許せない病 5
許す過程の【1】否認
起きた出来事に
「まさか、そんなはずはない。
あの人が私を傷つけるような言葉を口にするなんて…」
懸命に打ち消して
認めようとしない
何らかのショックを受けた際にその衝撃を和らげるための防衛メカニズム
直視できない。
実はこれが出来ない人が結構多い。
例1)
中学生の息子の部屋からタバコの匂い
「まさか、うちの息子が」
ぼや騒ぎになっても
「友達が置き忘れたライターが自然発火しただけ」
例2)
夫の深夜の帰宅
ワイシャツについた口紅
ポケットから出てきたホテルのレシート
「仕事で忙しいから仕方がない」
「電車で女性とぶつかったのかもしれない」
「仕事の打ち合わせでホテルを使ったのだ」
いくらでも証拠はあるのに、
夫が浮気しているという現実を認めようとしない。
その荒唐無稽な言い訳を信じようとする。
.
失望を封じ込めたまま過ごそうとするのは、
爆弾が仕掛けられたトンネルをすすむようなもの
いつ爆発するかわからない。
あとになって大きなツケを払わなければならない
まずは、否認を止めることが必要である。
(「許せないという病_片田珠美」より)
↑
この「否認」の状態
まさかの兎銀もコレを体験しました。
目が覚めたのは、
転職後の
勤め先での「社内ハラスメント研修」
有給休暇の取り扱い勉強のところで
「これ兎銀のことじゃないの!」
すぐに労働局へ確かめた。
.
「あなたは騙されたんですよ」
ここではじめて前職場の上司らに嘘をつかれたと気付く
すでに事後6ヶ月が経っていました。
それまで全くもって信じきって、
否認し続けてしまいました。
(事実を受け止められない)
.
自分が人事の問題に無知なこともあったけれど
意図的に工作されていたとも断定できるので悪質でもあった。
その立場(力)で
人事の言動をも動かす
まさに
『パワーハラスメント』
一番は
いつも理性的で信頼出来ると思っていた人からの
「嘘(騙し)」だったこと。
兎銀が退職することに
その人が感情的になるなんてことも
よく理解出来なかった。
「それなら有給休暇は駄目だ」
「退職願い出した後で申請は出来ない」
“まずは、否認をやめることが必要である”
(「許せないという病」より)
心の何処かで、
「何かがおかしい」とは思っていた。
それは認める。
人事の子もはじめは「信じられない」と言って
驚いた様子でいたから
でも、その人が駄目だというなら
私には権利がないのだろう
と言いきかせて
(心の防衛反応だったのだろうか?)
その時の上司たちの感情的な感じ
受けた高圧的な感じも
どこか恐ろしく
.
その時にわたしが感じていたのは
宮沢賢治の
「注文の多い料理店」
あの得体の知れない恐ろしさ
.
有給休暇を
引き合いに出されても
(退職を伸ばす)
怖くて退職以外は
考える余地も無く
ちょうど一年前の出来事
今となれば
有給休暇を騙し取られ
心も傷つきましたが、
そんな場所から無事に
逃げおうせたのが何よりの幸いだったのかも知れません。
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