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言葉を手放す

ある時から
私の中に自然と湧き上がってくる言葉を
空に放ちたくなって
それは
誰かに読んで欲しいというわけでもなく
湧き上がる言葉を
ただただ解放したかったんだ

だって
いちど湧き上がった言葉は
無かったことにはできないから
その存在そのままを受け入れたくて

それは
自己受容感が低い私には
とても大切な作業だったのかもしれない

ひたすら良い子を演じ続けてきた私
周りの反応を
常に精度高く感じ取る能力が備わり
その呪いからなかなか抜け出せずにいる
そんな私にとって
身分を明かさずとも言葉を手放せる場は
誰の目も気にせず
何にも縛られず
全てのことから自由で
大空に浮かんでいるような
そんな感覚になれる

誰にも媚びない言葉
自然と湧き上がる言葉を
ただそっと手放したい

手放しの意味は
嫌なものを捨てるのではなく
何かを掴んでいる手のひらを
そっと優しくひらいていくような
そして
ひらいた手のひらに存在する何かは
そこに留まろうが風に舞い飛んでいこうが
自由でいい

自由でいいんだ




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