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育休は「取ると良い」ではなく「取らないと死ぬ」という認識が正しい説


こんにちは、破壊光線です。
クリスマス、いかがお過ごしでしたでしょうか。我が家は普通にケンタでチキン買って式場のケーキやスーパーの惣菜なんかを足してワイワイやりました。式場のケーキを食べると結婚式のことを思い出して幸せになれました。
ケンタッキーの方はなんかTwitterでは鶏肉がタイ産だの何だの騒がれていましたね。俺は食べても違いはわからなかったし、後日ケンタの骨を煮込んだ出汁に胡麻油と塩で鍋を作ったらアホみたいに美味かったんで次もケンタでいいかもとまで思いました。元から鶏肉もタイ産国産の違いもそんなわからないですし。

さて今回は育休は絶対とれって感じの話です。かなりのボリュームになってしまいました。


全てがガラリと変わる瞬間


赤ちゃんを連れて帰り、家に初めて嫁と俺と息子の3人になると、その瞬間強烈に3人目の違和感を感じます。今まで来客以外で嫁と自分二人きりで、二人だけの空間だったものに3人目の息子がいるというのは、やはり慣れないものでした。息子も初めての家だし、俺も嫁もようこそ我が家へという心持ちなので、どこかお互い他人行儀ながら浮足立ったような気持ちで、数日は心が妙に落ち着かなかったです。生まれる前から父親になる心構えはしていたつもりでしたが、全然出来てなかったみたいです。

そんなソワソワしながらも育児をしてくと、その次に感じたのはミスったら死ぬというというプレッシャーです。抱っこ一つにしても落とした瞬間おしまいですからね。抱っこしながら階段を降りたりとか本当に怖いです。片腕抱っことか教わってはいましたが無理です。というか結局俺は最後までやらず、成長につれて赤ちゃんが重すぎてどの道無理になってしまいました。
そしてこうして日々を過ごしていくと、本当にマインドが赤ちゃん中心になっていくんですよね。そんな日々やマインドの変化がめちゃくちゃ幸せだなと俺は思うのですが、正直そう思えるのは時間的余裕や体力の余裕があり、変化のストレスをしっかり乗り越えられたからなんですよね。前回も書きましたが、育休なかったら変化に耐えられなくて家庭崩壊待ったなしだったと思うので。

降りかかる洗礼の数々

心の変化のストレスもなかなかに絶大なのですが、そもそも環境的な変化も凄まじく、自分が感じた変化を書いていくと、

  • 育児という数時間の労働が追加

  • ほぼ全ての家事は旦那に移行

  • 家が休まる場所でなくなる

  • 親族との関わりがかなり増える

  • 休日の半分は潰れる

  • 生活リズムが半固定になる

  • 夜中に叩き起こされる

などなど、文面にするだけで中々に壮絶な状態となります。これだけの変化を受け入れながら仕事もしろとか無理にもほどがありますね。自分は1ヶ月ほど育休を取りましたが、実際は1年くらいとっても良かったかもと思いました。実際はキャリアプランやら何やらがありますので無理でしょうが、気持ち的にはそのくらい休みたいです。休みたいのはいつものことですが

育児という数時間の労働が追加

当然ですがまずここがあります。よくある子育て夫婦の理想像的には「大変だけど子供の命を感じながら楽しく育児」という感じの風景が浮かぶと思いますが、アレは夫婦の歴戦個体です。現実は「大変だしその後の家事に追われながら必死こいて育児」です。月日を重ねれば赤ちゃんも大きく丈夫になるので正しく大丈夫ですが、最初の方は赤ちゃんも華奢なので、おむつひとつにしても「足の関節外したり折れてしまうかも」という恐怖がありますし、抱っこも首をしっかり掴まかければ簡単に折れてしまいますし、沐浴も下手すりゃ溺死するなど、何をするにも命がけです。しかも命がけの上で慣れない作業を何時間もしていくともなれば心身ともに負担はかなりかかります。

ほぼ全ての家事が旦那に移行

また、退院したといえど、嫁の方も相変わらず満身創痍の状態です。流石に股を裂かれて数日で修復できるワケがないです。なので最初の方は家事は旦那サイドに移行します。ここに来て家事が初見の状態だとほぼ詰みです。つわりの段階で家事はしておけとめちゃくちゃ書いておいたのはこのためです。ちなみに、嫁をほぼ寝たきり状態にまで持っていけるほど家事をやってようやく1ヶ月ほどで7割ほど回復という感じで、嫁を働かせれば働かせるほど回復期間は伸びてしまう上に痛みと戦う羽目になるので、短期的にも長期的にも今の段階でめちゃくちゃ旦那が家事育児をしていくほうが効率が良いです。

家が休まる場所でなくなる

家にいても育児というタスクが一生降りかかり、その上家事まであるので、家が休まる場所ではなくなってきます。その上、家事や育児ばっかりをしていると、話の通じない赤ちゃんと家に引きこもり続ける閉塞感もしんどいです。普段は赤ちゃんの可愛さで全てを払拭できるので気にするようなことでは無いのですが、赤ちゃんが泣き止まないなど、どうしてもメンタルが後ろ向きになってきた時に一気にこの閉塞感が追い打ちをかけてきます。

