私達は日本人である前に1人の人間であり、また地球人です。神原弁護士は「事実」と「意見」をすりかえるな。

このエントリ、非常に面白い。

小倉弁護士と神原弁護士のラリーは、この後も続いていて、引用リプによるラリーなので、Twitterの糞仕様のせいで、後ろから遡ることはできても頭から順に追っていくことは難しい。

私が見たところ、多分これが最後のツイート。

理屈で勝てない人が知識マウンティングに走るのは、見慣れた光景。

しかし、いくら知識を並べ立てても、根幹のポリシーが歪んでいたら、正しい結論など導き出せるわけがない。

神原氏は、ファクト(事実)とオピニオン(意見)の違いを理解していないようだ。

かつて日本軍が海外で悪いことをした、というのは「ファクト」。もちろん我々は、神原氏が主張するファクトにも異議はあるが、とりあえずそれはここでは問題にしない。小倉氏は、神原氏の主張する「ファクト」には、何ら異議は唱えていない。

一方で、神原氏は「だから、日本人は罪の意識を持たなければならない」と考えている。これは、ファクトではない。オピニオンだ。小倉氏が異議を唱えているのは、この部分だ。

しかし、神原氏は、小倉氏による「オピニオンに対する反論」には、一切答えていない。小倉氏の主張するオピニオンに対して、ただ「ファクト」を投げ返しているだけだ。

つまり、この議論が嚙み合わない原因は一方的に神原氏のほうにある。

神原氏は、「なぜ日本人は謝罪し反省し続けなければならないのか」という説明をしていない。「過去に悪いことをしたから」では説明になっていない。小倉氏は「過去に悪いことをした日本人と自分は関係ない」と明確に言っているのに、神原氏はこれに一切反論していない。

小倉氏の言葉を借りるまでもなく、戦後生まれの日本人が戦争犯罪など犯しているはずがない。さらに言えば、外国から帰化された方、外国人と日本人の間に生まれてきた方たちなどは、日本人の立場で反省するべきなのか、外国人の立場で被害者としての意見を述べるのが正しいのか、それは国籍で判断して良いのか、それとも血筋で判断するべきなのか、そういう疑問にも神原氏はおそらく答えられないだろう。

個人的には、アフリカ系移民2世のオバマ氏がアメリカ原住民に謝罪しても、違和感が残ってしまう。もちろんオバマ氏はアメリカ大統領として謝罪したのであって個人として謝罪したのではないことは分かっているが。

これは全くその通りで、私も慰安婦問題について「日本人だから日本は無罪だと信じたい」と思って意見発信したことは一度もない。単純に、元慰安婦と称する人たちの証言が二転三転する上に、物証は何一つない、そして、そもそも戦後46年も経ってから急に大騒ぎするという経緯から見ても、何となく「裏があるんじゃないか」と、漠然と思ってて、さらに吉田清治の話が全部つくり話だったと知って「ますます怪しい」と思うに至ったわけであって、別に日本が好きだからでも、韓国が嫌いだからでもなかった。

たまたま私が日本人だったから慰安婦問題に関する情報は嫌でも耳に入ってきた、ということはあると思う。もしも私がアメリカ人だったら、慰安婦問題に関する情報はほとんど入って来なかっただろうし、問題に興味を持つことすらなかったと思う。しかし日本に住んでいれば連日のように慰安婦問題が報道されるし、最初のうちは「そんなに大きく報道するようなことか?」と思っていた私も、毎日のように報道されたせいで、否応なく興味を持たされてしまった。

なので、例えば「宮崎勤冤罪説」「林真須美冤罪説」「オウム真理教冤罪説」などを読む感覚で、慰安婦問題日本冤罪説に触れるようになっただけであって、別に日本が好きとかそういう話じゃない。ただ、宮崎勤はそもそも罪を認めてたし、オウム真理教も否認していたのは麻原だけだった。林真須美は現在も冤罪を主張している。正直、私はどっちなのかわからない。「引っ越しおばさん事件」は、実は被害者は創価学会の信者で、入信を断られたことから、加害者に嫌がらせをしていた、という説もあった。私はこれはほぼ確実にデマだと思っている。なぜなら、説の真実性を示す証拠が何一つ出てきてないから。

私にとっては、慰安婦問題は、引っ越しおばさん陰謀論レベルのデマだという感覚だ。どちらも証拠が何一つない。ただ、慰安婦問題には、証拠はないが証言だけはある。とはいえ、その証言はあやふやで矛盾だらけで、証言内容もころころ変わる。もう1つ違いがあるとすれば、引っ越しおばさん陰謀論は大手メディアは報じないが、慰安婦問題は大手メディアが報道している。

しかし、その大手メディアである朝日新聞が2014年に記事の誤りを認めて謝罪した。もはや慰安婦問題はデマだったと確定しても良いのではないだろうか。ならば、日本が好きとか嫌いとか関係なく、デマは潰していくのが正しいリベラルではないだろうか。百歩譲っても、小倉氏のように「興味がない」と突き放すのが正解であって、積極的にデマの側に回ってデマの拡散に加担するのは、もはやリベラルでもなんでもなく、ただの悪党である。

正義は人の数だけあるとは言うけど、デマを拡散することは悪だというのはおそらく全人類共通の認識なのではないだろうか。ならば、日本人ではなく、地球人として、デマは否定していくべきだと、私は思っている。

もちろん神原氏は慰安婦問題をデマではなくファクトだと心の底から信じているのだろうから、直ちに悪党とまでは言うつもりはないが、だとしても、オピニオンの部分では小倉氏に全く反論できていないことは認めたほうが良いと思う。

でも、それも無理なんだろうな、神原氏にとって「日本人は未来永劫謝罪し反省すべき」というのは、単なるオピニオンではなく、信仰に近いものだろうから。

神原氏のような考え方は、日本だけではなく、世界全体にとっても害悪だと私は思っているが、そんな神原氏にも人権は一応ある。なので、100年後には神原氏のような考え方をする馬鹿が地球から1人もいなくなることを、地球人として願っている。

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