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僕がポケモンスリープに課金するたったひとつの理由

ポケモンスリープについて書いた無料の記事です。
タイトルに「課金」という言葉が出てきますが、読者の皆様に積極的に課金してほしいという意図はありません(あなたが課金しようがしまいが僕にプラスがあるわけではないし)。

あくまで、ポケモンスリープ(以下ポケスリ)というコンテンツを1年の3分の1以上続けてきた中で感じたこと、どうしても自分にはこのゲームを楽しむためには課金せざるを得なかった理由、について書きました。

ご自身のポケスリとの向き合い方への参考に少しでもなれば幸いです。

一口に課金といっても、ポケスリの課金には大きく分けて2種類あります。
1つ目は「プレミアムパス課金」これは月額の利用料を払って日々のゲーム攻略全般を快適に進めるための課金といえます。

2つ目は「ダイヤ課金」これはゲーム内の一部アイテムやイベント限定ボックスを購入するためのダイヤ(ゲーム内通貨)を買うための課金です。

このうち、この記事では前者の「プレミアムパス課金」について書きます。
後者は今までしたことがないし、今後する予定もありません。

また、プレミアムパス課金を行った場合の詳細な特典については、今後変更が発生する可能性もあることと、字数の関係上、ここでは割愛します。気になる方はゲーム内の情報や良質な攻略サイト様を参照されてください。

なお、プレミアムパス課金の執筆時点(2023年11月23日)での価格は、通常で月額980円(半年プランで4,980円と約1か月分お得)です。
これはいわゆるスマホアプリの利用料の中では比較的高額な部類であることは皆様も認めるところだと思います。
もちろん、この金額が高いから私は課金しない、という姿勢もカスタマーとしての立派な意思表示であると考えています。

ポケスリについては、公式からの発表にもある通り「基本プレイ完全無料」で、例えば無料アプリにありがちな「広告が定期的に入ってきてストレスが溜まる(課金すれば広告が消える)」や「スタミナがなくなってやりたいときにプレイできない」といった問題は一切ありません。

通常プレイの無課金と、快適にプレイできる課金プレイにはっきりと区別されており、非常に良心的なアプリだと思います。

僕はポケモンの初代赤緑からスタートして、いわゆる外伝的な立ち位置にあるもの(ポケモンスナップ、ピンボール、ダンジョン、名探偵ピカチュウ他)を除きほとんどの作品をプレイしています。

ポケモンを扱った作品の中でも、このポケスリに関しては「バトルや他者との競争要素がない」という点で、かなり異端な作品だと僕は思っています。

それゆえ、ポケモンの原点ともいえる「ポケモンを戦わせる」要素があまり好きでないタイプの人も推しのポケモン(パッケージにもなっているカビゴンやピカチュウなど)と一緒に眠れる、という点が好まれてプレイされていることは大いにあるでしょう。

ポケスリのフレンド機能は、フレンドのプレイヤーレベルやポケモンの強さは表示されてはいますが、基本的には「自分に定期的にポケモンの飴をくれるだけ」という、プラス要素のみをもたらしてくれる存在です(言うまでもなく、毎日2回寝て飴をくれるフレンドが50人いることが理想)。

一応「出会ったレアポケモンや色違いポケモンの写真をフレンドに送る」ことでドヤる機能はありますが、わざわざ1人ひとりのフレンドの送ってきた写真を開封してチェックするプレイヤーは稀であり、自己満足の範疇に入ると思います。

前置きが長くなりましたが、ではなぜこうした「ゆるい」ゲームであるポケスリ、しかも無料で楽しめる優良アプリを月額980円という大金をかけてまで課金プレイしている僕のようなプレイヤーがいるのでしょうか。

一言で言ってしまうと「無料プレイではストレスが溜まり、このゲームを楽しめなかったから」です。
じゃあやめろよ、というもっともな指摘は一旦置いておいて。

何がストレスだったのかというと「ポケモンを捕まえられないで始まる1日」が多いと、何のためにこのゲームをしているのかわからないモヤモヤ感がずっとあったんですよね。

僕にとってのポケモンの原点は、赤緑でありアニポケの「ポケモン ゲットだぜーッ!」なんですよ。
  ※『めざせポケモンマスター』作詞:戸田昭吾/1997年 より引用

ポケモンは、そこら中にいて、自分が望めばいつだって出会えるしボールを投げればゲットできるんです。
僕が大好きでリリースから毎日続けているポケモンGOだって、アプリを立ち上げればそこにポケモンがいてボールを投げてゲットして(ゲットできず悔しい思いもして)、日々新たな出会いに一喜一憂しながら人生の大部分をポケモントレーナーとして生きてきたわけです。

そんな自分が、目覚めて真っ先にポケスリの青い画面からフィールドに出てきて、新たなポケモン(の寝顔)と出会い、起こして仲間に加えるんですよね。
で、ここで通常無課金プレイだとどうなるかというと、「3ポイントもらえるボーナスサブレ」がもらえます。
(チャンス状態のポケモンを除けば)自分のゲットしたいポケモンにサブレをあげます。フレンドポイントが3になります。

