ペン先は3D
サクラクレパスの「スケッチペン」を長いこと愛用している。
黄色いペン軸に黒いキャップがついたシンプルなデザインで、キャップの根本には転がり防止の凹凸がついている(こういう細かい配慮が良い)。値段は1本130円くらい。ペン軸に*なまえ*を書き込む欄があるところを見ると、本来は子供用に作られたペンなのだと思う。
このペンの何が良いかというと、ペン先の形。
上の図のように、ペン先がちょっと角ばっているので、細い線と太い線両方を描くことができる。
太いマジックであればこういう角張ったペン先のものはよくあるけど、スケッチに使えるような細さのものはあんまりなかった。なので、このペンを見つけたときは「そうそう、これを探していたんだよ!」という気持ちになった。
デジタルは2D、アナログは3D
このペンを使っていると、「お絵かきっていうのは本来3Dなんだ」と実感する。
お絵かきの3D性について語るとき、普通は「紙には細やかなテクスチャがあって…」みたいな話になることが多いのだけど、それ以前の問題として、まずペンやブラシが3Dだ(つまり、紙へあてる角度によって引ける線が変わる)。
デジタルブラシにも角度検出機能はあるし、筆圧感知もある。でも、デジタルブラシは2D的な次元の中に閉じ込められていて、アナログの筆やペンのような3D性を感じたことはない。(そのかわりにというか、デジタルにはレイヤーという3D構造があるのだけど)
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