![おっさん斬れ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11407038/rectangle_large_type_2_177573bf193ef697632c5f22b8bd017f.png?width=800)
目の前のオッサンを斬り捨てろ!!
入社一年目のぼくへ。
きみにどうしても伝えたいことがある。
結論からいうと、目の前のオッサンをとにかく斬り捨てろということだ。
何を言ってるか分からないかもしれないが、とりあえず聞いてほしい。
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これからきみは、とある工場に入社する。
工業高校3年間、必死に勉強して、やっと手に入れた内定。
クラス内でも給与面・福利厚生の面で、かなり有利な条件だったはずだ。
おまけに、高校在学中に車の免許もとり、今まさにウハウハで幸せの絶頂期なことだろう。
しかし、入社してからのきみは、とある一つの問題にぶちあたる。
それは、オッサンという人種に侵食されてしまうことだ。
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まず気をつけるべきなのが、直属の上司として付き合うことになるイシイちゃんだ。
やつは価値観の押しつけがひどいだけでなく、とにかく息が臭い。
缶コーヒーの飲み過ぎが原因なのか、カップ麺の食べ過ぎなのか。原因はわからないけど、とにかく吐く息が下水道の匂いがする。
なので、できることなら常にマスクをしておくことだ。花粉症キャラ、病弱キャラを演じてでも、マスク着用をオススメする。
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次に、飲み会というクソみたいなイベントが毎月1回必ずある。
大きなやつだと、お花見、社員旅行、納会、新年会などがある。
きみはお酒に弱く、飲むとすぐに吐く。
なので、極力飲まないようにしてほしい。
まぁ、飲まないようにしても飲まされると思うので、応急処置として次の策を授けよう。
まず、気分が悪いふりをして、ちょくちょくトイレに行け。
そして、指を喉の奥のほうに突っ込み、吐け。あますことなく、吐け。
吐けば余計に頭が痛くなって、顔も青ざめていく。全身プルプル震えるし、演技でなく「体調不良」になれる。
この強制体調不良を武器にして、1次会が終わったらそそくさと店をあとにしろ。お金がかかってもいいので、タクシーに乗り込んで自宅を目指せ。
そして、ケータイの電源は切っておけ。電源を切っておけばオッサン共から呼び戻されることはないので、安全だ。
翌日、もし「ケータイの電源入れとけよ」とオッサンから言われたら、とりあえず上辺だけ謝っておけば大丈夫だ。問題ない。
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最後に。
君は「石の上にも3年」という思い込みを大事にして、入社して3年間我慢してオッサンどもと付き合うことだろう。
そして、退職しようとするきみを、オッサンどもは必死で止めに来る。
しかし、そんなオッサンどもの言葉に耳を貸すな。無視しろ。
オッサンどもが口にする「辞めるのはいつでもできる。辞めたら後悔するぞ」という脅しは、全部ハッタリだ。
会社を辞めたことない人間が、なぜ会社を辞めたあとの後悔を語ることができるのか。冷静に考えれば分かることだ。
身に降りかかるオッサンどもの言葉は、全て焼き払え。
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入社一年目のぼくへ。
時代遅れのオッサンどもは、全て斬り捨てろ。
そして、オッサンどもの屍を越えていけ。
きみの未来は、オッサンどもを捨てた瞬間から始まるのだから。
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