森をつくる | 土の下のことをイメージしよう!前編
子供たちとの”森をつくる”授業がスタート!まずは教室で、大地の再生メンバーの自己紹介。そして、木の話、土の話がはじまります。
テーマは”土の上に何かをつくる前に、土の下のことをイメージしよう!”
目には見えない土の下で、一体どんなことが起きているのだろう。木は、根は何をしているのだろう。
「息をしている。」「呼吸している。」
元気そうに見える木は、森は、実は元気がないみたい。
あの森の土の上には、膜が張っている状態。例えるならば、人の顔にサランラップをペターってした状態。
「え、それは苦しいよ!」
そう。だから、呼吸ができるようにしなくちゃね。
そのために穴を掘ると、空気を求めて、根がどんどん穴の方へ伸びていく。
そうして、森を元気にさせるのです。
今日の授業で挑戦するのは。。。
1 風の草刈り
2 水脈作り
3 水切り
さぁ、森へ出かけて活動しよう!
風の草刈り
僕も習った”風にならう”草刈り。
草木の節目をよーくみて、さっと刈る。
風が吹くのを見ていると、よーく分かる。自分が風を起こすように、さっさっさっ!
はじめての鎌。最初は恐る恐るでも、あっという間に慣れてきて、自ら風を起こすように、草刈りを進めます。
「上手くなったでしょ?これ気持ちいいよ。いつまでもやっていたいなぁ。」
風にならって刈った草は、根にも葉にもその情報が伝わり、必要以上に伸びることがなくなり、森が整えられていくのです。
水脈をつくろう!
スコップを持ってザクザク!!
雨がながれて、水の流れができるように穴を掘っていきます
教室で学んだ点穴に入ってみる!
「これは深いぞー!!」
深く掘れたら、炭を入れます。
よーく炭を見てみると、穴が空いているのがわかります。ここに小さな生き物が住んでいて、森を整える手助けをしてくれます。
ドバッと入れればいい訳ではありません。ここでは“雨にならえ“
雨が降るように、地面に炭を落としていきます。
遊ぶように、土や木や自然と会話をするように森づくりは進みます。
水切り
森の外側にも、課題はたくさん。この場所は雨が降ると、大きな水たまりができてしまいます。それら6年生もよく知っていること。ここもどうにかしたいね!
そこで、ここにも水の流れをつくってあげることしました。
小さいスコップ、ではく「移植ゴテ」でゴリゴリゴリ。面で掘るのではく、点で掘る。そうすると、水が土の下に届くんだ。
小さな川をつくるように。蛇行したり、支流をつくったり。
「これじゃあ土砂崩れが起きるね。もう少しなだからに掘ろうよ。」
「あの木の根まで届けるには高さをつくらなきゃ!」
幼い頃の砂場遊びのようでも、そこには思考がぐるぐる。
環境を自分たちでつくる。
嬉しいそうに楽しそうに取り組む子供たちの中に、そういう意思が見え隠れしているように感じました。
「みて!まだ生きてる!!」
「かまきりの色、すごいきれい!」
「かわいいー!」
もちろん無邪気な遊びも、発見もたくさん!!
この日は2クラスが取り組み、明日は残り2クラスにバトンを渡します。
活動を進める度に森の変化を感じることができます。
土の踏み心地、風、光、虫。。。
森はまだまだ変化します。