06.あめ

ーー前回までのあらすじーー
切り絵があまりに楽しいため、注意力を失い5回目にしてようやく完成した1編目の挿絵。しかし、先は見えない。・・・キリエ・・・タノシイ・・・

1編目は、挿絵から入って後で文字を入れるという順番で作りました。文字の大きさ・行間・文字間等は決まったので、今回は文字を入れてから、挿絵に入ることにしました。
前回の「空中熱帯魚」は1000字なかったから、挿絵を入れても1ページに収まったようです。知らなかった。
「本日はあめ」は見開き4ページに入れることにしました。1000字超えてました。

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4ページにするために行間を空けてかなりスカスカな印象になりましたが、まあ絵本みたいな感じで。向かう方向は決まっていたので、前回ほど苦しまずに作ることができました。左の挿絵で少し悩みましたが、シンプルにまとまりました。

前回は、作る過程で工夫をする余裕が少し足りなかったので今回は下絵の線からこだわってみました。

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上の色付き下絵もネームペンを使って描いたのですが、私の癖がめちゃくちゃ出てしまっているので今度は気をつけてより冷静な(?)淡泊な線に描き直しました。ちなみに熱帯魚のページは、筆ペンで描いてました。

人工物が空から降ってる変な話には、人工物っぽい固い線の方が合ってるかなと思っ・・・・・・たんですけど、比べてもあまり違いはわからないと思います。そして切る段階でも手の癖が結局出ちゃうんですが、まあ気分の問題です。ほっとくとガンガンに線に強弱つけちゃうのです。

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色はやはり色鉛筆で考えていたよりも、折り紙だとはっきり色が出るので当初予定していた飴の形を丸に変更しました。
しかし、色がはっきり出過ぎて黒の線が見づらい。それから奥行きが欲しかったので物理的にぼかそうとトレーシングペーパーを重ねることに。

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結局3枚のトレーシングペーパーを重ねることにしました。2枚でも結構色がはっきりしていました。手前の飴には、トレーシングペーパーを重ねずに折り紙の色を出します。

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この時はまだ色を試しに裏に入れている段階なので、糊で貼っていません。左右のバランスを見ながら色を決めました。実は私、色考えるのが少し苦手です。下絵ではほんとに適当に色鉛筆で塗っているので、ここで存分に悩みました。手持ちの折り紙にも色の制限がありまして、このページ作った後に折り紙買ってきました。

そう!そして黒の画用紙をただ貼るのみとなった時。私の注意力が再び地に落ちました。
糊をうっかり、見事に、表に塗りました。べったりと。裏返して、裏に塗るつもりだったのに・・・。がっつり糊跡がついたので(乾いてもどうにもならなかった)もう一度作り直すことに。
ちなみに糊塗って失敗失敗☆と写真を撮る余裕もなく後悔に打ちひしがれました。確認ってほんとだいじ。
ちょっと気持ちの浮上に時間を要しましたが、より人工的な線を突き詰められたので良しとしたいです。

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そんなわけで完成です。
わざと折り紙を線からずらして、ということも一応考えたのですが、狙いすぎかなと思って合わせようとしたけれどずれてしまった範囲にしました。効果的だと思えば、あとで「わざと」は使うかも。

(つづく・・・飴の続き)

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