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小さな世界に住む私

世界のどこへでも行ける
と思っていた。
あの夏、騒がしい街にいた。
危なくない?大丈夫?と
クラスメイトは言った。
いいね!って言ってくれたのは少数だった。
何年だったか定かではないが、
冬、真冬だ。厚いジャンパーを着て
乗り込んだ飛行機が赤道をこえ
ノースリーブ一枚になって降りた。
いつ来るともしれないバスを何時間でも
待っていられた。
それがどうだろう。今や隣町へ行くのにも
慎重に決断しなければならなくなってしまった。


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