うさぎにノミってつくの?ノミがあったらどうしたらいい?
ペットの体に寄生する虫と言えば、ノミとダニです。
一般的にノミやダニは猫や犬に寄生するイメージがありますが、うさぎにもノミがつくことがあるのです。
今回はうさぎのノミの感染や対処法や治療法についてまとめてみました。
うさぎにノミがつくことはある?
ノミやダニは猫や犬につくものという思い込みがあるのなら、それはちょっと違います。
うさぎにもノミがつくことがあり、日本で動物に寄生しやすいノミは、イヌノミとネコノミです。
部屋飼いがメインのうさぎでも、家族の誰かが動物園やペットのいる場所にいけば、ノミを運んできてしまう可能性もゼロではありません。
うさぎにノミがついていると人間に移ることもある
小さい虫というだけではなく、ノミは高い繁殖力を持っています。
湿度や温度がノミに最適となれば、爆発的に数を増やしていきます。
成虫の数が増えれば増える程、うさぎに寄生する数が増え、最悪の場合貧血になってしまうことも。
また、ネコノミは人間を刺すこともあり、刺されると強いかゆみが出てきます。
さらに猫引っかき病や瓜実条虫症(うりざねじょうちゅう)といった動物から人への感染症になる可能性もあるのです。
うさぎの体にノミを見つけたらすぐに対処が必要です。
そして、うさぎに寄生したノミはそう簡単に駆除することができません。
卵が幼虫へ成虫になって寄生するため、完全に駆除するには長い時間と根気が必要です。
うさぎにノミがついてしまったら
基本的にうさぎのノミ駆除は動物病院での診察を受けながらになります。
うさぎ用の駆虫薬はないので、犬猫用のものを使用します。
自己判断でノミ駆除をしようと薬を買っても、うさぎに適さない成分が含まれていたら、命に関わることもありますから、必ず動物病院へいきましょう。
そして、動物病院で処方してもらった薬や、獣医師の説明をよく受けてケアしてあげてください。
うさぎにノミが付かないようにするには
一度ノミがついてしまうと、うさぎも痒くて可哀想です。
健康的な生活をうさぎにさせてあげるには、以下のことを飼い主さんが心がけてあげてください。
● 外出させるときは虫除けスプレー
● うさぎ用ボディータオルで拭いてあげる
● こまめなブラッシングをする
● 常にケージと人間がいる部屋を清潔に
部屋んぽだけでなく、外でお散歩もさせるなら、できれば動物用の虫除けスプレーをしてあげてましょう。
帰宅したら、すぐに体をうさぎ用ボディータオルで拭いてあげてください。
体だけでなく、耳の後ろなど細かい部分も拭いてあげることで、ノミダニの発生を防ぎやすくなるでしょう。
外へ連れ出すことがなくても、こまめにブラッシングをすることで、ノミがつきにくくします。
そして、うさぎが毎日生活するケージと人間の生活空間も常に清潔にし、ノミが住みつきにくい環境を作ることが重要です。
ノミは春や夏のような温かい季節だけでなく、秋から冬でも部屋の中を温かくすればノミは十分に繁殖できるので、1年を通してノミには気を付けましょう。
まとめ
猫や犬だけでなく、うさぎにもノミはつきます。
うさぎにノミがついた場合は、犬猫用のお薬を使って駆除することになります。
ノミ駆除を飼い主さんの判断で治療をするのは、うさぎにとってあまりよくありませんので、動物病院で診てもらってください。
また季節に関係なく、日頃のお手入れや触れ合いのタイミングで毛をかきわけて、ノミなどの害虫がついていないかチェックしてあげましょう。
そして人間とうさぎが過ごす空間を常に清潔にし、ノミが住めない環境作りも忘れずに。
講師:ヤグルマ キク
うさぎから爬虫類、両生類まで飼育放棄された生き物からペットショップで乱暴に扱われていたエキゾチックアニマルを専門に保護活動をしている。
これまでに、うさぎ3羽、両生類3種類、爬虫類3種類の保護、飼育を経験。
うさぎを含めたエキゾチックアニマルの「生涯飼育推進」「虐待反対活動」を行っている。
うさぎの飼育にお困りの方へお役に立てる情報を発信して参ります。
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