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西成いいとこ、ゴミだらけ?

散歩をしていてよく見かける光景。場所は大阪市西成区の一角。ゴミ収集日の翌日、午前9時頃。

前回のゴミ収集から24時間しかたっておらず、次の収集日は2日後である。

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粗大ゴミ(有料)のポイ捨てはわかるが、リサイクルゴミ・可燃ごみは原則無料。透明・白色(半透明)の袋に入れればタダで回収してもらえる。一部の自治体で導入している「指定ゴミ袋」等を購入する必要はない。

アップで見るとわかるが大半はペットボトル・プラ包装といったリサイクルゴミ。

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レジ袋が有料になったから、100均やホームセンターでゴミ袋を購入するのがイヤで近所の住民が夜中にこっそりポイ捨て?

答えはNO。ゴミ袋に入れないのではなく、ゴミ袋を回収する人がいるのである。たびたびワイドショーなどで話題になる「ゴミ屋敷の住人」はゴミを袋ごと持って行くが、この辺りには中身を捨てて「ゴミ袋」だけを持ち去る人が存在するのである。リサイクルゴミなら生活ゴミに比べて袋の汚れは少ない。


使用済みのゴミ袋なんか持って行ってどうするのか?想像だがおそらくアルミ缶の回収に使うのであろう。こちらのサイトによれば回収したアルミ缶を潰し、45Lのゴミ袋に目いっぱい入れても数百円程度。ゴミ袋をわざわざ購入するのは「もったいない」と考える人がいてもおかしくはない。

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イメージ画像:旧聞since2009より


大阪市内のゴミ収集は原則自宅前に置く。西成ではないが、大阪市内に住む友人から聞いたことがある。

「リサイクルゴミを出す際はアルミ缶と、スチール缶・ペットボトルを分けて透明のビニール袋に入れて出す。そうすればゴミ袋をあさられることはない」

以前すべてをまとめて一枚の袋で出したところ、10分もたたないうちにアルミ缶だけ持っていかれたそうだ。正確に書くと

「スチール缶・ペットボトルだけを袋から取り出して玄関先に放置し、袋ごとアルミ缶だけ持っていかれた」

そうである。


ちなみに大阪市のゴミ出しルールでは、

「資源ごみとして、空き缶・空きびん・ペットボトルやなべ・灰皿・バケツなど金属製の生活用品を一緒にまとめて中身の見えるごみ袋に入れて出してください」

となっている。空き缶回収の人たちは「換金しやすいアルミ缶」だけが欲しいのだから、袋の中身の大半がアルミ缶であった場合は写真のようにペットボトルやスチール缶といった不用品を抜き出し、袋ごと持ち去るのだろう。

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多くの自治体で問題になっている資源ごみの持ち去りに関しては

「大阪市では、古紙・衣類の持ち去りについては条例で規制していますが、空き缶等の資源ごみについては、収集することを自立の手段としている方々もおられることから、福祉的な観点も勘案し、持ち去り行為を直ちに規制の対象とすることには慎重にならざるを得ないと考えております」

となっており、アルミ缶の持ち去り行為自体は問題ない。


ゴミ袋の回収はある種生活の知恵なのだろうが、住民からすればいい迷惑。マナーを守って空き缶回収してもらいたい。もっとも収集日でもないのにゴミを出す住民側にも問題があるのだが・・・



話が変わるが西成には「釜ヶ崎ソニック」なる野外フェスが存在するのだが、みなさんご存じだろうか?


釜ヶ崎ソニック2021 初日











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