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佐渡が最高だった話

正月休み明けが憂鬱で死にたくなることは休みに入る前から判り切っていた。デキる男たる私は早めに手を打っておいた。それが成人式の3連休での旅行である。

佐渡冬紀行。今回の旅行である。

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このパックの最大のポイントはやはり価格である。往復の指定席新幹線、往復フェリー、2泊4食付宿泊費すべて込みで一人当たり3万円を切る破格ぶり。冬の間の観光客の少なさを憂いた佐渡市がなんとひとり当たり15,000円もの補助を出してくれるためで、先着1400人までの早い者勝ちであった。

先に申し上げておくと2019-2020年分のパックは既に売り切れている。ハッハッハ。

私と妻の旅行における最大のモチベーションは食事、とりわけ鮮魚と酒に対する情熱はなかなかのものがあると自負している。新潟出身の母には「冬にわざわざ島に行くなんて」「雪で死ぬ」「そもそも船が出ないから行けない」と散々な言われようであったが、既に魚に脳を支配された我々の耳には届かなかった。

そして結果この旅は、タイトルの通り最高でした。最&高でございやした。

何が良いって言ったらやはり第一は魚なんですわ。だいたいどこでも刺身定食とか頼むとこの時期はブリ・イカ・甘エビ(南蛮海老)が出てくるんだけど、まずイカのプリプリっぷりが異常。異常事態発生。プリプリ過剰警報発令中。総員即時退避せよ。そんな感じ。そして甘エビ、これは味の濃さがダンチ。本当に甘い。テレビの食レポで生野菜がおいしい時に言う「あま~い」じゃなくて、本当にお菓子として成立するくらい甘い。当然うまい。それからブリ。もう王様。脂ノリノリすぎてサタデーナイトフィーバー状態。舌の上でトラボルタが華麗にステップを踏み続ける。自然となんだか笑えてくる上等っぷりである。これを佐渡の人が日常的に食べているならとんだ特権階級があったものである。

そして酒。まあこれも言わずもがなだがあったりまえに旨い。ただ旨いだけでなく魚に合う。それでいて魚の引き立て役に徹するのではなく、互いに高めあうよきライバルであり最高のコンビ状態。MIBもラッシュアワーもMr.ダマーも敵わない夢のタッグ。佐渡のイカ塩辛と佐渡の酒で飲み続けてしまう。

佐渡冬紀行に含まれている食事、普段あまり旅館の食事食べないんだけどそれを見直さざるをえないほど最高でした。初日のノドグロ御膳、ノドグロが一尾4,000円(東京なら6,000円)クラスのまるごと煮付けが一人一尾出てきて度肝を抜かれた上に刺身、天ぷら、焼き魚、蒸し牡蠣までついて幸せな苦しみを味わった。2日目のブリしゃぶも言わずもがな。

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↑ブリしゃぶ御膳。普通の刺身盛りに加え、エビの群れが盆の外に待機している。


もう初めから魚を食べに行っていたので、今回は本当に魚しか食べてない。そしてその魚に関して大満足なのだから何も言うことはない。

しかし調べてみると佐渡は年々人口減少が加速しており、佐渡汽船フェリーも航路が近年減り続けている。そこで次回は食べ物以外にフォーカスして佐渡の魅力を書いていく。

お寿司を食べます。