新型コロナについて考えたこと これからの「新しい生活様式」 #2

新型コロナとつきあう社会

現在(4月30日時点)では、緊急事態宣言による行動変容が一定の効果を見せつつあるようだ。自粛の解除(というのも変なのだが)についての議論も始まっているようだが、いきなり昔のような暮らしに戻れるわけではない。ワクチンの開発には2年以上かかるという話も聞く。少なくとも数年は、新型コロナという感染症と、「つきあう」社会になるだろう。

しかし、とにかく「家にいて」というのは、やたらと「大振り」であり、このまま続けては、経済も教育ももたない。

個人的には、テレワークによってかえって仕事の効率は向上しているような気がする。教育のオンライン化は、まだ端緒についたばかりだが、引き続き推進すべきだろう。新型コロナの影響で生じた事だが、決して悪いことばかりとはいえず、むしろ推し進めることもある。

具体的で明確な基準を

どうしても人との接触が必要な仕事については、たとえ接触はしても、感染を生み出しづらい状況を作り、できれば明確な基準を示しながら、徐々に再開し、もし感染が広がりかけたら、すぐに基準を改訂して引き締める、といった事を繰り返すしかないのだろう。

人は、どうしても抜け穴を見つけたり、自分に都合の良い解釈(映画館は会話しないから大丈夫とか)をしがちである。「自分で考えて」は、ちょっと格好よく聞こえるが、そうではなく、ぜひとも、具体的で、詳細で、明確で、科学的な基準を、業種ごとに打ち出してほしい。

新型コロナウィルスとつきあう社内のイメージ

●引き続きテレワークの進捗がはかられ、事務系のサラリーマンは週に1回くらいしか出社しない。

●学校はオンラインとオフラインのハイブリッドで運営され、登校はするものの回数は格段に減る。

●ちょっとでも熱があったり、体調不良だったりすると、すぐに休む。

●医師が必要と判断したら、すぐに検査を行い、陽性だったら、借り上げホテルなどの施設に自主的にカジュアルに隔離される。

●公共交通機関や、屋内でのマスクの着用は、ほぼ義務化。

●飛行機や、長距離列車は、搭乗前に検温(またはサーモグラフィでチェック)され、発熱者は搭乗拒否。機内や、列車内では、「喋らない」のがマナーに。

●美術館、博物館、遊興施設などは、事前予約制で、一定以上の混雑にならないように調整される。映画館は、席をあけて座るなどで対応。

●飲食店や理容店などは、業種別のマニュアルに従って運営される。たとえば対面席は設けない、カウンターはビニールシートごし、グループは〇人まで、引き続き酒類提供は〇時まで、など。

●大変残念ながら、みんなでワイワイ飲むとか、観光旅行とかは、すぐに再開するのは大変難しそうだ。新規感染者が0の日が1か月続くとかになったら違うのだろうが...。中国では、大規模に人の移動や接触が「解禁」されているようだが、結果を見守りたい。

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