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【ただのつぶやき】#私の暮らしメンテナンス

こんにちは。

今日は、本好きな私がとてもお世話になっている「メディアパル」さんの、『#私の暮らしメンテナンス』という企画に参加させていただこうと思います。

私が企画に参加かせていただくときは、大体いつもポエティックというか、やや感傷的に綴ることが多いです。今回も例にもれず、そういったテイストでお送りさせていただきます。

少しばかりお付き合いください。


○メンテナンスに思いを馳せて

メンテナンスという言葉を聞くと、真っ先に頭に浮かぶのは、機械や道具に関するメンテナンスです。

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本職の仕事(鉄工所)でも、兼業農家業の仕事でも、私は日々たくさんの機械を扱いながら生活しています。

機械といっても、想像するものは人それぞれだと思います。普段使いの自動車のようなものを想像する人、はたまたテレビやパソコンのようなものを想像する人、色々いらっしゃるかと思います。

そういったなか、私が主に扱っている機械というと、主に産業機械と言われるような種類のものになります。鉄工所の方では天井クレーンやプレス機械、溶接機、フォークリフトといったものになりますし、兼業農家業の方ではトラクターやコンバイン、米の乾燥機、コンプレッサー、高圧洗車機、運搬車といったものです。

私は普段、そういった機械たちに囲まれて、日々暮らしています。

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先に挙げましたテレビやパソコンのメンテナンスというと、せいぜいホコリが溜まらないように拭いたりするぐらいかと思います。

自動車であれば、定期的にエンジンオイルやエレメント類を変えることはあるでしょうが、それは自分で行うというよりも、ディーラー等に任せている人が多いのではないでしょうか。

ところが、産業機械というのは、その作業を行う人自身が、定期的にきちんとメンテナンスをすることが前提というものがほとんどです。

それに定期的といっても、年1回というような頻度ではなく、毎月であったり、毎週、毎日…もっと言えば、作業中であっても機械の様子を常に感じながら、違和感を感じたらその都度メンテナンスを行うもの…それが産業機械の特徴ともいえるように思えます。

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産業機械のメンテナンスと言っても、その種類は多岐に渡ります。どれもこれも大事ではあるのですが、その中でも1つピックアップをするのならば、油のメンテナンス、特に潤滑油に関するものでしょうか。

機械というものは、必ず動く部分がありますが、そこは必ず、別の何かとこすれ合うように作られています(摺動部といいます)。

こすれ合って動くということは、そこには必ず摩擦があり、隙間があります。摩擦がある以上、必ずその部分はほんのわずかながら、少しずつ削れていきます。また隙間がある以上、ほんのわずかなガタつきが存在するため、振動が発生します。

機械には構造上、こうした「どうしようもない部分」があるのですが、潤滑油はそれらの悪影響を最小限度に留めてくれます。潤滑油の分かりやすい効果としては、動きがスムーズになるという事ですが、もう少し微視的な目線で見るとすれば、摩擦による摩耗が減っているという事であり、金属同士の衝突が減っているという事にほかなりません。

それでも、そういったものを完全にゼロにすることはできないのですが、潤滑油はここからさらに、もうひと仕事をしてくれます。

それは、ほんのわずかに削れている破片を、潤滑油自身に閉じ込めコーティングし、その破片が直接摺動部とこすれあわないようにしてくれることです。さらには、外部から機械の内部に入ろうとするホコリ等も一緒に閉じ込め、機械の内部に入らないようシャットアウトもしてくれます。

つまり、機械に有害なゴミを包み込み、保護してくれる作用があります。

そしてさらには、摺動に伴い、内部に綴じ込んだゴミごと、外に排出してくれる役割をもっています。機械の周りがドロドロに汚れているところを見たことがある人もいらっしゃるかと思いますが、あれはあれで、潤滑油がある意味、正常に仕事をしてくれているということなのです。

機械の用途や使用場所、性能、作る商品の性質によって、潤滑油の種類は多岐に渡ります。一般にオイルと呼ばれる低粘土のサラサラしたものもあれば、グリースと呼ばれるドロドロしたもの、高熱に耐えるもの、食品工場でも使えるもの…様々なのものがありますが、おおむねどれも、上に挙げたような効果を持っています。

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こんな素晴らしい機能を持った潤滑油ですが、一度注油したら半永久的に持つもの…ではありません。

それ自体が劣化したり、閉じ込めた破片やホコリがドンドン溜まることで、次第に汚れ、本来の性能が維持できなくなってきます。また、もともとの設計上、ゴミを包んだ状態で機械の外に排出されることが前提ですので、どんどん量が減ってきます。

そういった理由から、定期的に古い潤滑油を除去したり、新しい潤滑油を注油する必要があります。

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産業機械において、最も日常的で、最も重要なことの一つが、潤滑油の注油だと言えます。

その行為は、確かに面倒なことのように思えます。しかしながら、潤滑油があるおかげで、古い潤滑油が新しい潤滑油に置き換わるおかげで、機械本体の健全性が保たれるという仕組みがあります。

産業機械(もっと言えば機械全般)を扱う上で、注油というメンテナンスは当然の事であり、必須の事であり、重要なものなのです。

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「肉を切らせて骨を断つ」という言葉があります。

産業機械においては、肉が潤滑油になるのでしょう。もちろん相手の骨を断つワケではありませんが、自分の骨(機械本体)を断たれないよう、肉(潤滑油)を犠牲にするワケです。

汚れた潤滑油は、確かに見た目には汚いものです。触れたいかと言われれば、正直触れたいものではありません。

でも、私たちはもう一歩踏み込んで「なぜ潤滑油が汚れたのか」を考えてもいいのではないでしょうか。

もっと言えば「潤滑油が汚れてくれたことで、私たちにどんな利益があったか」という事に、もっと目を向けなければならないと思います。

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机を拭けば雑巾が汚れます。

洗濯をすれば水が汚れます。

トイレを使えばトイレが汚れます。

でも、その汚れこそ、私たちが様々な利益を甘受していることの表れなのではないでしょうか。

汚れることは、確かに嫌なことです。

でも、せめて年末ぐらいは、その汚れに対して感謝をしてもよいのではないかなぁと思っている、師走の夜です。

・・・おわり

メディアパルさま、ありがとうございました!(^^)

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