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2024/7/25 "オーケストラを観にいこう"備忘録①


2024/7/25
UNISON SQUARE GARDEN
20歳の誕生日の翌日。
つまり、20歳になってから初の、特別なライブ。
まさか、オーケストラを携えて、UNISON SQUARE GARDENがライブをやる日が来るなんて。

個人的に、自身が楽器経験があったり、オーケストラ所属経験があったり、オーケストラが好きなのもあって、勝手ながらUNISON SQUARE GARDENとオーケストラは絶対に合う!と思っていたので、心から嬉しい。
ということで、自分の観点での感想を残しておく。(長いので分ける)
MCはニュアンスなので詳しい方、公式レポートを信じたほうが良い、でもこの時その場に居て話を聞いた、同じ空間に居た、その自分のニュアンスも大事にしておきたい。


流れ追記 セットリスト

SE:ボレロ

(編成:オーケストラ)
1.アンドロメダ
2.フルカラープログラム

MC
(編成:ストリングスセクション)
3.さわれない歌
4.君はともだち

ピアノソロ
5.harmonized finale
6.kaleido proud fiesta
7.カオスが極まる
8.オリオンをなぞる
MC
9.春が来てぼくら

休憩15分

(編成:ホーンセクション)
10.like coffeeのおまじない
11.フライデイノベルス

(ゲスト参加)
12.mix juiceのいうとおり(w/ピアノ:イズミカワソラ)
13.恋する惑星(w/ドラム:Bucket Banquet Bis)(マーチングバスドラム:鈴木貴雄)
14.桜のあと(all quartets lead to the?)
(w/ギター:ukicaster)

ドラムソロ
15.君の瞳に恋してない(w/東京スカパラダイスオーケストラ ホーンズ)
16.徹頭徹尾夜な夜なドライブ(同)

MC
(編成:オーケストラ)
17.いけないfool logic
18.シュガーソングとビターステップ

19.オーケストラを観にいこう

公演詳細

開演 18:30

第一部 約1時間
休憩 15分
第二部 約1時間10分

終演 20:50頃
(規制退場あり)

公式

3枚目…オーケストラを観にいこう、の紙吹雪

4枚目…恋する惑星 貴雄さんのマーチングバスドラム

詳細感想+レポートもどき

席は南スタンド、少し上手寄りではあるものの、ステージ全てが見渡せた。個人的に1番の理想の席だった。

ステージは前方にいつものUNISON SQUARE GARDEN3人のセットがあり、上手の端にキーボードがある。

後方にはオーケストラのセッティング。
一般的なオーケストラ編成ではないことも想像できていたとはいえ、なかなか不思議な形になっていた。

ストリングス(15人)
下手側にヴァイオリン3人×2列、ドラムの真後ろにヴァイオリンorヴィオラが横並び(よく見えなかった)、上手側で2人×3列で、1番後ろはチェロ2人。

ホーン(16人)
下手にホルン2人×2列
中央辺りに奥からトランペット3人
その前にオーボエ1人、フルート1人、クラリネット1人
上手 奥にサックス3人
その前にトロンボーン3人

打楽器(2人)
ホーンの更に上手側奥にティンパニと鉄琴があった。

指揮台は斎藤さんのギターのちょうど延長線上にあり、貴雄さんのドラム台よりも少し奥だった。(あとから写真でわかるが、ドラム台とオーケストラの間にはアクリル板のようなものがある)

オーケストラのセットはあるものの、それ以外に特別なものはなにもない。
幕(バックドロップ)もないし、モニターもない。7/24と同様に、シンプルなものだった。

BGMはクラシック曲が色々と流れていて、まず普段のライブとは全く雰囲気が異なる。どこかで聞いたことあるー!という曲もちらほら。カノン、ポロネーズ英雄など。
また、会場内にいるスタッフはスーツを着ている方が多く目に入った。
始まる前から、ワクワクが止まらない。

