自分の基準を持つ
「先生、この順位どう思いますか?」
中1の生徒さんが新学期に受けたテストが返ってきました。
小学校のときはなかった順位がついています。
その順位をどう解釈していいかわからないといった様子でした。
お母さんからは「微妙な順位だね」といわれたそうで、ちょっとむっとした様子でした。
多分、お母さんは進学校に入れる順位をある程度は知っていて、そこに少し届いていなかったので、こんなコメントになったのかなと思います。
ぼくはこんな感じでお話しました(実際はぼくが一気に話したのでなく会話風です)
「これは小学校の範囲のテストだよね。この順位は全然関係ないよ。
中学は勉強する人はうんとするし、しない人は全然しないんだよ。
順位は自分次第ってことだね。この順位でそのまま行くってことではないよ。
でも、今は順位は気にしなくていいよ。
それより学校の授業がわかっているかが大事。
それには授業をしっかり聞いて、家で復習することが大事だよね。
これができれば順位は勝手に上がっていくよ。
だからこの順位を見て、達成感を感じるのはいいけれど、調子に乗ったり落ち込んだりする必要はないよ。
これを見て、次はがんばろう!と思えたらいいね」
人と比べることで短期的にがんばれることもありますが、長くは続かないものです。
逆に思うような順位が取れなくて(ほとんどの人がこれ)、やる気を失う原因にもなります(ホント多い)
これに、お父さん、お母さんの評価が加わるとさらにややこしいことになります。
頑なに勉強しなくなることもあります(控えめに言ってますがホント多いです)
そうではなくて、自分がやることの基準を作ってそれをたんたんとやっていくことが大切です。
それが学校の授業をしっかり受けること、家でその日の復習をすること、テストの前には勉強することです。
これができていれば、結果的に公立中学なら上位3割に楽々入ります。そして、おもしろくなってくれば、さらに上も目指すこともできます。
大人の趣味が楽しくて上達するのは人と比べないからだと思います。
今はマラソンが人気ですが、人と競争するというより、完走したい、仲間と一緒に走りたい、今より〇分タイムを縮めたいといった自分の向上、進化が目標だからだと思います。
なかには運動経験がなかったのに、すごいタイムを出している人がいますよね。毎日1時間走っているとか、雨が降っても走っちゃうとか。
定期テストが近づいてきました。お子さんへの接し方の参考になったらうれしいです。
大人はいろいろ知っているだけに、つい、いろいろ言いたくなってしまいますけどね。
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