全部に「新解釈」ってつけとけばOK(ネタバレ有)
『新解釈三國志』が全国の映画館で公開された。
天下は、
「新解釈三國志面白かった!」派と、
「新解釈三國志ふざけんな!!」派と、
「城田優カッコいい」派に分かれ、熾烈な争いを繰り広げていた。
私は「城田優カッコいい」派です。呂布役良かったー。
公開前から楽しみにしていた新解釈三國志を今日見てきました。その後Twitterで検索したところ、結構賛否両論なのを見て、さもありなんと思いました。
以下ネタバレありの感想です。
ネタバレって言っても、三国志演義のストーリーに沿った話なのでストーリーのネタバレも何も無いかもしれませんが。
書いてる人間は一応三国志好きです。
個人的に良かった所は、魯粛と許褚が出てきてくれた所です←
いやだって、夏侯惇とか周瑜は必須だけどこの二人まで出てきてくれるなんて思ってなくて、特に魯粛出てきてくれてめちゃくちゃ嬉しかったです。
あと、呂布対関羽張飛の殺陣と、趙雲の単騎駆けシーンのアクションがとても良かった。もっと戦闘シーンガンガン入れて欲しかったなぁ。
渡辺直美ちゃんもお化粧も衣装も綺麗で、とても美女美女してたのも良かった笑
全体的に衣装や鎧と言った服飾がとても綺麗で良かった。孫権、周瑜、黄蓋と同じデザインの鎧だったけど、基本色赤に差し色が金、銀、銅と身分が下がるごとに色が変わっていってなるほどな、と思った。
あと毒されてるのか、渡辺直美ちゃんを「時代的に美女」ってやたら言ってたのはポリコレ的な配慮なのかと思った。当時の時代的にというのと、現代的なというダブルミーイング的な。
でも久しぶりに渡辺直美ちゃんのダンス見れて良かった。
小栗旬さんの曹操様もカッコ良かったなぁ。張飛役の高橋さんも「長兄、長兄」言ってて可愛かった。
あと新解釈で、「なるほど、これは新解釈だ」と思ったのは諸葛亮は黄夫人に策を授けられていたって所かな。なんかで諸葛亮は軍師というより内政などが得意だったというのを見たから、戦略とかは得意ではなかったというのはまぁもしかしたらあったかもしれないかなと。
個人的には「これは福田監督の解釈だしなー」と思って見ていたので、三国志ファンとして映画にブチ切れたりとかは無かった。
騙されやすい周瑜とか、イケメンが鼻につく趙雲とか好きだったし笑
むしろ西田敏行演じる教授のたどたどしいお爺さん演技のが鼻につくというか、これは演技なんだよね?西田敏行こんなに老けてたっけ?と混乱してしまった。
諸葛亮に思い入れのある人はムロさん諸葛亮はちょっと不快かもしれないなーとは思った。
ということで、ここからは個人的にちょっとうーんと思った所。
横文字•現代語の多いセリフに一本調子なギャグで、コメディ映画ではなくバラエティ番組のノリに感じてしまった。
ギャグが笑えなかった、ということは個人的にはなかったです。周瑜が雑に「醤油と間違われて言われてる」とかめちゃくちゃ笑ってしまったしで。
ただ、誰かが何か変なこと言ったらそのツッコミの調子が、配役変わってもみんなおんなじだったのが気になった。みんな大声だして「そうじゃないよねー!?」「うるせぇよ!」って感じだった。(セリフうろ覚え
ちょっと調子が違うのが、曹操軍に疫病が流行った時に「俺が腹踊りなんてしたから…」とみんなが鎮痛な表情になった時ぐらいかな。あの時はツッコミが不在だった。あ、あと周瑜の一人芝居と、何でも採用しようとする孫権とかはまた違う笑いだった。
私は芸人でも落語家でもないから語るな、って話なんだけど、ノリツッコミとか、ツッコミ不在とか、シュールな笑いとか、モノマネとか、笑いを誘うものっていっぱいあるのに、新解釈の大半は漫才の掛け合いだけのイメージ。趙雲と糜夫人の掛け合いまで、それまでの劉備三兄弟の掛け合いと同じ調子でビックリした。
だからこれ、わざわざ映画じゃなくて毎週ゴールデンでやる30分バラエティとかで十分な内容じゃないのかなと思った。新解釈三國志コントとして。
というかここまで書いててわかった。
私三國志で一番好きなの司馬懿なんだけど、この映画を好意的に見れるのって、司馬懿が出てないおかげで福田監督の新解釈の餌食になってないからだwwwwwwwww
三國志ファンというか、諸葛亮とか劉備に思い入れある人には不快だろうなーこの映画。劉備も諸葛亮も、卑怯者、ボンクラ扱いされちゃってて。
うんでもまぁ、新解釈だと割り切ってみるなら面白いとは思います。あくまでも三國志コントとして。
だけど第二弾とかで、五丈原の戦いまでやります!ってなったら見に行くかは迷います。司馬懿ファンとしては笑
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