バイバイプレイヤー

自分なんて誰かの世界の端役くらいだと思ってた。
ゆるやかに面白みもなく終わる人生のはずだった。

何かがおかしい。
出番がなかなか終わらない。
展開はずっと止まったまま。

何年も過ぎてようやく悟った。
わたしがこの物語を綴っていたんだと。
この先はわたしが書き続けなければいけないんだ。

出遅れた。
まだ間に合うんだろうか。
それでも書くしかない。

こうなったらヤケだ。
文体なんか気にするな。
誤字脱字なんて知るもんか。

筆を止めるな。

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