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ステキな素材『竹紙』と森林保全のカンケイ。

こんにちは!ご訪問いただきありがとうございます。

ひとと地球の無垢をめざすライフスタイルブランド、USS by papawash(アス バイ パパウォッシュ)です。

この記事の見出し画像は、USSのバブルを4回ご購入いただいた方にお送りしている、「USS CLEAN BEAUTY JOURNAL」。

このリーフレットでは、USSが取り組んでいる環境への取組みをまとめています。

もちろん内容にも着目していただきたいのですが、もうひとつ、このリーフレットの紙にも着目していただきたいのです。ナチュラルな質感ながら、滑らかな手触り…。このリーフレットは、国産の竹を100%使用した竹紙を採用しています。

今回は、この竹紙の特長と、環境保全とのつながりについてお話しさせていただきますね!

竹紙の特長って?

最近、紙やノートを使っていますか?

私は紙に書いて考えるタイプなので、常にノートが手元にあります。

ひとくくりに紙といっても、コピー用紙や和紙、再生紙、藁半紙(懐かしい…!!)といろいろな種類があります。

今回はその中でも珍しい、竹紙にフォーカス。

竹紙は、竹の繊維を原料として作られた紙です。(コピー用紙など、通常よく使われる紙は、木材の幹の樹皮から作る木材パルプが原材料。)

竹紙はおもに中国で使われ、日本には平安時代までに伝わっていたと言われます。あまり見かけないですが、実は歴史は長いんですね。

竹の構造が空洞であることから、紙にする過程で木材パルプよりも効率が悪いのだそう。そのため、日本の製紙会社ではほとんど扱われないようです。

そんな竹紙を使って、USSのリーフレットをつくりました。国産の竹を100%用いた竹紙で、漂白剤も使わないナチュラルなものを使用。

「国産の竹から作った、日本製の竹紙」なので、とてもめずらしい素材だったんですね。改めて、素敵な素材と出会えたものだと感じ入ります。

この竹紙、手触りがとてもなめらかで気持ちよい紙なのですが、環境保全という観点でも素晴らしいんです。

竹紙と環境保全の関係

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ぐんぐん成長していく竹。日に数十センチも伸び、わずか数カ月で立派な竹に生長します。

竹は、すべての繊維組織がタテに並んでいることから、強度が高く、しなやかで折れにくい丈夫な植物。その加工のしやすさから、昔は竹を使った生活用品が作られましたが、今はとんと減ってしまいました。

竹はタテの生長も早いですが、ヨコの生長も早いんです。地下茎で広がり、茎は1年で5m伸びたという記録もあるそう。

この生長の速さは、竹を利用する産業にとっては良い点でも、森林保全という面ではやっかいごと。森林の近くの竹林が放置されてしまうと、森林の方にまで侵入し、竹林の面積がどんどん拡大されていきます。

竹は森林の植物よりも生長がはやいので、あっという間に背を追い越し、日光を奪います。それにより地表に近い下層植物に日光が届かず、ついには枯らしてしまうのです。

下層植物は、虫や小さな生き物を支える大切な植物。下層植物が減ることで、森林の生態系が崩れてしまいます。また、下層植物が減ることで雨水を貯留できず、土砂災害を起こしやすくなります。

このように、放置された竹林が、周囲の植生に侵入し破壊していく現象は『竹害』と呼ばれます。


でも…

人間が植えた竹でもあるのに、『害』と呼ぶのってさみしいですよね…竹は何も悪くない。

竹害を抑える方法は、竹を使っていくこと。そこで、この竹紙です。

竹製のアイテムを使うことで、竹の消費を促します。消費が増えれば、竹林の管理にもつながり、ゆくゆくは森林を守ることに繋がっていきます。

『資源は有限だから、大切に使わねば…』と思っていましたが、中には使うことで環境を良くしていくこともあるんですね。


ということで、これからもUSSでは竹紙も積極的に採用していきます!

他にも、竹紙で作られたノートやカレンダー、名刺、ストローなどもあるみたいです。これからも竹製品が増えていくのが楽しみですね。

とても小さなことかもしれませんが、普段の自分の行動が森林を守ることにつながると嬉しいなと思います。

よし、今夜はメンマを食べよう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!



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