女性支援団体に係る開示請求が孕む深刻なリスク

暇空らが開示文書であれ公開情報(登記含む)であれ好き勝手にネットで晒し、好き勝手に突合せや憶測をし、様々な被害、影響をもたらしていることで、行政に提出する文書や公開を前提とした文書の作り方に苦悩している団体は多いだろう。行政の情報公開実務でも苦労が大きくなっているだろう。

適正な目的で開示請求するはずだ、適正な目的で公開情報の閲覧・取得をするはずだ、よって取得された情報は適正に使用されるはずだという紙ベースの時代の牧歌的な前提が崩れ、利便性を高めるネット公開も適正使用者だけを利する訳ではない。悪意を前提に公開性・透明性を確保するという難題。

むしろ、開示姿勢が問われ、情報の出し方や細部の記述も株価やイメージに係るリスクとなることを知る企業は細心の注意を払っているが、多くのNPOは理解・協力を募るための広報等には意識が向いても、義務的な情報提供・公開から生じるリスクはあまり意識してこなかっただろう。

行政も、政治問題化した案件に係る開示請求やマスコミ・ジャーナリストなどからの開示請求ではピリピリするだろうけど、女性支援のような分野では個人情報はともかくとして開示文書がどう使われるか、突合せでどういうことが起こり得るか等をそこまで深刻に考えていなかったのが実情だろう。

同時に、NPOにせよ行政にせよ、潜在的な利用者・支援対象者を含めネットで広く広報・周知したくても、むしろ攻撃や悪意の拡散のリスクをより考えざるを得なくなっていて、その負担はますます大きくなっている。


女性支援団体から行政への報告等には個人情報・センシティブ情報そのものでなくても本人特定につながり得る情報が含まれている。暇空や浜田事務所などは片っ端から開示請求しているし、暇空・暇アノンらは共有し突き合わせて推測しアップもする。マスキングも減らさせようとしている。

これがどれだけ危ういことか彼らには認識がなく、ゲームをするように突き合わせや「海苔(マスキング)剥がし」を楽しんでいる。これでは支援対象者は不安だし、対象者と支援団体の間の信頼関係にも影響する。自衛のため行政への情報提供を絞れば、事業評価・改善にも支障をきたし得る。

マスキングされているからどこまで載っているかはわからないのだが、暇空らは複数年度の資料を突き合わせて、これは同一人物ではないかみたいなことをやっている。それが当たっていても当たっていなくても不測の危険を生じ得る。Colaboが都へマスキングした領収書を提示したことは全く正当ということ。

暇空らは若年被害女性等支援事業「以外」でも片っ端から開示請求をしているし、しようとしている。個人情報等は不開示だが、複数文書やネット等の情報を突き合わせて個人が特定されるリスクはあるし、その特定が誤りでも被害につながり得る。そのほか不測の事態が起こり得ないとは言えない。

特定の人物について調べるために開示制度を利用・悪用しようとする者はいるが、こうやって「不正の証拠を探す」と言いながらゲームのように突き合わせをするような使われ方をすることは従来あったのかどうか。個人特定が直接目指されてはいないが、突き合わせや結果披露がネット上で行われている。


暇空らの開示請求や不開示取消請求は、公開情報や開示部分だけでは実態が明らかでない、判断ができない等の理由でなされているわけではなく(名目上はそう言われるが)、「自分が」理解できない(開示されても理解できない)、自分の妄想の裏を取りたい(開示されても妄想が膨らむ)に過ぎない。

ただ、開示請求で目的は問われないし、裁判でも基本的には問われない。住民訴訟などの裁判で暇空側がいくら主観的であっても主張を出してきたら都は争わざるを得ないし、その立証において、あるいは暇空側からの要求において、不開示としていた文書又は部分を提出せざるを得ない場合がある。

問題は暇空らが開示文書をネット上にアップしたり、オープンに突き合わせをしたりしていること。文書同士や公開情報を含めて突き合わされることで個人情報やセンシティブ情報が特定されたり推測されたり、あるいは家族や友人知人ならわかってしまったりということが起こり得る。

既にSNSを調べて女性支援団体の利用者が特定されるようなことも起こっており、さらに開示文書との突合せで紐付けされることは起こり得るし、その紐付けが誤りでも、その人の名誉が害されたり不利益が及んだりすることが起こり得る。そもそもそのような可能性を想像することが不安、恐怖をもたらす。

また、施設の場所が公開情報を発端としてわかってしまい閉鎖に追い込まれるということも起こっているし、開示文書の突合せから団体の活動に支障をきたすような情報が導かれたり、誤った推測であってもそのために支障が生じたりすることがあり得る。

