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『雷の一撃』を受けた、一枚のTシャツ

(2021/8/19 加筆修正)

社会人8年目、30代のおっさんです。

昔、高校生の頃、ファッションが大好きだった私は、毎週「裏原」に通っていました。

裏原。原宿駅を降りて、竹下通りを抜けて、ラフォーレの並ぶ大通りを渡ると、その先にある裏原。

裏原には本当にいろいろな服がありました。穴だらけの服、カーテンみたいな服…言葉では表せないヘンな服があふれていました。歩いているだけで楽しかった記憶です。

当時の私は裏原に魅了され、いろいろな服を買い集めてました。勉強なんかそっちのけで。

裏原にLAD MUSICIAN(ラッドミュージシャン)というお店があります。(今もあるみたいで驚きです)。細身のミニマルなロックスタイルで、当時のスキニーブームとよく合って、とにかくカッコよかったです。お店も倉庫ぶち抜きのかっこいい構え。

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当時の私にはなかなか手が届かないブランドでした。2007年頃で確かTシャツ一枚8,000円程度、ライダースジャケットは60,000万円程度したと思います。

さて、このLAD MUSICIANの一枚のTシャツが、高校生の私に雷の一撃を落としました。そのTシャツは雑誌で見たのですが、Tシャツってこんなにかっこいいんだ!と、そのときの衝撃は今でも覚えています。

どんなTシャツだったかというと…

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こちらでした!

フォトプリントTシャツと呼ばれていた、当時のLAD MUSICIANのお家芸。ミュージシャン(これはSex PistolsのJohnny Rotten)のモノクロ写真を前面にあしらったデザイン。私の心は完全に奪われました。それからというもの、フォトプリントTシャツには目がなくなり、何年も買い集めました(おなじようなやつを)。

…これをご覧になった方、別に何も感動はないと思います(笑)。今では、フォトプリントTシャツは世の中にあふれていますから。今の私が見ても、雷の一撃はもう起きません。

雷の一撃は、若い時限定の貴重な感覚です。豊かな感性が、直観が正解だと言っている。おっさんになってしまうと、雷の一撃もう来ませんからね(笑)

私はそれがTシャツだったけれど、当然一人ひとり違います。いずれにしても、その直観に従うことが楽しい人生を歩むことになります。私はファッションの仕事にはつかなかったけれど、目いっぱいファッションに熱中した経験は、確実に人生を楽しいものにしたと思います(ダサい服装も避けられるし)。

皆さんにも雷の一撃がありましたか?

読んでいただきまして、ありがとうございました。

#ファッションが好き

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