SNS放浪記〜前澤社長と三千頭身アフター編〜

#SNS放浪記
#前澤社長
#アフター編

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さて2人ともベロベロでお店を出る。
なかなか深い時間にもなっていた。
終電も程近い。
そもそもこの時間まで、この酔い具合まで飲ませるなよというところにツッコミたいところだが、こちらも大人なので自分に節度がなかったのだ。


そして駅方面に歩く2人。
平日の終電間際
人通りも少し少なくなっていた。

こともあろうかそのタイミングで
私としたことが帰ることが億劫に感じてしまったのだ。

何故なのかは分からない。
当時、彼氏もいなく寒くなってきた季節なのと駅前のクリスマスツリーを見てもしかすると寂しさを感じてしまったのかも知れない。ただ、それにしてももっと良い出会いや恋愛がこの先待って居ただろうに。

前澤社長もまんざらでもなさそうだ。
そりゃ独身貴族の彼からしたら年下の女性が終電間際のこのタイミングで帰ることを躊躇っているのだ、


もう、


それは


カモだ。←

神様の意地悪なものだ。
そんな攻防の最中、横に見えるは駅前にできた綺麗なホテル。

そして決まり文句


何もしないでね?

何もしないから笑


本当に何もしない殿方もこの世には確かに存在する。この時、酔った勢いで殿方に身を任せるほどに酒に飲まれていたのは私だ。

チェックイン時にフロント側でスキンケアを選ぶ私。

同じテンションで入浴剤を選ぶ君。

…いや、一緒入らねぇから!!
ってか、乙女かよ!!
明日仕事なんだよ、入る時間ないから!!!

もちろん舞い上がってる?彼の耳には届かない、この私のツッコミ。

そんなやり取りをしながら部屋に向かう

好きな殿方となら部屋に行くまでのこの通路でさえもワクワクしていた筈だ。

この時の私は飲み過ぎてとにかく水が飲みたかった。SEXどころではなさそうだ笑

部屋に入ると夜景が窓から見えた。
とても綺麗だ。

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きっとそれが合図だった。

魔法にかかったかのように
私は情熱の火がついた。

部屋に入るまで飲みたかったのは水だったはずなのに。

シャワーさえもまだ浴びてないのに。

今日、数時間前に出逢ったばかりの2人なのに。

私の指が彼の身体を這う。

そして、彼の熱くなった魅力的な部分に手が届く。


これは、


もう、


待てない。

きっともうそこに、その空間に

言葉は要らなかった。

ただ、2人、目を合わせて呼吸が熱くなるのを感じていた。

もう欲しくてたまらなくなっていた。

やっと、

やっと、

私の中に彼が入ってくる。

ココロトカラダが満たされる瞬間だ。

私は彼を見つめた。







…??







…パワーダウンしてるじゃん!!
え?なに?
ゲーム途中のフリーズ?
いやいや強制終了????


マジっすか?
私の中では滅多にない夜よ?
ビッグチャンスよ?

どんどん首を垂れていくじゃないの、貴方www

すると、言い訳を始める前澤社長。
顔を見ずにその声を聞いていた。
するとどうだろう、その声は誰かにとても似ていた。馴染みのある声…

そうだ!このハキハキしない籠ったようで
甘えたい声はまさに…


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彼だ!!!!



後藤!!!


しかも三千頭身やない、四千頭身やないかーーーーい!!

誰?
あなた、誰??

え?
今まで本当に隣にいた人??

すると、どうだろう
顔もよく見ると四千頭身の後藤にそっくりなのだ。


歓楽街

日本酒

夜景が


そうさせていたのかもしれない。
もちろん、彼はなにも悪くない。
ただ、魔法が解けてしまった私はこの場にいるのもしんどく、翌日仕事を理由に1人あたふたして別人のようになった彼を残し、ホテルをあとにした。

申し訳なかったが
魔法が解けてしまったため許してくれ。


今でも彼とはたまに連絡をとりあっている。
相変わらず独身貴族らしい。


あの時に私に声を掛けるとすれば
酔う酔わない以前に
シャワーを浴びて
彼が選んでくれた入浴剤を使い一緒に入浴してあげればよかった笑


彼とのLINEをみて
久しぶりに思い出した数年後の冬。



それでは聞いてください。

「タイトルも四千頭身にしなさいよ」


読んでくれてありがとうございました。


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