中でも特に、ボレロが1番耳に入ってきて、聴き入っている間にそのままブザー音が鳴り、開演時刻とほぼ同時に暗転した。

BGMのボレロは終盤部分で、音量が上がる。ボレロクライマックスと共にBGMが〆となり、拍手が起こり、開演へ。

まずはじめに、オーケストラメンバーが入場する。次に指揮者の伊藤翼さんが入場。

オーケストラのチューニングが始まる。
オーボエのAの音に合わせて、他の楽器も調整していく。

そして、斎藤さんのみ登場し、ゆっくりと歩いて入場する。
ギターを持ち上げ肩にかけてから、すぐにそれを背に回し、マイクに向かう。

少しの間、下を向いている時間があった。そして顔を上げ、ピアノと弦の厳かな雰囲気で始まったのは

アンドロメダ

斎藤さん、ギターを背にしたまま、スタンドマイクにて独唱。

アンドロメダ、アンドロメダ…??生演奏10年ぶりですよ?
この日に演奏されるとずっと信じてきたけれど、本当に実現して感動が止まらなかった。

はじめの裏旋律がチェロなのも、途中からオーボエやフルートも入って厚みが増すのも、2番入り辺りの弦の震えみたいなところも、ホルンの遠くから降りそそぐ光のようなメロディも、音源を聴いて夢みたそのものだった。
いや、オーボエソロ、チェロのメロディ、ホルンのソロも素晴らしくて、ずっと想像していた最高の音楽だった。

そしてなにより、斎藤さんの生の歌声で聴けるアンドロメダの美しさ。
「半狂乱で」の裏声になるギリギリの声、半端ない。
どう表現したら書き残せるのかわからないぐらいに、とにかく良かった。

深い青の照明だったはず。

ラストサビあたりで
田淵さんと貴雄さんがひっそりと入場していた。そして、貴雄さんのドラム始まりで

フルカラープログラム

華やかな世界の始まりで衝撃的だった。音なのに、色づいたという感じ。弦による彩り豊かな音がとても心地よくて感激した。
そして、このアンドロメダとフルカラープログラム繋がりはDUGOUT ACCIDENTのM1→2ということ。
そんな夢が目の前で起きたことが、今でも信じられないぐらいで、ここについて語るだけでも1日かかってしまうんじゃないかというぐらいの感情を持て余してしまう。

1番Aメロ、貴雄さんが北西の方へ振り返ると、歓声があがった。貴雄さんのそういう振る舞いが本当にかっこいい。
次の2Aでも貴雄さんは客席へスティックを向ける。

斎藤さんがイヤモニをどこかで外してたのが意外だったので覚えている。やはりオケの生音と合わせるのは難しいのか気になる。

いつもの間奏にストリングスの厚みもありつつ、落ちサビは三人だけ、ドラムのみの落ちサビだったのも、三人は三人の剥き出しの形としてとても良くて。
そして、完全無欠、の辺りから入る高弦の勢いがまた最高。
こんなにも素敵で壮大なフルカラープログラム、一生の宝になる。

2曲目にしてもう感激がクライマックスに近い中で、斎藤さんのMC

「皆様、こう見えて、UNISON SQUARE GARDENです。」
斎藤さんがニコニコ(にやにや?)してた。

(ニュアンス)
「今日だけはUSGフィルハーモニックの、皆さんです!
それと、指揮者の伊藤翼さん、ピアノの成田ハネダさん

(MC中に、管楽器、打楽器の方は退場していく)
今日のライブは、前後半にわけます。
ここからはストリングスセクションです。」

弦楽器のみの編成になって初めの1曲目は

さわれない歌

確かに貴雄さんが普段ヘッドホンをして演奏する曲だったけれども、ここでこれかーー!という驚きと喜び。

音源で耳に馴染んでいるメロディの数々が、実際に目の前で生の楽器で演奏されるとまた印象が変わる。
特に間奏のメロディ好きすぎたし、斎藤さんの歌がまた、バンドで聴くよりも優しくしっとりと響くように思えた。

落ちサビの「もう少し、もう少しって」の田淵さんと斎藤さんの歌声の強さはそのままに、弦楽のクレッシェンドがより歌の力を増しているよう。低弦が刻んでたのも、高弦は装飾音があったのも、解釈そのもので泣きそうなぐらい嬉しかった。

歌い終わり、田淵さんと貴雄さんは退場して、斎藤さんはギターを置く。
そしてマイクを手に取る。

ピアノイントロで優しく始まったのは
君はともだち
斎藤さん、ハンドマイクで独唱の形。

Aメロでは、弦楽器のピッチカートがあったのがとても好きだった。優しい音。

斎藤さんの左手をぎゅっと握りしめたり、マイクをぐっと掴んだり、目を閉じて歌う姿が美しかった。

間奏では、斎藤さんは成田さんの方を見てアイコンタクトを取るようにしていた気がする。

「見えない と こ ろー で」
の隙間と、ストリングスとのタイミングが合いすぎてて泣きたくなるぐらいに素敵だった。

斎藤さんの歌への感情や力の込め方がとんでもなく丁寧で美しく力強く優しく、ボーカリストの表現力全開だったと思う。
それでいてオケとの親和性よ。

「見えないところで」の"こ"、"ろ"
「同じだからさ」"か"、"ら"
辺りの高音裏声は音源と違うように聴こえた。"今"の斎藤さんの歌い方だった

2番?オーボエと斎藤さんの2つの旋律の美しさ、後世に残すためにこの世にBlu-Rayという技術が生まれたのかもしれない、の気持ちにすらなる。
オーボエソロが本当に良くて。チェロのソロもあった気がする。この2つの楽器は本当に華です。

