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「いま」を残す〜流産から妊娠、臨月に入るまでの記録〜

あっというまに臨月に入りました。

振り返るとここまで長かったような短かったような…。
妊活を始めてから今に至るまで、いろんなことを感じました。

30歳から妊活を始めて2年弱、意外に子どもを授からないなーということで産院にお世話になり、タイミング法を行う中で32歳のときに念願の第一子妊娠!
このときですら「やっとの妊娠」だったのに、12週間近でまさかの稽留流産。
産院では年に1,2事例くらいの確率と言われました。
(マジか…。宝くじでも買っておけばよかったかな、とか思ったり思わなかったり…)

一度身体にリセットをかけ、生理周期が戻るまでに3ヶ月くらいかかりました。
「一度は妊娠できたんだし、次こそは!」と気を取り直して再度妊活開始。
けれどこれまた意外と妊娠成功せず…。
再度産院にお世話になりホルモン剤摂取とタイミング法を行う中で流産からまる1年後、やっと2回目の妊娠に成功!

そしていよいよ10ヶ月目、臨月となりました。

結局34歳で初産なわけです。
もっと簡単に妊娠できるものだと思ってたんだけどなぁ…。

毎朝体温測って妊活アプリとにらめっこする日々。
サプリで葉酸を摂ってみたり、そんなに好きでもないルイボスティーに手を出してみたり…。
子どもを授かるためとはいえ、毎日がゴールの見えないマラソンみたいでしんどかった。

そんな中、SNSからは同じ年代の友達の妊娠、出産報告が続々と流れ込んできて、喜ばしいことなのに喜べない自分がいた。
嫉妬や劣等感、「なんでわたしにはできないんやろう」ていう敗北感。
別に何かに負けていたわけではないけど、そんな気持ち。

「ママリ」というアプリで、流産を経験してから再度妊娠を望む自分と同じような女性がたくさんいることがわかったし、中にはお金と時間をはたいて体外受精に取組んでいる夫婦もいる。
それに比べたらわたしなんてまだ良い方だ。

不安な日々を過ごしている女性が、今もってたくさんいる。
だから妊娠できたとしても、安易に喜び全開でSNSで妊娠報告なんてしたらだめだと思った。この経験のおかげで、視野が少し広がった。

結婚したからって、子どもができるのは当たり前のことじゃない。
子どもを授かるということは、奇跡の連続の上に成り立っているんだ。

苦しい期間を経験して、子に会えることを待ちわびたからこそ、生まれてくる子どもには、仮にすんなり妊娠できていたとき以上の愛情を注げるかもしれない。
わたし(たち夫婦)の場合、そんな「待て」の期間が必要ということだったんだ。きっと。

息子に会えるまでもうちょっと。
今はお腹が張って痛かったり苦しかったり、思うように動けなかったりするけど、
息子が無事に生まれてきてくれることを楽しみに、今できることをしながら待っていようと思います。

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