子育て 母のズル休み

2022/6/25

学校を休んだ。学生時代なら完全にズル休み、どうか怒らないで。

未婚で息子を産み母になってからもうすぐ2年。まだ2年。私にとっては『もう2年』。

社会と同じ流れに乗ってみたくて仕事を始めたのは息子が8ヶ月の頃。
9時から17時半しっかり働いた。

自立したくて実家から出たのは10カ月の頃。
仕事終わり、家族には内緒で不動産屋を回った。妊娠する前に貯めていた貯金が100万円残っていた。元彼から手切れ金?慰謝料?養育費?目的不明のままポストに投函された10万円も、そこに含まれていたと思う。

引越しの初期費用、家具家電の購入で口座はすぐに底をついた。
残ったのは、社会の一員として働いているという自信。

家事・育児・仕事。
『自分が大黒柱として、この家と子どもを守っていくんだ』
ドキュメンタリードラマの見過ぎかもしれない。
それでも、誰もいない世界でひとり体育座りをするだけの人生よりはマシだった。出産を機に捨ててきた。
夜な夜な枕を濡らしても頑張れた。

今、息子は1歳8ヶ月。
(いったい誰に似た?)
どうか私であって欲しいと思うくらい
「素直」「元気」「ヤンチャ」「キュート」。
どこに行っても可愛がられ、私の鼻はいつでも高い。
素晴らしすぎる息子だ。

ただ、そんな対象と暮らしていても息が詰まることは多々多々多々ある。

時間のない朝にグズグズ言われようなら問答無用に冷たい態度を取ってしまう。保育園に行きたくない。ママがいい、離れたくない!と泣いてしがみつく息子を簡単に振り払って「じゃあお願いします。」と背を向けてしまう。
(ああ、どうしてもっと優しくしてやれないんだろう)
そう思って丁寧な態度を心がけるが、玄関の先に広がる荒れた部屋を見ると溜息が溢れる。

(ああ、旦那が居たらもっと楽になるのかな)
そんな時は決まってこれだ。
存在しないパートナーを探してしまう。

冒頭で『学校』と書いた。
先月から通い始めた社会人スクールだ。毎週末8時間しっかり勉強している。キャリアアップのためだ。

現在、平日18時までの仕事に加えて週末学校通いとなると心が保たないのは言うまでもなく、泣こうと思えばいつでも泣ける。

「毎週まじめに通ってたら体が保たない」
先週、隣の席に座る同世代の女性が言っていた言葉を思い出し、今日の講座は後日振り返ることにして休んだ。

息子はもちろん保育園へ。直帰して溜まった録画を観ていることは誰も知らない。

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