はい終了。

野生で多く見かける「まだ進化していないポケモン」のほとんどは、フレンドポイント5でゲットできます。

ボーナスサブレで貯めた3は、次に同じポケモンが出てくれば、リセットされずに引き継がれるのでまた別の朝に同じことをすれば仲間にできます。

僕は、どうしてもこの流れが我慢できなかったんですよね。
「一期一会」という言葉がありますけど、ある日出会ったポケモンを、一度逃がしてから次にいつ会えるかわからないけど待つ、みたいなことを考えたこともなくて。

運良く翌日に同種のポケモン(厳密には【同じポケモンではない】)と出会えれば「昨日の続きでサブレぽい」で良いんですけど、ポケスリの仕様上、狙ったポケモンに出会えるか否かは運に大きく左右されます(睡眠タイプを操作する技術も研究されているようですがここでは割愛します)。

こうして、何日か連続で新たなポケモンをゲットできずに迎えた朝に、僕はこう考えたわけです。
「ポケスリやめるか?課金するか?」と。

正直やめても良かったと思いますけどね。失うものもないし。
だけど、ダラダラと夜更かししがちで寝不足になることが多かった自分にとっては「しっかり寝ること、定時に寝床に入ることが攻略に不可欠」というゲームとの出会いは非常に革命的でした。

しかも、それが自分の好きなポケモン。

運営ではないので、細かな収益構造についてはわかりませんが、少なくとも多くのスマホアプリにある「広告収入」はないので、課金者が払っているお金がなければ誰もこのゲームの開発や保守、定期的なアップデートやイベント企画はできないわけです。
忘れがちですが、無料で楽しめるアプリだって、運営するのは無料なわけはないし、現場で仕事をしている人たちはボランティアではなく営利企業の社員なんですよね。何をするにもお金はかかっているんです。

大げさかもしれませんが、僕の人生はある程度ポケモンのおかげで成り立っていると思っているので、定職のあり収入がある大人だし課金できる範囲で課金して、少しでも運営の利益になれば(=このゲームが1日でも長く続けば)いいかな、という思いもあります。

それで、プレミアムパス課金をしていればどうなるかというと、
毎朝付与されるサブレが「4ポイントもらえるボーナスサブレ」になります。
そして、毎朝のスリープポイントはプラス100されています。
プレミアム会員は、毎月10個まで100スリープポイントでサブレ(フレンドポイント1ポイント)を買えます。
11個目以降は150スリープポイントでサブレを買えます。
睡眠で付与されるポイント、ちゃんと計測できれば50以上になるはずです。

つまり

「4ポイントのボーナスサブレ」と
「毎朝1つ(追加のお金を出さず)買うサブレ」で
必ず1匹はポケモンをゲットできるようになるんですよ。

これによって、僕が抱えていた「ポケモンをゲットできない(日がある)」という最大にして唯一のストレスが消えたわけです。

もちろん、望んだポケモンと出会えなかった朝に、追加のサブレを温存してゲットせずに終わる日もありますが、それは自分で選んだことであり、ポケモン緑のおつきみやまでズバットから逃げて、なみのりした水道でメノクラゲをゲットせずにスルーしていたあの頃と何も変わりません。

あくまで「ボールを投げるかどうか」を自分の意思で決める、この主導権をトレーナーである自分が握っているかどうか、がすごく大事なんだな、とポケスリを通じて気づくきっかけになりました。

無課金プレイで感じていたストレスの正体は、「モンスターボールを持たずに野生ポケモンと出会う」ことを繰り返す中で自分の中に生まれたフラストレーションだった、ということに気づきました。

毎朝新たなポケモンをゲットして、スキルや性格に一喜一憂することを楽しむ。

この朝のルーティンのおかげで、間違いなく僕の1日の楽しみが増えました。

もう無課金には戻れないし、課金をやめるときはこのゲーム自体を卒業するときでしょう。それがいつになるかは今はわからないけど、それでもポケスリ楽しかったな、寝るのと起きるのがワクワクした日々があったな、と振り返れることは間違いないと思います。

結びになりますが、このゲームの開発とリリース、日々のメンテナンスに関わってくださったすべての皆様と、毎日一緒に寝て飴を送ってくれるスリフレ(?)の皆様、この長い文章を読んでくださったあなたに感謝の言葉を記しておきます。

ポケスリは開発に想定以上の年数をかけたこと、それでも妥協せずたとえリリースが遅れても唯一無二のより良いアプリを世に出したい、という思いの詰まった作品であるという記事を読みました。
また日々のアップデートも「神アプデ」ばかりで、毎日楽しく眠っています。

おっと、カビゴンとの約束の時間なのでこのあたりで。
みなさん、おやすみなさい。

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