暇空らは個人情報・センシティブ情報の特定や団体活動の妨害が目的であるとは言わないが、勝手な想像、妄想で数限りない疑いを持ち出し、「調査」「追及」しているので、洗いざらい確かめてやれとなっている。その結果、副次的と言うには余りに大き過ぎる実害が生じているし、これからも生じ得る。

「副次的」と書いたが、これは「調査」「追及」を主とすればということであって、暇空らの動機は女性支援団体叩きなので「調査」「追及」の方が名目、方便であって、情報を晒したり推測を披露したりして団体の活動に支障を生じさせたり攻撃・妨害を触発したりすることが主目的であると言える。


暇空の荒唐無稽な主張を羅列した住民監査請求そして片っ端からなされる開示請求。開示の問題をどうにかしないことには延々続き、行政・団体の負担はもちろん、団体、利用者が不安と恐怖に晒され団体の活動にも相談・参加にも妨げになる。やむなく行政への情報を絞ると評価・改善に支障をきたす。

暇空らは開示文書、公開情報、SNS等突き合わせていろいろ特定しようとしたりあれこれ憶測してる。利用者のアカを晒すこともされている。開示文書を細かく見て独自の見立てを展開したりも。そこから風評も起こってきたし、何らかの特定も生じた。広範なリスクがある。

そういう自分たちがやってきたことを、別の時には「すごいこと」扱いしておきながら、ここでは急に「念能力者」でなければと言い出して、全く話にならない。それに暇空自身施設の住所を晒す等したことがあるがそのことには触れない。

暇空は開示文書をもとにした独自理論、妄想を数々住民監査請求に持ち込んできた訳だし、SNSやYouTubeでもばら撒いてきた。それが的外れであっても事実であるかのように流布され様々な被害をもたらしてきた。一部事実が特定されそれに憶測が付くパターンもある。具体的な危険と権利濫用の両面がある。

これまた暇空が「理解」できる=ストーリーを描ける部分を切り出し。記載内容を論じるには材料がないが、一つ言えるのは、開示文書や公開情報の突合せから秘匿すべき個人や場所等の情報が推測、特定されるリスクは慎重に検討しなければならず、暇空らがオープンに突合せ、推測をしている状況が裏書き。

また、おかしな想像、推測から誤った個人等が特定されることもある訳で、開示文書に関わりなくその種のことは頻発している。開示請求においてそこまで考慮に入れることは基本的には難しいにせよ、その種の特定が可能であるならば真正な本人等も特定され得るということにはなる。

暇空らが荒唐無稽な想像、推測を駆使している状況からして、何がどうつなげられて偶然にせよ秘匿情報の特定に至ってしまうかは、様々な想定を並べて考えないとならない。個人の不用意なツイ、写真などでピースが埋まってしまうこともある。この間の暇空らの行動のために行政は苦労、苦悩しているはず。

暇空らが開示文書を使って何をしてきたかから目を逸らして「開示すればいい」と言うことの欺瞞。

女性支援団体に係る開示請求はセンシティブなものであり、既に実害が生じているし、利用者やスタッフなどに不安が広がっている。団体と利用者との間の信頼関係にも関わる。

開示文書を晒しながら黒塗り部分を憶測し合ったり、他の開示文書や公開情報を突き合わせて憶測し合ったりしている様子は酷いし、そういったことも含め開示文書からの妄想を暇空は住民監査請求で主張したりYouTubeで発信したりしている。それでデマ、風評が拡散されている。

そういうデマなどを信じた者がまた「開示しろ」「開示すればいい」と言う訳だし、その中には暇空らが正当なあるいは根拠ある疑義に基づく「調査」「追及」をしていると本気で信じていそうな者もいる。

深刻なことに、連中は自分たちが振り撒いている害悪を認識できないし理解できないから今に至っているし、形式的には適法な手続きに乗せてこれが行われてしまっている。だから、この危機感を共有するために発信している。

暇空らは女性支援団体だけでなく支援対象者や広く困難女性に対する無理解、偏見、蔑視が甚だしく、しばしば差別的な発言、バカにする発言、あるいは「警察に任せろ」「家に帰せ」等の発言をしている。個人情報を直接晒すのはまずい程度の認識しかないし、利用者と思われるアカを晒す等もやっている。

暇空らが開示文書を手にして適切に取り扱うことは期待できないし、既に開示文書の突き合わせから得た推測で利用者をバカにする等の発言がある。それを本人や近い人が見たら、名前はマスキングにより知られていないまでも誰のことが言われているかはわかるだろう。そのことの害悪を暇空らは認識しない。

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