入社3ヶ月でゆめみという組織について感じていること
今年1月に株式会社ゆめみに入社しました。入社してから3ヶ月ほど経って、ゆめみという組織について感じていることを書いてみます。
上司・マネージャーの役割がない
「ゆめみの当たり前」のひとつである「上司・マネージャーの役割がない」という点には、入社前から興味を持っていました。ピープルマネージメントを行う、いわゆる部長や課長がいない組織ということになります。
ピープルマネジメント自体は組織にとって重要です。だからこそ多くの組織では、ピープルマネジメントを行うマネージャーが存在しています。では、マネージャーがいなくて組織が成り立つのか。どうやら、成り立つようです。今のゆめみを見てそう思います。
実のところ、ゆめみの実際の状況は「マネージャーがいない」というよりも「全員がマネージャー」というべき状況です。特定の人がマネージャーの責務を集中的に抱える代わりに、全員でマネージャーの責務を分担しています。
ピープルマネジメントを行うマネージャーの仕事は重要ですがとても難しく、うまくこなせる人はあまりいないと考えています。その代わりに、全員がマネージャーという形で少しずつ分担しながらであれば、比較的こなしやすいように感じています。
もちろん、マネージャーがいない組織が何の問題もないとは言えません。むしろ、問題はいろいろあります。ただ少なくとも、マネージャーがいる組織より悪いということはない、と考えています。
このような仕組みの中に入って実際に体感できたという点だけでも、ゆめみに入社した意味があったと感じています。
一方で、ゆめみはアジャイル組織であり、より良い姿を模索して頻繁に変化しています。ひょっとしたら、「上司・マネージャーの役割がない」という点さえも、将来に変わる可能性がなくはないでしょう。まあ、そのときはそのときでまた考えれば良いですね。
全員CEO制度・プロリク
「全員CEO制度」は、僕にとっては、入社してみるまでピンとこないものでした。しかし実際に入社して慣れてくると、納得感のある制度でもありました。
ゆめみは上司がいないので、自分が何かやるときに「上司に承認をもらう」というフローがありません。代わりにどうするかといえば、自分自身で意思決定をすることになります。その権限と責任が各メンバーに与えられる、というのが全員CEO制度です。そう考えると、上司がいない組織だから、これが自然な制度なんだな、と感じます。
一方で、メンバーの意思決定が誰からもチェックされないという制度では、不安だし心配です。実際には、やりたいことをまず提案(プロポーザル)の形で示して、周囲のメンバーにレビューしてもらうことになっています。この「プロリク(プロポーザル・レビュー・リクエスト)」という制度が、全員CEO制度とセットで存在しています。
ところで、CEOと言われると、何だか組織全体に対して責任が課されているような気分になります。常に組織全体に目を向けていなければならない、みたいな。それはプレッシャーが大きい感じがあります。自分の目の届く範囲に対して責務を持って仕事をするのは、まあ普通のことだと思います。しかし、組織全体となると目の届かないところがたくさんあるわけです。果たしてそこまで責任を持てるか。
実際のところは、必ずしもいつも組織全体に責任を感じていなくて良いです。各メンバーは組織内の各チームに所属してコミッターとなり、そのスコープで行動します。つまり、自分の目の届く範囲で良い。一方で、組織全体に影響する行動もできる権限がある。どちらの行動も取れます。柔軟な制度であり柔軟な組織であると感じます。
注意すべき点として、意思決定について誰かの承認を得るわけではないので、誰かに責任を取ってもらうこともできません。意思決定をした自分自身で、遂行責任を持って行動する必要があります。
まとめ:ゆめみの組織設計と制度
ゆめみには一風変わった制度がいろいろあります。全員CEO制度の他にも、給与自己決定制度、有給取り放題制度、勉強し放題制度、フルリモし放題制度、など。
それらは背後で組織の設計と結びついています。組織の設計とあわせて考えると、実は変な制度ではなく、むしろ自然な制度だと感じます。
もっとも、僕はまだ入社3ヶ月であって、まだまだゆめみのことを理解しきれていないと思います。誤解をしている点もあるかもしれないし、今後考えが変わることもあるかもしれません。
それでも、このような興味深い組織のメンバーになれて、楽しいと感じています。
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