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藤井八冠の対局に学ぶGOバトルリーグ(出し負け時に心掛けたいこと)

タイトルの通り、ポケモンGOのGOバトルリーグ(以下GBL)について書いた記事です。
将棋の基礎知識がなくても読めるように書いています。

例によって、各種大会やリーダーボードを目標とするトッププレイヤー、レジェンド常連の皆様には特に真新しい情報はないと思われます。
これからGBLが強くなりたいと思っている方、もしくは何かしらの対人競技におけるヒントを得たいなという方に向けて書いています。
サブタイトルに書いていますが、「出し負け」つまり劣勢をひっくり返して最終的な勝利をものにするために考えたことを書きました。

他の種目にも応用できるものを、ひとつでも持ち帰っていただければ幸いです。

2023年10月11日、将棋の藤井聡太さんが前人未到の八冠を達成しました。
僕は将棋は詳しくないですが、彼の快挙をリアルタイムで見届けたいと思い、当日の対局終盤はネットの配信で見ていました。
※棋士の敬称は通常称号や段位を用いますが、記事をシンプルにするため便宜上、本記事内では敬称を「さん」に統一しています。

対局中に、X(旧Twitter)で流れてきた興味深いポストがこちらです。
将棋中継は、対局中ずっと、機械(AI)が「現在どちらが優勢か」を%で表示しており、将棋に精通した人でなくても直感的に優勢劣勢を知ることができます。
この投稿がされた時点では、永瀬さんが優勢でした。

最終的な結果は、皆さんご存じのとおり、藤井さんが鮮やかな逆転勝利を収め、八冠の栄誉を手にしています。

逆転に至る詳細なプロセスは、数多の専門家の記事に書かれていますし本題から逸れますのでここでは割愛します。

ひとつ言えることは、「藤井さんは対局中のある時点で自身の劣勢を自覚し、最終的に逆転勝利を収めるためにリスクを冒して罠を仕掛ける戦略を取った」ということです。

実際、優勢にあった永瀬さんはある一手をきっかけに一瞬にして劣勢に追い込まれ、形勢逆転を決めた藤井さんが流れを手放すことなく勝利を手繰り寄せることに成功しました(自分の「ミス」に気づいた永瀬さんが頭を抱え絶望する様子は検索すれば出てきます)。

誤解のないように言っておきますが、永瀬さんも百戦錬磨の一流棋士であり、この対局に賭ける意気込みは並々ならぬものがありました。そんなトップ棋士であっても、極限の緊張感の中で、藤井さんの罠にはまってしまいすぐそこにあったはずの勝利を取りこぼしてしまった、という点にスポットライトを当てて記事を展開していきます。

藤井さんの戦い方に関連して、チェスのトッププレイヤーがポストした内容も興味深いので紹介します。

①一旦、負けだと認める
②そこから「相手を手こずらせること」を目的にする

だそうです。
(注)スレット:脅威・恐れのこと

これをGBLに置き換えて考えていくことにしましょう。

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