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ソフトウェアデザインとUIの構造設計

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ソフトウェアデザイン分野における構造設計に関する考え方や方法論を紹介します。 特にUIデザインの「裏側」とされる分野に焦点を当て、情報アーキテクチャ、モデリング、構造化、インタラ…
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#インタラクションデザイン

UI構造設計:導入—プラットフォーム思考とデザイナーの視点

ソフトウェアUIデザインにおける構造設計の前提となるデザインの考え方。 ・・・ このシリーズは、ソフトウェアデザインの手引きとなるような考え方や方法論を複数回に渡って紹介するものです。ソフトウェアデザインの中でも特に「UIデザイン」に焦点を当てながら、その構造設計の分野に迫ります。その折、情報設計と呼ばれる分野にも触れていきますが、筆者は情報設計または情報アーキテクチャ(IA)の専門家というわけでもないため、そこを重点的に説くことは致しません。 このシリーズでは、Web

結局、画面とはどこなのか

UIデザインにおいて画面遷移図なるモデル図を描くことがしばしばありますが、個人的にこの画面という単位がどうもよくわからなくモヤモヤした何かがありました。どこまでが「画面」でどこからが「ビュー」なのか、PCにおけるウインドウは一体何になるのか、ウインドウがもし画面ならば、その内側に描画されるwebとは画面なのかビューなのか。 どうも「画面」という言葉がコンテクストによってその表す対象が異なるような気がしていて、明確な範囲が定まっていない中でこれを扱うことは何とも言えぬ歯がゆさを

インタラクションというはたらきの言語化を試みる

UIデザインの世界ではインタラクションというはたらきについて考える機会が多くあります。インタラクションは相互作用と訳されることもありますが、この“相互”という部分に着目し、デザインとしてどのように捉えられるのか、どう活かすのか、直近の考察を述べたいと思います。 解釈:インタラクションとは何なのか実際には学術的な定義などがあるのかもしれませんが、私なりに「こういうことではなかろうか」という解釈に基づいて話を進めてみたいと思います。 人間と道具のインタラクションというものを考