コーラスがいないけれど、落ちサビ前のコーラス掛け合いの部分「知りたいから (ねっ?(?))」みたいなパートは微かな綺麗な音、ヴァイオリンの高音、フラジオみたいな音で表現してくれてた!!

はじめは独唱は寂しいんじゃないかと思ったけれど、全くそんなことはなく。
弦が優しくあたたかく包み込むように全体の音があって、歌がなくなった部分でピアノの光が零れ落ちるような音が聴こえたのも良かった。

後半、クレッシェンドは楽器隊及び翼さんと斎藤さんの息の合い方が絶妙で、特に翼さんと斎藤さんは顔を見合わせたりすることはできないのに、どうしてこんなに一体となっているのか…。

ぐっと右手を握りしめるような仕草をしたり、両手でマイクを握って歌いきる斎藤さん… 「根拠はないけどーーーーー」 の伸ばしの美しさ、力強さ。

ピアノソロ
むっちゃくちゃ綺麗で、それでいてアップテンポでわくわく!?もあった気がした。
斎藤さんもしっかりとキーボードを見ていたし、成田さんもニコニコしてたのがまたよかった。
成田さんの後ろ、打楽器との合間?にアクリル板のような衝立があって、それに姿が反射して映っていて、3人ぐらいにダブって見えてた。(ただの視覚のメモ)

田淵さんと貴雄さんがいつの間にか、静かに戻ってきており
ピアノソロが終わって拍手、そのまま
harmonized finale
ピアノイントロ、なるほどーー!という繋ぎ。でもあくまでソロはソロ、としての分け方だったように思う。

ここでも星空のような照明があったはず。
星々のような白い光の粒。

やはり、オーケストラと斎藤さんの声の親和性がすごい。
落ちサビ、いつもながら両手でマイクを握り、美しい歌声、の裏旋律でチェロがソロを弾いたのだけれど、綺麗過ぎた。早く音源ください…。

kaleido proud fiesta

ここで!!少し意外だったかも。弦が強いとはいえ、管楽器も入れてより華やかにするかと思っていた。

「かくして またストーリーは」の"ト"の裏声って記憶違いかもしれないけれど、いつもと違う音の当て方だった気がしてる!!
裏声の感じ?音源欲しい、切実に。、

カオスが極まる
個人的にめちゃめちゃ想像通りに最高ででニヤけてしまった曲。

1番Aメロで弦セクは全く動いてなかったことが強く記憶に残っていて。
逆に、ほんっとうに3人だけでこの音圧出してるんですね……と惚れ直した。
そこから、弦が低いところから入ってくるのもまたゾクゾクとさせてくれるかっこよさだった。

弦がどんどん増えてラスボス戦さながらの戦闘態勢になっていく、この雰囲気の変え方はオーケストラ有りならではだったと思う。

大サビでヴァイオリンのハイポジション見てて個人的に大興奮ポイント。
妄想が現実になった!!!!!(嬉)
2番Aでは弦の刻みがあったのも…!!!

オリオンをなぞる
確かミラーボールが輝いていた気がする。
1日目の7/24の景色や音を思い出しつつ、やはり初めてのUNISON SQUARE GARDENのピアノ+ストリングスアレンジとなった楽曲、煌めいてた。

一番安心感というか、自然に聴けた感じ。

MC(ニュアンス)
「凄すぎるな…来年以降UNISON SQUARE GARDENは30人編成になるかも?笑
印税は30等分、それでも!!笑」

(ここで指揮者の翼さんがイケイケー!と言わんばかりに腕をあげていたのがとっってもキュート!!!)

