弱気になって得るものなんてない

日頃から、気持ちで負けてはいけないと思っている。

どんなことでも、「もうダメだ」、「絶対に無理だ」、「できるわけがない」と思ってしまうと、やる前から消極的になってしまうし、挑戦しようとさえしないし、そもそも逃げることを考えてしまう。

そういう意味では、「弱気になったら負け」というのは、本当なのかもしれない。

同じように、「弱気になったら風邪をひく」というのもある。

何か科学的な根拠があるわけではないと思うが、「病は気から」という諺もあるくらいなので、実際に弱気になってしまったときはあっさりと体調が崩れてしまうような気がしている。

もしかしたら、風邪をひきかけているから、弱気になってしまうのかもしれない。

ここで思うのが、あらゆる場面において、「弱気になる」ことが、いい方向に働くことってあるのだろうか?

・・・ないだろう。

「謙虚になる」とか「冷静になれる」という意見もあるかもしれないが、それは弱気だからそうなるわけではなく、それはただ謙虚であり冷静なだけである。

逆に、「強気になる」ことが、悪い方向に働くことはどんなことがあるか。

過信したり、油断したりしてしまうことだろうか。

いや、それもただの過信であり、油断だろう。

「窮鼠猫を噛む」という諺の中で、追い詰められたネズミが、必死で猫に噛み付く場面を想像しても、過信しているわけでも油断しているわけでもない。

ただ、強気に出たことだけは間違いないと思う。

勝負の世界でも、対戦相手が「負けるかもしれない」と思って挑んでくるのは、ありがたいことだと思う。

そういう相手は、形勢が不利になったときに、すぐに諦めてくれるだろうし、リスクを覚悟した捨て身の攻撃をしてこない。

つまり、勝負になる前に、自ら負けてくれる相手なのだ。

そう考えれば、勝負する前の段階で、このままでは勝てるかどうかを模索することはあっても、いざ勝負のときに「弱気」になることは、絶対にいいことではない。

「弱気」によって、体調を崩すかどうかは正直よく分からないけれど、「弱気」になって得られるものなんて、何もないと思うので、ひたすら「強気」で挑んでいきたいと思う。

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