ヴァイオレットエヴァーガーデンに魅せられて
昨年の11月に地上波で、ヴァイオレットエヴァーガーデンの映画放映があって、なんとなく見ていたら、どんどん感動の嵐に包まれていきました。
そしてその後、アニメシリーズ全話を見て、どっぷりヴァイオレットの沼に入り込んだのです。
感情を持たないヴァイオレットが、少佐から言われた「愛している」という言葉、「愛」とは何か?を探しに手紙代筆の仕事を始めます。ネタバレになるのでストーリーはここまで。
なんといっても映像の美しさは京アニならではですねぇ。何度も何度も見返してその都度、感動の嵐、涙、涙、涙・・・。
さて、この沼から抜け出すにはどうしたらいいか?そうだ!ヴァイオレットをいつでも見られるようにすれば良い。手元に置きたい。・・・と。
うちの子(DD)にヴァイオレットになってもらおぅ。
そこで、ヴァイオレットをイメージした洋服を作る事にしました。
これが、苦行の始まり。
まずはジャケット作り。映像を見て型紙を起こし、試作1号完成。二次元から三次元にする難しさは以前学習済みだけど、やっぱり難しいなぁ、さっそく試作1号ボツ。
試作2号、3号、4号・・・・試作が積み重なっていきます。袖の金のテープは試作2号では接着剤で付けたけれど、接着剤が多いとはみ出るし、少ないとはがれやすいし、結局縫い付けた方が良いとなり、息を止めてミシンで慎重に縫い付けました。袖のフリルも何度かの試作でイメージ通りに出来上がりました。
袖もきれいに出来て、やっとジャケットが完成。でもぉーうーん襟が違う。なんか違う。違うと思うと直さないと気が済まない。
もう一度、型紙から作り直してやっと完成、やっぱりこっちのがいいかもねぇって、採用。納得できる物になりました。
内のワンピースは立ち襟に作ったけど、DDに着せてみたら、首回りがごろつく。そこにスカーフを巻くとさらに厚みが出てごろつく。
襟なしにした方がスカーフを巻いた時も、ジャケットを着た時にも、スッキリする。襟なしに決定。スカーフには少佐から貰ったビジューが付きます。ストーリー上大切なこのビジューにもこだわりました。
色々なビジューを取り寄せて、大きさや少佐の目の色緑に一番近いものに決定しました。
これで、ワンピースは完璧だなぁと思い、ほっとしたのはつかの間。最後にもう一度画像を見返すと、ワンピースの前部分の柄が少し違う事に気が付いてしまいました。気が付いてしまったからには、これまた作り直しだなぁ。ぁ~ここにも沼があった。
生地選びに数日格闘。何とか納得できる生地が見つかり、やっとノースリーブワンピースの完成です。
これで、ジャケット、ワンピースが揃いました。
アニメシリーズの中で日傘を持って飛ぶシーンがあります。このストーリーが大好きで、何度も泣きました。やっぱりうちの子(DD)にも日傘を持たせたい。またまた沼の始まりです。
日傘を最初から作るのは無理なので、DDサイズ(1/3)の日傘の骨を使ってヴァイオレットの日傘を作る事にしたのだけど、探しても無い。あってもかなり高い。やっと見つけたのが、DDサイズ(1/3)の雨傘。これがとても質が良い、骨もしっかりしている。これに決定。だけど雨傘なので日傘にしては傘のカーブが少し浅い。まぁ浅い日傘もあるよねぇ~ってことで、これに決定。
この傘を丁寧に外し、骨だけにしてヴァイオレットのイメージの日傘にしていきます。
試作1号フリルがイメージと違うのでボツ。試作2号フリルの長さが違うのでボツ。
やっとイメージ通りのいい感じに出来上がりました。
ヴァイオレットは戦争で手をなくしてしまい、義手です。アニメシリーズではエヴァーガーデン家の奥様から手袋をもらいます。うちの子にも手袋をつけさせようっと手袋を制作。指が細いしかも小さいので、これまた試作1号、2号、ボツ。
気が付いた方法、白い紙で型紙を作り四角くカット。
その紙の下にストレッチ生地を置き、ずれないように止めて、紙の上からミシンをかけて、その後、紙を取り除き、指の部分に切り込みを入れる。この方法だと細い指もきれいに出来上がります。手袋完成。
11月に初めてヴァイオレットエヴァーガーデンの映画を見て感動して、洋服制作を始めて4か月、やっとイメージする納得のいく物が完成しました。
写真の技術が低いので、上手に撮れていないのが悲しいのだけど、満足のいく【ヴァイオレットエヴァーガーデン】をイメージした衣装が、出来上がりました。
booth 他の作品はこちらで頒布しています。
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