「次で最後の曲です。その後に15分の休憩があるから、そこでトイレ行ったり、Xに興奮を投稿したりしてください笑」

春が来てぼくら

ストリングスアレンジで最も心待ちにしていた曲。
本当に本当に美しかった。それでいて、ちゃんと彼ら三人の音楽のままだった。

イントロの弦の広がりがすごい(語彙なし)
鳥肌がたつ。

7/24は胸がいっぱいになるMCの後だったこともあり、歌詞への入り込みが強かったけれど、今日は逆に、音楽的なことへの集中度が高まって聴こえた。

転調のヴァイオリンも音源そのもので感激していたら落ちサビ前間奏。
落ちサビでチェロのソロがあった気がする。
好きすぎる。困る。

物凄くきれいな瞳で、いつもどおりの大きな口で、思いっきり全部歌ってた田淵さんも覚えてる。

桜のイメージ、薄い黄色やピンク色の照明があった気もするけれど、あまり覚えていない。(1日目に引き続き)

第一部は約1時間で終わり、休憩は約15分。長い構成のオーケストラコンサートやオペラ等ではこの休憩も自然ではあるが、今日は他でもなく、ロックバンドのライブ。休憩時間のざわめきが面白い。

余談だが、お手洗いの数は男性用を減らして女性用の数を増やして下さっていたように思う。大変有難いと共に少し申し訳ない気持ち。

BGMはまたクラシック曲が流れている。
第二部開演前に、まもなく開演する旨のアナウンスあり。
そしてブザーが鳴る。

USGフィルハーモニックのホーンズ入場(Tr3+Tb3+Sax3)
斎藤さんと翼さんは一緒に入場する。

挨拶等は一切なく、いきなり明るくなって始まったのは

like coffeeのおまじない

「Ladies and Gentlemen, Boys and Girls?
Get ready,  武道館っ!!
like coffee C'mon!!」

待ってました!!!とはいえ!ホーンセクションの初っ端!さすが!!
こんなふうに聴ける日が来るなんて。
トランペットの華やかな音が本当に耳に気持ち良いし、それに合わさる斎藤さんの声もとても澄んだまま跳ねていてよかった。

やっぱり歌が良くて、斎藤さんと、コーラス隊の掛け合いが好きで楽しくて、あまりオケを聴けなかった唯一の曲かもしれない。
音源そのものだ!という印象はある。

曲終わり、あまり間をおかずに
フライデイノベルス
…!?!?
ちょっと、驚きが強い。
確かに同期音源のある曲かもしれないけれど、他楽器が入っている楽曲を洗い出した際にはこの曲を見逃していたかもしれない。

田淵さんのサビの首の横ふりやコーラス、貴雄さんのコーラスの横顔はいつも通り。

明るくて弾けるようなトランペットの音色が耳に残った。
それと同時に、ホーンセクションになったことで改めて田淵さんのベースってめちゃめちゃめっちゃ安定してて素敵!!!安心!!!ベース最高!!を、再認識した。
ウワモノが乗れば乗るほど、土台の凄さに気づける。

MC(ニュアンス)
せっかく20周年なんで、もっとお祝いしてもらおうと、友達連れてきました!

イズミカワソラさん!!

イズミカワソラさん足早に入場。
本当に全ての動きが愛らしくて。
歩幅小さくちょこまかと走ってやってきて、上手側のキーボードへ。(いつのまにか、成田さんがいらっしゃらない。)

「付き合いも長いですねぇー?
関係性を説明しておきましょうかね。
僕たちのライブの出囃子、SEの「絵の具」っていう曲の、人です!
お祝いの言葉、もらってもいいですか?笑」

ソラさん「何回でも言うよっ?(↑)」

(ここで何故かうまいこと言葉のやり取りができておらず)
斎藤さん「ん?MCがね、聞こえないんだ、ごめんなさいね笑」

ソラさん「あははっ!!おめでとうございますっ!!」

二人でも向き合ってニコニコ
(平和な世界と不思議な温度感)

「ソラさんがMVに参加してくれている曲があるので、それを。
ソラさん、タイトルコール、してもらってもいいですか? 」

「………。

mix juiceの、いうとおり~」

なにこの不思議空間!!それでも、演奏になるとキリッ!となるソラさんギャップ萌え過ぎる。

mix juiceのいうとおり
(ピアノ&コーラス:イズミカワソラ)

ソラさん&田淵さんのコーラスも大好きで、UNICITY Vol.2で夢みたいだなって思ったあの歌声がまさかまた聴けてしまうなんて嬉しい。

間奏ピアノソロの直前で、斎藤さんは歌いきらずに「ソラさん!」!って言って、ソラさんの方を向いてキーボードの前に膝をついて演奏!
二人とも笑顔で向き合い演奏してたの本当に幸せ溢れてた。

