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優しい街

久しぶりに東京に行った。
電車に乗り、駅に降り立ち、街を歩いた。
当たり前だけどたくさん人がいる。
そして気づいた自分の変化。

学生の頃2年間だけ東京に住んでいて
北海道から出てきた私は人の多さに辟易して
電車も駅も街も嫌いだった。
あの頃は、すれ違う人と自分との共通点なんて無いと思ってた。思う余裕も無かった。
私は私、他人は他人。マイナスを被らないようにだけに心を使っていた。

今回の旅では人々が同志に思えた。
都会に住んでいようが皆、幸せを求めて生きる人間。それぞれの思いを握って自分の場所で生きている。
そんな人々が沢山いて、今日は私もその中に同化している。

世界は自分を映す鏡と聞いたことがある。
かつて冷たく感じた街全体が、なんだか優しく思えた。それは自分が優しくなった証拠なのかもしれないと思いながら、混雑する電車に揺られた。

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