だるま状態で駅に到着。大柄なせいで改札も蟹さん歩きでしか通れない。改札口のファミマ店員のおばさんスタッフと目が合う
生理がきた 4日早かった お腹と腰を出来ればもぎ取りたくなる月一の宿命 たまたま休みで一日中ベッドの上で過ごした 14時頃3回目のトイレに起き上がって 冷蔵庫から作り置きの麻婆豆腐をチンした ラップに包まれた冷凍ごはんをぶち込み ベッドの上で食べた ついでにラジオをつけて ホットココアを作ってあったまって 好きな文庫本と詩集とネタ帳とペンを 周りに並べた 色んなことを頭の中で整理しながら ボーっとする それにも飽きて最近ハマっている きゃないという人の音楽を聞いた あく
終電を逃した 家まで10km歩いた 深い長いよる ちょっと怖かった 何度も後ろを振り返った 道に並ぶ街灯は少し頼りなくて 月と星だけがずっと守ってくれていた 普段見ない光景を見た 電車の線路の点検をしてくれているおじさんたち 線路のレールに車を乗っけて 4人組で懐中電灯を照らしながらお仕事してた スーパーとコンビニの店員さん、 納品のおじさん、新聞配達のバイクの人、 排水管工事のおじさん、ガードマン、 ごみ収集車のおじさん、タクシーの運転手さん タクシーの運転手さんは細い
付箋だらけの私の人生は何が大事なのかも分からなくてまるで何かに試されているみたい。自分で選ぶ権利をどこかに忘れて選ばれることだけに命をかける受験生かのよう。 人の測りに乗せられたくなくて全部破り捨てた。 手ぶらで走ったら体がふわっと浮いてきて あ、飛べるかもって思った。 マーカーで埋まったカラフルな紙切れたちが空に舞って私を祝福した。