演奏後、ソラさん、またも小走りで即座に退場してしまう。

斎藤さん「…妖精だったのかなぁ…?笑」

「次は、BIGMAMAからビスたん!!」

ここ、珍しく斎藤さんが、「ビスたん!」と愛称呼び捨てして今の個人的にポイント高すぎる。

ビスたんさん、マーチングバスドラムを叩きながら入場する。

ビスたんさんの目には「USG 20th」と点灯しており、斎藤さんは笑顔で
「なんか光ってるよ?!」
田淵さんは何度も何度も覗き込むようにしていた。
どこかで、ビスたんさんが自分の頭のバケツをコンコンっと叩くおちゃめな仕草もあったような。

ビスたんさん「ドラマーだって動き回りたいんだよ?って夢を叶えたい。 ということで、これ(マーチングバスドラム)を持ってきましたんで、より皆さんと近い距離で、盛り上がりたいと思います!!
ですが!(ドドン!と太鼓を鳴らす)
自分よりも、適任の方がいらっしゃいます…任命させていただきます、スーパー大太鼓、鈴木貴雄ー!!」
「僭越ながら、ドラムはわたくしが努めさせていただきます!」

そして自身の抱えていたマーチングバスドラムを貴雄さんに渡した。

何が起きてる??

斎藤さん、貴雄さんに向けて「大丈夫?そんないきなり言われて、叩ける?」
にやにやしつつ声掛けすると
貴雄さん、無言で微笑み、大太鼓をしっかりとドオォオン!と鳴らしていた。

曲が始まる前、いつのまにか斎藤さんと田淵さんの間のステージ中央にマイクが設置されていた。

「普段、俺らの背中を見て悔しい思いをしていたかな…今日は、存分に、練りまわってください!!!では、ビスたん!タイトルコールお願いします!」

ビスたん「では、特別編成で聴いてください!恋する惑星ーー!!!!」

いやぁ…思わず叫んでしまった。嬉しすぎた。

恋する惑星
(ドラム:Bucket Banquet Bis)
(マーチングバスドラム:鈴木貴雄)


という形。
誰が想像した?
今でも信じられない、恋する惑星の貴雄さんの大移動、マーチングバスドラムを叩きながら駆け回っていた。

1Aでまず真っ先に北側に行って、最前の観客は楽器に触れちゃうんじゃないの!?ってぐらい近づいてた貴雄さん。
まず、自由に練り歩ける!となった瞬間、真っ先に北側に行くの愛と気配りが深い。

次に西側、まさかの、ステージを降りてまで客席に近づく。
そして走って中央に戻り、サビ入りビスたんさんと一緒に。
ギリギリまでステージを離れているからこそ、本気で走っている39歳、貴雄さんかっこいい。

サビ前、ビスたんさんが演奏するときに絶対にドラムセットの正面に貴雄さんが戻ってきて、一緒に合わせて叩いてたのロマン過ぎる。

更に、いつのまにかステージ中央に用意されたスタンドマイクで、サビを歌う…!

三分割どころの騒ぎじゃない
三人が。横並びに。マイクで。歌う。
ここのポスターください。

三人横並びのときに、貴雄さん
身体は横向き、膝を伸ばす形での足上げ(マーチングバスドラムがあるので!)をしながら、スタンドマイクに首を少し捻って、顔は真正面になるようにして歌ってた
あの、全部が、好きだった……!!!
爆イケでしたほんと。

2番では東の方に走っていくのも忘れず。

(数多あるうちの)一個に過ぎない、で、斎藤さんと、一緒に歌って、斎藤さんのマイクだったから貴雄さんの声が大きく響いてた。貴雄さんが、上手からぐいっと近づいていって、斎藤さんすぐに気づいて、すっとマイク前あけてくれてたの、相思相愛。

周回軌道、のところでステージ中央でゆらゆらくるくる回る、自由な貴雄さん。そして、間奏部分で田淵さんに近づいたあとには、おもむろにステージ中央の1段下がれる前方部分に降りて、しゃがみこむ?みたいな動作。
「おぼつかぬ遊泳……」辺りの再現のよう。

そこからフラフラしながらもステージ中央に戻っていき、
「くそ いいとこ見せなくちゃ」でしっかりと立ち上がり、ぐっと背筋を伸ばして
「格好がつかぬ!」(ドンドン ドドドン)で力強く太鼓を叩く。
ひ、、表現力ーーー!!

