ここがヘンだよ高校ジャパン

 今回はなぜか、不思議なぐらい誰も指摘してしなかった、高校ジャパンの問題点を書きます。ホントに、「なんでみんな気づかないの?」と思うぐらいなので、野球界の謎の一つと言っていいでしょう。

 それは、高校ジャパンに連動性がないことです。サッカーの場合はU19でアジア予選を戦い、U20でU20W杯を戦うと連動性があるのに、野球はアジア予選とU18W杯をU18で戦っています。つまり、予選と本選ではメンツが全く違うのです。

 例を挙げると2018年U18アジア予選と、2019年U18W杯で両方参加したのは奥川のみ。これでは全く連動性がありません。サッカーでは2018年U19アジア予選と、2019年U20W杯で両方参加したのは、若原、三國、小林、東、齊藤、伊藤、郷家、藤本、山田、滝、田川、宮代の12人(滝、田川はケガでU20W杯は出場辞退)どちらに連動性があるかは一目瞭然でしょう。

 これは野球が予選と本選のどちらもU18でやっているからです。それじゃしかたがないと思われる方がいると思いますが、もしサッカーで「本選に参加しないのを前提で、予選に参加して欲しい」と言ったら、「舐めているのか」とクラブや学校が反発して、招集できないでしょう。なぜ、野球の場合は学校が反発しないのか不思議でなりません

 解決できる手段は二つあります。「サッカーのように連動性を持たせたいから、U17(またはU18)で予選、U18(またはU19)で本選を戦わせてくれ」とU18W杯を主催しているWBSCに提案するか、日本だけ予選はU17、本選はU18で出場するかです。

 後者の場合は、「二年生相当のU17で予選突破できるのか?」という疑問が出ると思われますが、本選に参加しない前提でU18で出場する残酷さを思えば、U17で出場して予選敗退した方が潔いと言えるでしょう。「センバツに繋がる秋の予選があるから、学校側が二年生相当のU17は出したがらない」という疑問も出ると思われますが、U17選出校は、秋の県予選ベスト8からの出場、スーパーシードを認めたらどうでしょう?とにかく、予選と本選に連動性を持たせたいのです。そうしないと、これで若年層の強化になるのか?という疑問しかありません

 ベターなのは、U18W杯を主催しているWBSCに「年齢をずらすことで、予選と本選の連動性を持たせてくれ」と提案しつつ、予選はU17、本選はU18で参加することかなと思います。

 最後に、コロナが終息して休止しているU18W杯が開催できることを祈ります。


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