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【マッチレポート】Fリーグ2024-2025 第1節フウガドールすみだvsYSCC横浜


前説

ついに今シーズンもFリーグが開幕。

とりあえず最近のFリーグ界隈はネガティブな話題が多いので、開幕してくれただけでもありがたい。

フウガドールすみだはホーム「ひがしんアリーナ(旧墨田区総合体育館)」にてYSCC横浜との対戦。
昨シーズンのリーグ戦での対戦結果は2勝1敗(レギュラーシーズンで1勝1敗。ファイナルシーズンで1勝0敗)。

YSCC横浜との試合は毎回激しめな肉弾戦になることが多い印象。
また、どちらも新監督を迎え昨シーズンとは異なるフットサルを展開しそうな前評判。

オーシャンカップではF1昇格組のヴォスクオーレ仙台に敗れたフウガドールすみだ。
その敗戦からどこまで積み上げられているか非常に楽しみな1戦。
マッチレポートなのでこれを書いている時点で結果はわかっているのだけれど。

1stピリオド

フウガのスタートはGKに#2シン、FIXOに#4ケンゴ、右ALAにユウ、左ALAにツル、PIVOに#63ショウタのセット。

最初のチャンスは前半開始30秒に横浜。
フウガのプレスをうまく回避して右サイドの裏を取った横浜#13安井へパスも#2シンが飛び出してクリア。

前半2分でフウガのセットチェンジ。
FIXOに#5リュウタ、右ALAに#36カツ、左ALAに#15ジエイ、PIVOに#9セイヤのセット。

前半3分20秒に#2シンを使って横浜のプレス回避を試みたフウガ。
#2シンからのロングパスがプレッシャーをかけた横浜#17小林の体にあたり跳ね返るもゴールの1m右へ外れる。

前半5分30秒でフウガのセットチェンジ。1stセットの4人に戻す。

ここまで横浜のプレスの強度が高くボールを持つ時間が長い。
またフウガのストロングポイントでもあるPIVOへのパスを簡単に通させず、フウガはなかなか攻撃の形を作れない。


YSCC横浜の得点(0-1)

先制ゴールは前半6分30秒に横浜#13安井。

横浜はGK#18井戸を使いながらナチュラルパワープレーでボールを保持。
中央からペナルティエリア右奥に流れた横浜#5高橋に#4ケンゴがスライドしてついていく。
#4ケンゴのスライドに反応して左サイドの#23ツルが絞るもこれが少し遅れる。
#63ショウタが流れていった横浜#5高橋への縦パスコースを切りながら右サイドでボールを持った横浜#13安井に寄せる。

結果的に横浜#13安井からゴールへの道がぽっかり空き、ゴール右45度12m付近からコースを狙ったシュートがゴール右に決まる。中央ゴール前にブラインド気味に入ってきた横浜#77菅原の位置も気になったのか#2シンもセーブできず。


先制されたフウガはこのあたりから#63ショウタが降りてきて、クアトロ気味に攻め始める。
押し込んだあとは#23ツルのドリブル突破からシュートを放つシーンもあるが、横浜DFにブロックされる。

前半8分30秒でフウガのセットチェンジ。2stセットの4人に戻す。
セットチェンジ直後のゴール右45度15mの位置からのFK。
#36カツから左サイドの裏に飛び出した#15ジエイへ浮き球ロングパス。
それをダイレクトでゴール中央に折り返すも#9セイヤには合わず。


YSCC横浜の得点(0-2)

前半9分に横浜#14小林の追加点。
右サイドのハーフライン付近で縦パスを受けた横浜#21荒川がうまく#5リュウタと入れ替わり反転して、2対1の数的優位を作る。
ドリブルで運んだ横浜#21荒川のアウトサイドパスが#36カツの股を通りファーサイドの横浜#14小林へ。
#2シンがスライドし距離を詰めるもセオリー通りにニア上に決める。


失点直後にフウガのタイムアウト。
横浜DFの強度が高くPIVOへはなかなか収まらないもののシュートまでいくシーンが徐々に増え始める。

前半11分にフウガのチャンス。
中央の#15ジエイからPIVOの#9セイヤへパスが通る。
#9セイヤが背負いながらのキックフェイントで横浜DFをかわし反転するもバランスを崩す。
若干ルーズ気味になったボールに#36カツが絡みに行き、GKの目の前でルーレットもボールはGKの足に当たる。
さらにルーズボールになったところに#9セイヤが飛び込むも横浜DFが必死のクリア。