最後のフーウーウ アーイヤイヤー
田淵さんのところへいってマイク共有。
貴雄さん、やはり上手側からぐっと近づいていって、田淵さんとマイク挟んで向き合う形、最初戸惑いつつも二人ともマイク譲らない感じだったし音量もどっちもしっかり入っていた。

つまりマイク共有したのは
貴雄さんと斎藤さん
恋する惑星2番サビ

貴雄さんと田淵さん
恋する惑星ラストフーウーウコーラス

今後無いのでは。

最後にはマレットを宙へ投げてキャッチするし、あまりにも貴雄さんが主人公で主役だった。

(こんなに、斎藤さんのことを、見れなかったの後にも先にもない気がする。
声がところどころ笑いを含んでいたような気がする?)

(ドラムに詳しくないのだけれど、ビスたんさんの演奏した恋する惑星のドラムに一ミリも違和感がなかった。きっと練習を積んでくださったことでしょう。感動。)

「ビスたんでしたーー!!ありがとうー!
メンバーにもよろしくー!」
この温度感!素敵。

その後に貴雄さんがドラムセットに戻ってから、ふぅーーって顔してるところに
斎藤さん「御年39歳、頑張りました(やりきりました?)」という感じで声掛けてたのよかった。

「まだゲストが来てくれます!ゲストというか、ファンというか?
なんか、ファンクラブにも入ってるらしいし、昨日のライブも来ていたそうです。
お呼びしましょう!ハンブレッダーズから、ukicaster!!」

桜のあと(all quartets lead to the?)

MVの撮影にてエキストラを募集した話、その際にukicasterさんが出演していた経緯のお話あり。

斎藤さん「彼(ukicaster)は当時から光るものがあって、田淵が、モニターの映像を確認しているときに、「監督、彼を抜いてください!」って言ったんだよね~」
「思い出の曲、やりますか!」

ukicaster
「桜のあと(all quartets lead to the?)!」

まさかUNISON SQUARE GARDENで、ツインギターを見れる日がくるとは。

間奏で、斎藤さんとうきさんが向かい合っての演奏姿はあまりに眩しい光景だった。
なんだか本当に生音で2人、という音だったように聴こえた。
ギターについて詳しくないのが悔しいなーと思いつつ、絶対いつもと違う!が良かった。これを、ギターの有識者にお話を伺ったところ、とても興味深いお話を聞かせてもらったので残しておきたい。

その方曰く、この時のギターソロは普段使っているハーモナイザーという機械を使わず、二人の手動でハーモナイザーをしていたかもしれない?

(ハーモナイザーとは、弾いている音に重ねてキーの違う音を勝手に鳴らしてくれるエフェクター、斎藤さんはギター1本で演奏している分、ライブでの使用頻度が高い)

このときは、ukicasterさんが斎藤さんのギターにハモるようにしてちょっとキーの高いポジションで一緒にソロ弾いてるような気がする?とのこと!!!!

田淵さんとうきさんが向き合っての演奏多くて、その後田淵さんは、うきさん用に増やされた下手一番端のマイクスタンドでしばらくコーラスしてたし、うきさんに指でステージ中央指してイケイケー!!!って合図をしていた。

田淵さん、下手一番端でコーラスをしていただけではなく、うきさんのエフェクターを踏むということもしていたらしい!?
なんてカッコイイ大先輩なんだ。

今 目の前の君が
で必ず腰を落とす田淵さん好き!!

ラスサビ
右手マイクの斎藤さん、スティック回した貴雄さん
いつものシーンを見ることができたのも嬉しかった。

「続いては、オンドラムス、タカオスズキっ!」

ドラムソロ
(衣装そのまま、立ち上がりの演奏もあり、ラスト雄叫びあり)

ドラムソロやばすぎ。

ドラムへのスポットライト以外暗転してたから、弦の方々が戻ってくるんだろうなんて思ってたら戻らず、そこで初めておや?と思って。

ドラムソロ後、斎藤さんが軽く貴雄さんと向き合って、君の瞳に恋してないのイントロ2小節?をさらっと演奏し始めたとおもいきや、すぐにそのイントロ(ドラムのタタントトンタタントトンタン)の後の「タララタッタ タッタッタ タララ」を繰り返して、なに??なに??からの!!!

斎藤さん「次のゲストは、東京スカパラダイスオーケストラァー!」

登場したのは、スカパラホーンメンバー!!

