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【あわ雪の魔法】自分の容姿に悩む少女に冬の魔法がかけられる【レビュー】

今回レビューする作品はちゃおコミで掲載中の「あわ雪の魔法」について語ろうと思う。

やぶうち優初のちゃおコミオリジナル読み切り

ちゃおコミは小学館が運営している公式サイトである。このサイトに掲載されている作品はなんと全て無料で閲覧する事が可能だ。今作だけではなくちゃお作品や学年誌の過去作や他の作家によるちゃおコミでしか読めないオリジナルの作品も沢山あるのでちゃお読書にはもってこいのコンテンツだ。

さて、本題に入るがこの「あわ雪の魔法」は本来ちゃお本誌に掲載される予定の読み切りだっだがやぶうち優の体調不良により一度は泣く泣く本誌での掲載が没になり、そこからちゃおコミオリジナルという形でようやく作品として出来上がった事に非常に有難く思う。

私は昔からこの作者のファンタジーモノが好きで、そこから織り成す彼女の作風にワクワクしていた。正直、前作の「青のアイリス」はあまりにも現実味が無さ過ぎたりしたのもあってあんまり面白くないな……と少しガッカリしていたので私はこの新作に今度こそ期待していた。

あらすじ

成績も中の下、運動音痴な上に自分の容姿に自信が無い瑠真(るま)は学校の帰り道にぐちゃぐちゃになった雪だるまを綺麗にした。その夜、外から何か物音がすると窓を開けたらそこには夕方助けた雪だるまが自我を持ち、魔法で何でも願いを1つ叶えると言われ、自分の理想の容姿になった瑠真はー?

やぶうち優の作品は時々自己評価がヒロインが登場するが「世界の果ての、真ん中で。」の真帆もまた"親の呪いの言葉"に悩まされていた。

見方を少し変えれば世界は明るく見える

魔法で理想の姿になり雪だるまのノーマンが背中を押してくれたのもあり、周囲に明るく振る舞うように努力する瑠真。いつもと違う事を積極的に行動して瑠真自身も明るくなっていく。

最終的にこの魔法は瑠真自身にしか理想の姿が見えない=周囲からは普段の瑠真に見える催眠術だった。しかし瑠真はノーマンにかけてもらった魔法で本来の自分の良いところに気付き、大好きな彼にありのままの姿で告白する。心が元々綺麗な瑠真は少し自分に境遇が似ている白雪(しらゆき)と晴れて結ばれる冬の終わりの3月に読むにふさわしいやぶうち優ファンタジックなのだ。

最後に

ちゃおコミは最初にも言ったように誰でも手軽に読める無料サイトなのでもしかしたらちゃお読書の貴方にとったら懐かしのあの作品もあるかもしれないのでちょっとした暇つぶしにオススメする。やぶうち優のちゃおコミオリジナルもまた読んでみたいな〜

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