前半14分。
自陣の右サイドで#63ショウタと#24バイクのブロックコンティニュー後のワンツーからフウガにチャンス。
右サイドを抜け出した#24バイクがカバーに入った横浜FIXOを引き付けたところで左サイドをフリーランしてきた#13ニッシーへパス。
ゴール中央10mの位置でボールを受けた#13ニッシーがシュートするも横浜DFがブロック。
そのこぼれ球を#24バイクが触って、再度#13ニッシーのもとへ。
ゴール右45度5mからフリーでシュートもゴール左にわずかに外れる。

直後に横浜のチャンス。
フウガのクリアランス後のクアトロでの底辺でのパス回し。
中央から右サイドへの#13ニッシーのパスが横浜DF#29祝の足に引っかかりGKと1対1。
#2シンがしっかり距離をつめて体でブロック。

前半14分30秒でフウガがセットチェンジ。
#63ショウタを残し、#5リュウタ、#36カツ、#9セイヤを投入するダブルPIVOセット。
基本的には#9セイヤをPIVOに置きながら流動的に3-1とクアトロを入れ替えながらチャンスを伺う形。

前半16分に#5リュウタ、#63ショウタに変えて#11ユウキ、#18ヒロキを投入。
直後のキックインでの#18ヒロキの下げ玉シュートはゴール左に外れる。

前半16分30秒にフウガのチャンス。
後ろの3枚がやや右サイドにポジションを偏らせたところで#9セイヤが左サイドで降りてきて中央のスペースを空ける。
その中央レーンのスペースに#18ヒロキが飛び出し#36カツからの絶妙な中パラ。
GKと1対1になるもシュートは横浜GK#18井戸がブロック、さらにこぼれ球に反応した#9セイヤがシュートを放つも横浜DFがブロック。

前半17分30秒にフウガは#4ケンゴ、#14ユウ、#15ジエイ、#23ツルを投入。
ジエイを偽PIVO気味に配置するセットに変更。

前半18分30秒。
左サイドで#23ツルのセルフトンパ気味のドリブル突破からシュート。
横浜DFにあたって跳ね返ってきたボールをもう一度シュートも再度横浜DFがブロック。

そこから得たキックイン。
押し込む時間も増えてきた前半終了間際の良い時間帯でフウガに得点が生まれる。


フウガドールすみだの得点(1-2)

右サイド10mの位置からの#14ユウのキックイン。
横浜DFの背後を取りながらゴール中央からゴール右奥のエリア内へ移動した#15ジエイへパス。
一瞬横浜DF全員がボールウォッチャーになったところを#15ジエイはダイレクトでゴール中央へフリック。
フリーの#23ツルがスライディングで押し込み今シーズンチーム初得点。


ここで横浜がタイムアウト。

再開後の前半19分に#14ユウが股抜きドリブルで相手をかわした後のシュートが横浜DF#77菅原の手にあたりハンドの判定。
ここでフウガは#9セイヤ、#18ヒロキ、#36カツ、#63ショウタにチェンジ。
ゴール右45度6mの位置で直接FKのチャンスを#36カツが直接狙うも横浜GK#18井戸がブロック。

このまま1対2のビハインドのまま1st終了。

2ndピリオド

2ndのフウガは#4ケンゴ、#13ニッシー、#14ユウ、#15ジエイのセット。
1stはPIVO攻撃がうまくいかなかったこともあり、2ndはクアトロセットでのスタート。

後半1分30秒にクアトロのパス回しからフウガにチャンス。
#4ケンゴのブロックを使って右サイドから中央に運んだ#15ジエイから中央裏のスペースへ抜け出した#13ニッシーへパスが通る。
シュートは後ろから追いついた横浜DFがスライディングで何とかブロック。

続いて後半2分にもフウガ。
右サイドで#4ケンゴから#14ユウにパラレラ。
一度横浜DFにひっかかかるもうまく抜け出してGKと1対1。
横浜DFがスライドしたので中央で待つ#13ニッシーへ横パスするもシュートも当たり損ねる。
そのままペナルティエリア左隅へ転がったボールを#15ジエイが拾いシュートパスを中央に蹴りこんだが横浜DFがブロック。

ゴール前にしっかりと人数をかけた良い攻撃。

続いて後半2分30秒に横浜のチャンス。
#15ジエイが少し滑り転倒したことによりそのまま横浜#5高橋がフリーに。
横浜#77菅原とのワンツーで抜け出して#2シンと1対1。
ドリブルでかわされそうなところを#2シンがしっかりと腕を伸ばしてセーブ。
その際に少し指を痛めたがすぐに復帰。