思わず、叫んだ。

オンドラムス タカオスズキっ!
で、ゲスト終わりに見せかけての、スカパラホーンズ登場だったこと。
ここ、1つのワンダーだったと思うんですよね。(驚き、奇跡、不思議。セットリストにおける魔法みたいな、ライブでなければ味わえない面白さの部分。)

よく見ると、上手下手それぞれに2つずつ譜面台が用意されていた。
上手
谷中さん(バリトンサックス)、GAMOさん(テナーサックス)
下手
北原さん(トロンボーン)、NARGOさん(トランペット) 下手
立ち譜面台にて演奏へ。

君の瞳に恋してない

最高に明るくて楽しい!の始まり!!
ホーンセクションにスカパラホーンズが加わることで、より一層に音圧が増して、華やかさも強くなった。

どこかで、田淵さんの動きを楽しそうに真似する北原さん!笑顔が眩しかった。

ギターソロは覚えてない……どこでやってたっけ…中央???
(夜な夜なの方に記憶全振り)

これで終わってしまうのか?と思いきや、曲後半で北原さんや谷中さんが譜面を捲っているので少しだけ期待していた。とはいえ、このときは興奮状態だったので曲目は皆目検討つかず。

貴雄さんの「スリッフォッ ワンツッスリッフオッ」

徹頭徹尾夜な夜なドライブ

これも、思わず、叫んでしまった。
嬉しすぎた。

ペットの張り上げる音が最高ーーーに似合う!
「強がる割には」で4音の上がっていくトランペット、どこかに入ってたタララ(↑)の装飾音、全体的に新たなメロディの追加あったのも、本来のメロディも高らかに鳴らしてた…!
個人的に管楽器よりも弦楽器が好きでここまで生きてきたけど、こんなにも管楽器に惚れ惚れしたのは初めてだった。
斎藤さんは歌う際の右手の手癖が多かったように思う。

そしてギターソロでは、北原さんの前に近づいて演奏していた!!
落ちサビ大きく両手広げての「東の空から夜な夜なドライブ」歌い上げていた。

田淵さんの安定の動き、夜な夜なドライブでのイントロ、間奏における足上げ、まさかの、北原さんに向かってやっていたら、間奏では北原さんも笑顔で足上げをしていて。

音楽に、本気で好きなものに全力で生きてたら、歳は重ねても、それは老いや衰えではないんだろうな、なんてあとから冷静に振り返っている。

演奏後、東京スカパラダイスオーケストラ ホーンズの退場。

谷中さんの大きな声で
「UNISON SQUARE GARDEN20周年おめでとう!!呼んでくれてありがとう!!!奇跡の三人です!!」
「スカパラは9人だけど、ユニゾンはそれぞれが3倍の働きをしてるね!!3×3=9だよ!!」
って言ってたの超好きが溢れた。
(3×3(サザン)が9(キュゥ)だよ!!のハイテンション谷中さん 最高。)

谷中さんの、貴雄さんへのドラムソロの賞賛も本当に良くて。
「貴雄!ドラムソロほんとよかったよ!!」
あと田淵さんへの「ほんっとに良い曲!!」の声掛けもあった。
「ユニゾンは3人なかよく!思いっきり!頑張ってくださいよ!!」の力強いエールもあったかな。

斎藤さんはそんな谷中さんからの興奮気味の賞賛に対して
「僕らも先輩の背中見てます!東京スカパラダイスオーケストラは、今年35周年ですよね!
これからも、でっかくて渋くてかっこいい背中を見せてください!!」
というような言葉を返していたような!
関係性が尊い。

スカパラホーンズ、退場するときにユニゾンメンバーとの握手等々しつつ、ステージ奥にいるUSGフィルハーモニックのホーンズへも拍手したり視線送ったりしていて、お互いにリスペクト~!!が垣間見えたようで、人柄としてもカッコよすぎた。

MC
スカパラ大先輩方が去っていった後の斎藤さんの第一声は「かっけぇ………」

いやもう本当にそれ。

「今日は、生きてきて最大のご褒美かもしれないですね!!」と言い、満開の笑顔が可愛らしかった…!

(弦楽器、打楽器の方が入場する)

「USGフィルハーモニックの方に戻ってきていただいて………ここから総勢38名編成で、もうちょっとやりたいと思います!」

いけないfool logic

待ってましたーー!!!!
(この時点で、"オーケストラを観にいこう"の存在を忘れている。)
最近のフェスなどでも案外披露されない、ユニゾン史上最大のハッピーを詰め込んだ!?この楽曲、待ってた。

虹色のような、明るくてポップな照明もぴったりだった。
管と弦のイイトコどり!のような、とにかく楽しい!が溢れていたし、なによりやっとの披露、ということがますますこの曲の良さを引き立ててくれたように思う。

