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森林の環境問題って?森林事情と認証制度

こんにちは!ご訪問いただきありがとうございます。

ひとと地球の無垢をめざすライフスタイルブランド、USS by papawash(アス バイ パパウォッシュ)です。

今回のテーマは、「森林保全」。森林にまつわるアレコレから、普段の生活の中でできる保全活動もまとめてみました。

森林がもつ4つの機能

まずは、森林の機能について。実は、わたしたちの生活にも密接に関わっています。

①水源涵養機能(すいげんかんようきのう)

森林の土壌が雨水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を穏やかにすることで洪水を防ぎます。また、雨水が土壌中をゆっくりと染みわたっていくことで、濾過され水質が浄化されます。

②土砂崩れを防ぐ

しっかりと根を張った森林は、網目のように張り巡らされた根が土を抱え込み、土砂の流出や崩壊を防ぎます。

③地球温暖化を防ぐ

いわずもがな、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収し酸素に変換します。

④生態系の維持

豊かな森林環境が、野生動物の食物連鎖を支えます。

わたしたちの安心・安全な生活は、森林に支えられていることがよくわかりますね。

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世界と日本の森林事情

森林の面積は、地球全体で約40.3億ヘクタール、全陸地面積の約31%を占めるそうです。

1990年から2020年の30年間で、合計1億7800万ヘクタールが減少したといわれます。この面積は、日本の国土の5倍に当たります。

減少の原因は、違法伐採や過剰伐採、開拓や森林火災などさまざま。

一方で、森林の減少速度は少しずつ減少しているそうです。様々な国で植林が促進されたり、森林が自然と拡大することで、一部の地域では森林面積が増加しているとのこと。少しずつでも、良い方向に向かっていきたいものです。

日本の森林率は68.4%とそこそこ高く、緑豊かな土地と言えます。

森林は「人工林」と「自然林」があり、人工林は苗木を植栽して人の手で育て上げた森林です。日本の森林の40%が人工林にあたります。

豊かな人工林を育てるためには、生育に合わせて適度に刈り取る必要があります(下刈りや除伐、間伐といいます)。

人工林が手つかずのまま放置されると、樹木が密に育つことで太陽光が遮られ、地表に近いほうの下層植物が枯れていきます。

これらの放置された人工林は、森林を荒廃させたり、「緑の砂漠」という問題を引き起こします。緑の砂漠とは、遠目には樹木があり緑豊かに見えるものの、下層植生は枯れて土がむき出しになり、生物多様性が乏しい状態のこと。下層植生がないと雨水を貯留できず、土砂災害や水質悪化にもつながっていきます。

人工林は、適度に伐採し管理することが大事ですが、管理に欠かせない林業従事者は年々減少しています。

(出典:環境省HP、世界森林資源評価(FRA)2020メインレポート)

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森林を守る認証制度

豊かな森林のためには、適切な管理が必要。そこで、管理された森林による製品であることを見分けられる認証制度をふたつご紹介します。

①FSC認証

FSC認証は、適切に管理された森林から得られた製品であることを認証している制度です。

FSC認証とは、森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品を消費者に届けるためのマーク(FSC JAPAN HPより抜粋)

FSC認証は、森林から最終製品になるまでのすべての工程で認証を受ける必要があり、FSC認証マークのある商品を選ぶことで、適切な森林管理を支持し、森林保全に間接的に貢献することができます。

近ごろはプラスチック削減が進んだことで、再び紙への注目が集まっています。FSC認証紙を使用するメーカーも増えているので、普段のお買い物でも選びやすくなっているのも嬉しいところ。

USSでも、綺麗な海を守るために、少しでも森林保全に貢献していきたいと考え、使用する紙類はFSC認証紙を積極的に採用しています。


②RSPO認証

RSPO認証は、持続可能なパーム油の生産・利用を目的とした認証制度です。

パーム油は幅広い生活品、日用品に利用されます。世界的な需要増で、パーム生産地域では乱獲や不適切な農園経営により、熱帯林や自然林の伐採に加え、劣悪な労働環境も問題になっています。

RSPOは、生産者から製油業・商社、製造業、小売業まで一貫して、パーム油を追跡管理できる認証です。認証パーム油を流通させることで、生産者を保護し、森林破壊の抑制につながります。

ヤシの木のイラストを用いたRSPOマークは、まだあまり見かけませんが、これから増えていくと予想しています。見つけるのが楽しみですね!

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いかがでしたか?

森林は、飲み水や災害対策など日々の生活に密接に関わっているんですね。日々の生活でも、森林保全に少なからず貢献できることがありそうです。

★FSC認証マーク、RSPOマークを意識してみる

★再生紙を選ぶ

★使い捨ての紙コップやコピー用紙を控える

★過剰な包装を断る

などなど、すぐにできそうなことから始めてみませんか?

▼その他のUSSの環境への取り組みはこちら▼


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