フウガは#5リュウタ、#9セイヤ、#23ツル、#36カツのセットに変更。

後半3分にも横浜にチャンス。
横浜#14小林が右サイド縦突破し、中央の横浜#3伊藤を経由して、右サイドの横浜#21荒川へ。
トラップで中に切り込んでシュートもゴール左に外れる。

後半4分30秒にも横浜。
右サイドのCKから中央の横浜#14小林が浮き球をボレーシュートも#2シンが右足を伸ばしてセーブ。

フウガは#4ケンゴ、#14ユウ、#24バイク、#63ショウタのセットに変更。

後半5分30秒。
横浜#17小林が右サイドでドリブル、その際に手が#14ユウの顔に当たり「プレーを止めて」と左手を挙げてアピール。
その直後、相手のパスミスが#14ユウに渡るとアピールなどなかったかのようにプレーを自ら続行し強烈なシュート。ずるい。

後半6分30秒。
#63ショウタから#4ケンゴへのパスミス、っぽいが#14ユウがカバー。
そのまま抜けだした#4ケンゴへ浮き球ダイレクト。
#4ケンゴはヘディングでコントロールして前進。キーパーの頭を超えるつもりのオーバーヘッド気味のループシュートは宇宙開発。

フウガは#9セイヤ、#11ユウキ、#18ヒロキ、#36カツのセットに変更。

後半7分。
#9セイヤが降りてクアトロ的な形になり、#11ユウキから#9セイヤへ中パラが通る。
ゴール左45度10mから左足を振りぬくも横浜GK18井戸が足を延ばしてセーブ。

後半8分30秒。
前半は見られなかったが、後半3度目の右サイドの#36カツから#9セイヤへの斜めのPIVO当て。
#9セイヤからゴール前に侵入した#18ヒロキへの浮き球パス。ダイレクトボレーもゴール左に外れる。

後半9分。
左サイドの#18ヒロキから#36カツへのパラレラをダイレクトでシュートも横浜GK#18井戸が横っ飛びでセーブ。
こぼれ球を#9セイヤが反転シュートを狙うもゴール右に外れる。

フウガは#4ケンゴ、#13ニッシー、#3ツル、#63ショウタのセットに変更。

後半9分30秒。
#63ショウタから#4ケンゴへの中パラで抜け出すも横浜GK#18井戸が飛び出してクリア。

フウガは#15リュウタ、#9セイヤ、#15ジエイ、#36カツのセットに変更。

後半13分30秒の横浜。
左サイドの横浜#13安井からうまくライン間を取った横浜#82高橋へ。
3対2の局面で前に運び、右サイドの横浜#5高橋へパスが合わずにラインを割る。

後半14分30秒のフウガ。
左サイドで#23ツルの縦突破から柔らかいパスがゴール中央へ送られるも味方と合わず。

後半16分のフウガ。
再び左サイドで#23ツルの縦突破からシュートパスを送るも味方と合わず。

後半16分30秒のフウガ。
左サイド#63ショウタのキープから中央に走りこんだ#36カツへ。
トラップで中に運びシュートを放つも横浜GK#18井戸がセーブ。

フウガドールすみだPP開始

ここでフウガがパワープレー開始。
基本ポジションは中央左に#63ショウタ、中央右に#23ツル、左サイド奥に#4ケンゴ、中央に#5リュウタ、右サイドに#36カツ。
#36カツ以外の4人でポジションチェンジしながら相手の守備エラーを誘う模様。

後半16分30秒にパワープレーで最初のチャンス。
#5リュウタがブロックを仕掛けて#23ツルが中央から右サイドにドリブルで運ぶ。
相手を喰いつかせて右サイドの#36カツへパス。
#4ケンゴがゴール前にいたが横浜DFの撤退が早く、GKの股下を狙ったシュートを放つもセーブされる。
そのこぼれ球を#5リュウタがダイレクトで左サイドの#63ショウタにパスするも若干合わず。

後半17分30秒。
4人で旋回しながら左サイドの#23ツルから左サイド奥の#63ショウタへ。
#63ショウタから中央ゴール前に#4ケンゴ、ファーサイドに#36カツがいる中、ぽっかり空いた中央10m付近の#5リュウタに折り返し。
そのまま左足でダイレクトシュートがゴール左隅を襲うも横浜GK#18井戸がセーブ。