後半の変拍子になるところもオーケストラと歌はぴったりで、本当にこれは、指揮者の伊藤翼様の手腕たるものかもしれない。
凄すぎる。

シュガーソングとビターステップ
わーーー!!!!最高。
こんなに幸せの絶頂にぴったりなことありますか?というぐらい、最適解だった。

これまでにずっと聴いてきたシュガーソングとビターステップそのものでありながら、やはり生音オーケストラによる音の厚みや小さな装飾が聴いてて楽しかった。

貴雄さんがラストのサビで立ち上がったのと同時に、それにあわせて弦楽器奏者が立ち上がったのは驚いた!!
「世界中を驚かせてしまう夜になる」を目のあたりにしてしまった。

この時、これで終演だと思っていた。
オーケストラを観にいこうのことはすっかり忘れていた。それぐらいに見事な大団円だったし、ここまでが濃厚すぎるぐらいのライブだった。なので、
斎藤さん「今日は特別すぎる夜を一緒に過ごしてくれて、ありがとうございました!
次で、最後の曲です。」

の言葉に驚いて、考える間もなく一瞬暗くなる。オーボエの音でチューニングが始まり

オーケストラを観にいこう

のイントロが始まった。

鳥肌がたった。やられた……。

ホーンセクションが始まる前まではしっかりと覚えていたはずなのに、ゲストパート辺りからもう頭がいっぱい、目の前に繰り広げられる濃厚なライブ、演出、音に夢中になって、楽しすぎて浮かれていた。

最後の曲!?なんだろう??
と純粋無垢に、ライブでしか味わえないドキドキやワクワクを素直に抱いていて、チューニングが始まった瞬間に思い出した。
本当に、まさかのツアー表題曲だというのに、披露確定だとライブ前は笑っていたのに、忘れていた。
自分と同じように、演奏されるその瞬間までこの曲を忘れてた方は多く居たようで。
ここは、おそらく今後の人生でもなかなか味わうことのできない"ワンダー"だったように思う。田淵さんの考えるセットリストの恐ろしさを身をもってまた体感した瞬間。

イントロのオーケストラ生演奏後に、貴雄さんのシンバル4つ打ち、そして見覚えのあるオレンジ色の照明がまた嬉しかった。
今までで披露されたオーケストラを観にいこう、を思い出しながら、目の前の奇跡みたいな光景を見ていた。

正直曲の細かなところは全然思い出せなくて、斎藤さんの歌声はいつもの通り完璧に良くて、オーケストラの音と、ギタードラムベースはしっかりと共存しているな、と思った気がする。

落ちサビの斎藤さんの歌と、弦の刻みが見事に調和していたのと、斎藤さんの歌いあげた瞬間に白と黄色の紙吹雪が会場全体に舞い散っていた。
このような演出は昨日からのライブで初の試みであるし、26日のライブにもなかったので、3日間で唯一といっていいぐらいの演出だった。それぐらいの特別感が愛おしくて。

客電も点いて、圧倒的に、本物のフィナーレ。この曲の終わり方がこんなにも見事だと感じるのは、今日を超えることはないだろうと思う。感動が止まらない。

割れんばかりの拍手の中、終演としての演者の挨拶があったが、これもまた新鮮。
翼さんと田淵さんは抱擁も交わしていた。

指揮者:伊藤翼さん、ピアノ:成田ハネダさん
ユニゾンメンバーがステージ前方で横一列になる。
貴雄さんが成田さんに中央へどうぞどうぞと誘導していたり、斎藤さんがせーの、をこそこそっと耳打ちするように指示出しして、 マイク無しの、声を揃えた「ありがとうございましたー!」
(田淵さん以外でお辞儀)
(田淵さんは手を上げるいつもの形)
そして先に退場。

こんなことが、あるんだなぁ、と夢心地。

その後、順にUSGフィルハーモニックが退場していく。その間、ユニゾンメンバーが居なくなるまでじゃなくて、ステージ上にいるオーケストラメンバー全員がはけるまで大きく大きく拍手は鳴り続いて。この雰囲気がとても良いな、と思った。
普段もこれまでもオーケストラに縁遠かったかもしれないユニゾン好きな物好き達の、音楽への敬意が現れてたように思う。

あとがき

言葉では表しきれないぐらいの、まさに、超天変地異みたいな狂騒の夜だった。
一生忘れられない宝物のようなライブがまた1つ増えて、心から幸せに思う。

奇跡、という言葉を多用せざるを得ない程のライブ。
オーケストラとロック、UNISON SQUARE GARDENの世界の彩り方の無限大なところ、良い音楽同士の親和性、本当に素晴らしかった。

衣装のことや曲目のことは書ききれなかったので別記したい。早く早く早く早く映像化が待ち遠しい!!!!


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