澤田克己さん、肝心な話をごまかすのやめましょうよ。

澤田さん曰く、韓国は

先進国となり、国力を伸長させ、新たな国際秩序を志向して動いている

のだそうです。

ところで「新たな国際秩序」って、具体的にどういう国際秩序でしょうかね?

西側陣営から脱して、中華文化圏へ回帰するという意味でしょうか?

それとも、中国や北朝鮮を含む、共産主義経済圏に入ろうということでしょうかね?

「日本と中国の間にある朝鮮半島という立ち位置から、1990年代以降、変わってきている。世界に認めてもらい、それに見合った扱いを受けたいという思いが韓国にある」と解説する。

いやいや、そんな解説なら、わざわざしていただかなくても、トーシロの私ですら知ってますよ。そして、世界(特に米中)が、それを認めない姿勢であるということも。澤田さんは「韓国を日本は見えなくなっている」などと言ってますが、そういう澤田さんこそ「韓国だけ」を注視しすぎていて、世界が見えなくなっているのではないでしょうかね?

これに加えて国内の民主化が進み「正しい歴史」というのを追求する動きが強くなった。これにより、従軍慰安婦や元徴用工の問題が再熱してきているという。

澤田さんですら「正しい歴史」と括弧付きで書かざるを得ないほど、韓国の歴史観は事実と乖離しており歪んだものです。そして、この歴史観こそが反日と表裏一体なのですから、「韓国が反日というのは幻想にすぎない」などといくら澤田氏が吠えたところで、この韓国の歴史観をどうにかしない限り韓国は永遠に反日なのですよ。

ただ、ここで注意が一つ。韓国語を日本語に直訳すると、本来の意味以上に重いニュアンスになることが少なくないという。「漢字語の使用は、韓国語の方が日本語よりはるかに多い。たくさん使うから日常化していて、ニュアンスが弱くなるのだろう。それをそのまま日本語に移すと、日本人には実際以上に重く受け止められる」。

でも、その割には、日本が優しい言葉で婉曲に言っても韓国は過剰反応しますよね。逆に韓国政府が激しい言葉で日本を非難しても日本は「遺憾」で済ませるのに。

それに、韓国の激しい言葉が外交問題に発展するのは日本に対してだけではないですよね。アメリカや中国ともしょっちゅうトラブルになってる。だけど、それが長引かないのは、アメリカや中国がちゃんと重く受け止めて強く叱りつけてるからです。

引用が前後するが

また、本著では、日本と韓国でともにベストセラーとなった『反日種族主義』を、進歩派への強い敵意のもとで生まれた著書で、史料の一方的な解釈が目立つと批判している。特に、東南アジアの慰安所で働いた朝鮮人男性の日記については、良い状況だけを取り上げて悪い状況には言及していないのだ。詳細は本著を読んで、各自で検証していただきたい。

「史料の一方的な解釈」や「良い状況だけを取り上げて悪い状況には言及しない」のは、むしろ左派の十八番でしょ(笑)。「進歩派への強い敵意のもとで生まれた著書」というのは単なるレッテル貼りであり、史料の解釈に対する反論ではなく、著者の人格を貶めることが目的の人格攻撃論法です。むしろ、日本の左派学者や韓国の民族主義学者が「反日種族主義」が光を当てた歴史の側面を長年ずっと蓋をして無視し続けてきたという事実があるからこそ、そこにあえて光を当てた同著がベストセラーになったという事実を澤田さんや日韓の学者たちは直視しなければならないのです。

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