#内山結愛のB2BtoU vol.4 に関する自分の回答を晒してみよう のコーナー

前回もやったやつ。遅くなりました。

1.中毒
「豊満の祭り」(豊満乃風)

テレ東系音楽&お笑いバラエティ「バカソウル」にも出演していた(番組内ユニットかどうかまでは知らん)、いわゆるデブ芸人で結成された「湘南乃風」パロディユニットの一曲。
 デブは命を削っても肉を食うのだ。今日も。これを中毒と言わずしてなんと言う。
 ……すまん。出オチだわこれ。

2.黒
「Shadow」(Bonnie Pink)

 黒だとど直球でビートルズ”Black Bird”(Bonnieもカバーしてる)があるんだけど、黒→影みたいな連想ゲーム。
 まあなんというか。俺はあなた(たち)の影なので。
 強い光でかき消してもらうか、逆に光が強いほど黒い影として寄り添うか、そんな心境。

3.夏
「彼女が暑くて腐ったら」(死んだ僕の彼女)

 「サマージャム’95」(スチャダラパー)ではないけれど、夏というものに対してどうしてもハスに構えてしまうわけで。
 ハスに構えきった果てにある音楽ってなんだろうかね、と考えた結果、アルバムのストーリーとして(わりと冒頭で)文字通り死んだ彼女と、茹だるようなアパートの自室で一緒にいたであろうこの曲の世界観になるのかな、と。
 大丈夫。たしかそれなりに楽しい夏の思い出もある気がする。たぶん。知らんけど。

4.お酒
「Silver Spoon」(田村直美)
 ベタなところとして先に「WINE&ROSES」(RED WARRIORS)が思いついて、これベタ過ぎるなと思った結果、なんか他に酒が出てくる曲ないかなー、っつって、ジンソーダが出てくると思い込んでたこの曲を押したわけですが。
 ……antiseptic love って何?マジで。20何年勘違いしてたよ。
 まあ曲調が酔っ払ってるみたいではある。

 それはともかく、個人的に銀のスプーンの伝説というやつが好きで、毎度のうろ覚え&勘違いで「子供はみんな銀のスプーンをくわえて=祝福されて生まれてくる」ぐらいに思ってるんだけど、標題と似た時代だと奥井亜紀の「銀のスプーンで」とか、最近だとNILKLYの”Like a
Bending Spoon”とかもそう言う意味を含んだ曲だと思ってる。
 ちなみに元の言い伝えの根拠は銀の抗酸化作用=毒が入ってたりすると黒く錆びて教えてくれるからだとかなんだとか。

5.学校
「My Notes」(sora tob sakana)

 わりと直球。
 「管理された楽園」としての学校に違和感を感じて、脱出したいと思いながらそこに止まった主人公が、大人になって同じような日々を過ごしながら「柵の向こうへ歩いて行った」「あの子」を思い返す歌。
 個人的には尾崎豊的学校観とか少年観に対するアンサーソングだと思っている。

……と、前回もやったことをなぞっても面白くないので、内山結愛さんとにしざあみずきさんが紹介した曲の感想も書いてみましょうか、という。

“Hey Dude”(クーラシェイカー)
 どこで聞いたか記憶にないがお名前はかねがね。
 イントロのドラムソロ>ギターソロで「くるぞくるぞ」と思っていたらハイハットのカウントでリセットされる「焦らされ」感と、もはやボーカルの代わりに歌ってるとすら思えるギターとか、確かに中毒感あるねこれ。

“My Pal Foot Foot”(The Shaggs)
 全体にくわんくわんしてる。たぶんループで聴いてるとキマる。ライブでの再現性とか考えたら負けのやつ。

“Part XIX”(Masonna)
 「塗りつぶし感」と言う意味では大変わかる。
 音楽とは、と言う古い理解で考えるとたぶん負け。ただこれは思想・感情を創作的に表現したもので、たぶん音楽の分野に属するもの。

“Don’t”(Dinasour Jr.)
 これもどこで聞いたか記憶にないがお名前はかねがね。
 感想は↑と大体同じだけど、こっちの方がリズムが感じられるだけ「音楽とは」の定義に近い。かもしれん(かもしれん)。
 かつてサクライケンタが「エレキギターが鳴ってると大体いい曲に聞こえる(から嫌い)」(意訳)と言ったことがあるけれど、その対局みたいな感じ。音色単体も鑑賞の対象になるのだなあ、と思うなど。

“minamisenju”(downt)
 ボーカルの熱量と、疾走感のあるサウンドと歌詞世界の行き場なく「焦れた」感じの対比が夏。唐突に終わるのもかなり夏。今年とか。
 こういう鬱熱感が青春の夏だと思う。たぶん。知らんけど。

“Jimi Hendrix Experience”(トリプルファイアー)
 サウンドが蒸し暑い。
 そしてこのテーマだと思い浮かぶのは「拝啓、ジョン・レノン」(真心ブラザーズ)とか、「僕の見たビートルズはTVの中」(斉藤和義)とか。
 この2曲にある同時性への憧憬みたいなものはあんまりないか。
 さらに「世の中には2通りの人間がいる」といえば「続・夕日のガンマン」だし、それを下敷きにした「キッチュのラジオ大魔術団」所収のスキット「それでは、お話変わって」(知らんがな)。

“Virginia Avenue”(トム・ウェイツ)
 サウンドが全体にウッディで仄暗い中に、ミュートが効いたトランペットがだいぶ煙たい。
 タバコの煙で充満した古い酒場のイメージ。
 そーすると酒は「オールド・ファッションド」とかか。バーボンベースだし。
 って、たぶんそういう画をどこかで見てるんだな俺。

“Five to One”(The Doors)
 これもどこで聞いたんだか忘れたけどお名前はかねがね。
 ボーカルがだいぶ酒焼けしとる。そして間奏でウォッカラッパ飲みしてそう。
 聴いてると平衡感覚が若干なくなるドラムの感じがさらに酩酊感を増す。

“14才のおしえて”(ずんね from JC-WC)
 ズルい。この曲はズルい。何もかもがズルい(笑)。
 サウンドの乾いた感じとか無機質感の中から浮かび上がるボーカルの肉体性を感じさせた後に調子外れのリコーダーというアンバランスさがとてつもなくズルい。
 感想を尤もらしく取り繕おうとすると書いてるやつ(俺だ)が本格的に残念な感じになるのが本当にズルい。
 こういう大量破壊兵器は大変いけないので、一回忘れて生きていく(何)。

“SCHOOL KILL”(銀杏BOYZ)
 楽曲全体から滲み出るザ・ダメな思春期男子。説明不要。
 この物語はフィクションであり、実在する人物・団体・組織等は一切関係……ないといいなあ。

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