親族との関わりがかなり増える

これは元々の関わりや友好度の高さなどにもよりますが、人によってはかなり大変だと思います。
普通に親族が顔を見に来ることは勿論、家が近い場合はお互いどうしようもないスケジュールの時に互いの親を頼ることもあるでしょうから、とにかく増えます。ちなみに俺の親は毎日赤ちゃんの画像を要求してきます。嬉しいけど。
また親子仲にもよりますが、なるたけ両親族と平等に合わせてあげられるように遠方の親には自分から会いに行ったりする必要もありますし、嫁姑問題などがあればそこでも嫌でも向き合う必要があったりと、個人差大爆発で心的負担がかかります。

休日の半分は潰れる

半分は潰れると書いてはいますが、本当の最低ラインが半分程度なので、実際はもっと潰れます。
具体的には赤ちゃんのミルクなどの必需品の買い物に始まり、親族や友人の来客があるし、片方に用事があれば基本片方は自宅待機になるため、全ての用事が共有されてる状態に等しくなります。
そうなると休みは本当に半分くらい潰れますし、仕事なんてしていようものなら10日ちょっとの休みは簡単に全て埋まります。なので出かけるタイプの趣味はほぼ無理に近く、後ろめたさもあるからかうまく楽しめなかったりする上、家事育児がオーバーワークすぎて「趣味さえやめればこれだけの時間が捻出できる」と思わざるを得なくなってきます。

生活リズムが赤ちゃん中心になる

これは漠然と「赤ちゃんが全てにおいての優先になる」程度で考えていると中々痛い目を見ますね。

赤ちゃん中心というのは中々に大変で、全動作に「赤ちゃんの機嫌が良ければ(寝てれば)」という枕詞がつくため何をするにも赤ちゃんの承認が必要といえるような状態になり、さらにミルクの時間やら寝てる時間などのタイムスケジュールを考慮したうえで動かなければなりません。しかもタイムスケジュールが重要なくせにそのスケジュールはほぼ予定通りにいかず、赤ちゃん絡みは基本多めに時間を取らなければならないので、微妙な時間のタイムロスがものすごく増えます。スキマ時間で何かをしようにも赤ちゃんから目を離せないので、他のやりたいことはできずにスマホをいじる以外何もなかったりすることも少なくないです。


夜中に叩き起こされる

そして夜泣きは当たり前にあるので、夜中によく起こされる≒こちらの体力回復にまでデバフがかかります。
コレが赤ちゃんによっては死ぬほど大変で、1回程度しか夜泣きしない赤ちゃんもいれば2時間おきとかに泣きまくる赤ちゃんもいます。当然泣いて終わりではなく、ミルクをあげたりオムツを変えたりしなくちゃならないので、想像以上に睡眠時間は削られていきます。そもそも充分な時間を確保していても2時間睡眠4回と8時間睡眠1回では雲泥の差があります。
ただし、これについては部屋を変えて寝ることで1人は我慢する方法もあり、実際問題1人には休んでもらったほうが戦力面では合理的なので、そういった方法を取る家庭も少なくないです。ここは家庭で要相談というところですね。

育休無しの育児は無理ゲーである

ここまでつらつらと自分の経験から語っているんですが、実際のところは俺自身、両家の親同士や嫁姑や親子含めた親族の仲は全て良好で、持ち家で充分な作業スペースがあり、俺の母親の家はかなり近く育児も協力的で、赤ちゃんもの方も夜泣きは1度だけで寝付きも良いとこの上なく優良な環境なんですよね。コレでも我らは間違いなく育児難易度イージーモードです。ただイージーモードでも普通にキツいです。メガララ・ガルーダか?

育休をもし取得していなかった場合、男性目線だと仕事から帰ってからも育児と家事という名の残業を行い、趣味の時間は消え、睡眠時間はろくに無く、挙げ句休日は親族対応に追われるという正真正銘の地獄が待ち受けています。
こうなるともう終わりですね。どう考えても育児に適応しきれないです。
当然、この条件は女性側にも降り掛かっているので女性も同等かそれ以上にキツいです。女性目線で言うのであれば、ろくに歩けない状態で専業主婦へと転職し、自分の時間は育児の時間と曖昧になり、初っ端から命がけの仕事を終わりも見えないままこなし続け、場合によっては家事も行いながら話が通じない赤ちゃんと2人きりで日々を過ごすわけです。お互いがお互いをカバーする余裕などあるはずもないです。昭和の人たちは今より遥かに不便な世の中で、しかも男は今より家事も育児をしなかったであろう最悪の条件下で何故2人も3人も子育てできたのか本当に理解できないです。体力おばけも良いところですね。我が家はこんな手のかからない子1人でヒーヒー言ってるのに。


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