そのまま後半17分30秒。
#23ツルが中央から右サイドにドリブルで仕掛けてシュートも横浜GK#18井戸がセーブ。
こぼれ球を拾って再び右サイドのツルからファーサイドの#5リュウタにシュートパスも合わず。

後半18分30秒。
右サイドの#23ツルからのパスを受けた中央の#5リュウタがテンポでゴール右ポストで待つ#36カツヘダイレクトパスも横浜DFがブロック。
これは昨年のパワープレーでよく見られた形。

後半19分。
中央の#5リュウタがフリーでシュートを放つもゴール左に外れる。

パワープレーを2分半受け続けた横浜がタイムアウト。

後半19分。
フウガのクリアランスになるも横浜はパワープレーをさせないよう前プレを選択。
プレス回避がうまくいかずに30秒が経過し、残り30秒でパワープレー再開。

後半19分30秒。
中央右の#5リュウタから右奥でフリーの#36カツヘ。
ゴール前に#4ケンゴと#23ツルがいるが#36カツのパスはまたまた横浜GK#18井戸がセーブ。
#4ケンゴと#23ツルのポジションが重なっていたので、どちらかはリバウンドポジションでも良かったかも。

モップタイムで試合が中断している間に#63ショウタと#5リュウタを中心に選手同士で会話が始まる。
これだけでも#63ショウタを獲得した価値がある。このキャプテンシーは何物にも代えがたい。


YSCC横浜の得点(1-3)

モップタイム明けのフウガの攻撃。
中央右で#23ツルがボールを持つと#5リュウタが中央からブロックでサポート。
右サイドにドリブルで運ぶ#23ツル。そこからピサーダで展開を変えようとしたところで横浜#14小林に奪われる。
センターラインからパワープレー返しを決められて1-3。

現地では#23ツルから#63ショウタへのピサーダが失敗したような印象だったがあらためて映像を確認するとそうでもなさそう。
#23ツルと#63ショウタの距離がだいぶあるので、ピサーダ先はおそらくコンティニューした#5のリュウタ。
ただ#5リュウタはピサーダ待ちのコンティニューではなく、右奥の#36カツヘ出すように指示をしながら抜けていっていた。
ので、#23ツルはピサーダをしようと思ったけど#5リュウタが抜けていくのを認知してキャンセルが中途半端になってしまった感じかもしれない。


そのまま最終スコアは1-3で試合終了。

後説

内容的には悪くなかったので悔しいの一言。

横浜がフウガのPIVO当てを警戒しているのが良く分かった形。
前半は相手のプレス強度が高く、PIVOへのパスコースもしっかりと蓋をされていたし、PIVOに当たっても横浜#5高橋と#3伊藤の両FIXOになかなかキープさせてもらえなかった。

そこをクアトロ気味にプランを変更することでリズムを作っていったように見える。
横浜のDFがマンツーマンだったこともあってこのクアトロがうまく機能して、何度もチャンスを作れていた。
(ちなみにそのほとんどが横浜の特定の選手のエラーだったように見えるけどそこに関するコメントは割愛)

クアトロでパスを回し、裏を取り、を繰り返すことで徐々に横浜側のスタミナを削り強度がだんだん落ちてきて、後半にはPIVOにも当たるようになるという相乗効果も得られた。
特に後半は#21荒川に代表される個人技の一発でのシーンはいくつかあったけど、横浜にチャンスらしいチャンスはなかったように感じる。

昨年から引き続き「点が取れない」という課題はなかなか克服できない。
特効薬はないのでチャンス自体の数を増やすか、ゴール前にかける人数を増やす(セグンドとリバウンドは必ず!)か。

勝てたよね、とも言えるし、そんな簡単な試合じゃなかった、ともいえるような感じ。
内容的にはやりたいことの狙いも見えたし、選手も手ごたえを感じているようではあった。
ただ負け癖がつくのはよくないのでやはり一度勝っておきたいのは間違いない。

試合後の「勝ちたかった」という選手のコメントがすべてを物語っているかなぁ。

次節は第1節で名古屋に勝ったしながわシティ。
ホントは名古屋vsしながわの内容を踏まえたマッチプレビューも書きたいんだけど時間切れで断念。。。

おまけ

1stピリオド出場時間

vs横浜1st出場時間

2ndピリオド出場時間

vs横浜2nd出場時間


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