「対能力者自衛組織の武装部隊の話」(旧:京都弁お姉さんの自警団の話){物語設定}

・みんな能力者になる弊害を知っていた
・主人公の少年だけ知らなかった
・京都弁お姉さんは能力者になってしまう

・曲「ninelie(甲鉄城のカバネリED)」参考

「みんなこの街、ここのみんなを守りたくて戦ってるんだ。能力者を殺したいからやってるんじゃない。みんなを守るためなんだ。」
「だったら、誰かが死んでしまうより、生きてて欲しいだろ。たとえ能力者になってしまっても、生きていてくれればそれだけで十分じゃないか」

物語最初、主人公が自警団本部、統領の京都弁お姉さんに迎えられるところから始まる。
物語序盤、街を守る自警団に憧れを持って入団。元々主人公は住んでいた街が能力者の襲撃にあい、その際に助けてもらったのがこの自警団だった。入団に伴い適性のある水晶を探す。最初は単純な武器から探していたが当てはまるものがなく、一般団員としての入団かと思われたが、お姉さんから直々に特別な倉庫へ招かれる。団員幹部や採用者は止めるがお姉さんが「石が呼んでいる。そんな気がするんです」と押し切る。その中で箱状に柄がある物体に触れるように促される主人公。最後の希望だと内心焦る主人公の肩を後ろからそっと抱き「落ち着いて。石に委ねて。優しい気持ちで。そうすれば受け入れてくれます」と伝える。主人公がそっと触れるとその箱状は光を放ちつつ欠片に別れ、それが再び形を成して柄に集まり一振の大剣となる。これによりこの大剣(能力:念能力)の所持者として団員となる。この大剣は柄の水晶による念能力で固定されており、所持者の意図に合わせて欠片が分裂し様々な形を成したり欠片を自由に飛翔させたりできる。念能力により固定されている時は外力による剥がれや分裂は起こらない。
物語序盤〜中盤、出張に出ていた自警団メンバーが襲撃されたと情報を受け、臨時で本部に残っていたメンバーが救護へ。その中には体調の悪化していたお姉さんも人手確保のため同行。しかし救護任務中に京都弁お姉さんが能力者に開花。メンバーは救護を断念し帰還。主人公は能力者になってしまうことを知りつつも戦っていた、戦いに参加させていた自警団に強く反抗する。しかし皆はそれでも戦い守ることが正義だと譲らない。主人公はどうすればいいのか、戦うことが正しいことなのか悩む。
物語中盤、街が大規模に襲われる。街は諦めたが命を賭してでもそこの人々を守る自警団の人たち。能力者になることを拒む、恐れることと人を守ることは天秤にはかけられない、守るべきものは何かを主人公は、メンバーの少女の助言もあり、徐々に理解していき、守るべきものを履き違えてはいけないと知る。守るべきものは人間としての死ぬ尊厳か、生きていて欲しいと願う心か。
物語中盤〜終盤、放浪しその日暮しで生きている皆。別の地区の生き残った人と合流し、その場所を新たな拠点とする。主人公は街の皆と触れ合い生活を共にしていったり、先日断念し救護しきれなかったメンバーが特殊部隊に助けられていたという思いがけぬ生還に喜ぶ住人の姿を見て、みんなを守りたい、大切な人が生きているという幸せを守りたいという気持ちを強く持つようになる。まだ自警団のみんなとは、先日の口論と前回の防衛戦の際の主人公の怯えた行動が障害になり、打ち解けきれずにいた。
物語終盤、以前の街を襲った能力者集団が再び攻撃を仕掛けてくる。今回は犠牲は出すまいと全員で対抗するも少しずつ押され、さらに街の方にも回り込まれ、一般市民が危険に。その時主人公は前線を託し一人で一般市民の救援へ。主人公は戦えない住人を守ったために危機的状況に。そんな時、能力での支援が彼を救う。助けてくれたのは京都弁のお姉さん。能力者となっていたが、自警団と彼らの守る人々を守るために参戦。さらに対能力者特殊部隊(男女混合の紗倉たちとは別の部隊)も現れ形勢逆転。能力者集団を壊滅させ退けることに成功。被害を最小限に留めた勝利に皆喜ぶ。
物語最後、京都弁お姉さんも能力者だとして特殊部隊が彼女を包囲する。それをみて主人公は彼らの前に割って入りお姉さんを庇う。「能力者を庇うか」という問いに「彼女は能力者じゃない。(友好能力者)だ。俺の守るべき人だ」と叫ぶ。その名が後に人に危害を加えない能力者を呼ぶ総称となる。主人公の答えに驚きと少し照れを見せるお姉さん。主人公の行動に自警団の皆も特殊部隊を囲んで臨戦体勢となり、その状況から特殊部隊は「非能力者を殺してまで殺すほどの危険分子でもない」とその場から去っていく。緊張の解けた状況で主人公はお姉さんに後ろから抱きしめられ「ありがとう」と。それに対して「あなたも、俺の守りたい人ですから」と答える。しかし彼女はこの街から離れるという。「能力者はお互いの存在を感じ取れる。私がいるとまた今回のような危険を呼び込んでしまう」と。それでも生きていた彼女を止めようとする自警団のみんなだが「彼と同じように、私にとっても、ここのみんなは守りたい人たちです」と言い残し、「またどこかで」と去っていく。そんな彼女に「また、生きて会いましょう!」と送り出す主人公。

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