『いみいみ』10月31日18:00の回ご感想

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前回の4人バージョンよりも見やすくなっていた。1人になってフォーカスしやすくなったのか、みる側も2回目とも言える体験になれたのか。もちろんブラッシュアップ公演として練り直された故なのだろうけど。

「私は私」という1人が4人いた前回は、無意識にどこかその4人の関係性を見ようとする力が働いてしまった為に、見るポイントを集中しきれなかったのかもしれない。しかし、コレはコレ、ソレはソレと区別されて、され続け、分けていくことの意味さえわからなくなる印象がありおもしろかった前回。今回はもっとプライベートな感じがした。喋られる言葉はそれほど変わっていない印象なのに不思議さを覚えた。地下の狭い空間の力か、ひとりで立つ役者の力か。

役者の発し方で言葉の持つ意味が変わることの再発見にもなった。それがみやすさを作っていたようにも思うし、同時にもっとフラットでもいいような気もした。それは動作(特に床にいる時)にも同じことが言える気がする。ただ、こればっかりは単なる好みの問題かもしれない。

壁にうつる影が立ち位置によって3人になったりひとりになったりする様は美しかった。猫に近づく時に3人がひとりになる瞬間はハッとした。

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