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UI設計ビジュアライズノート集

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usagimaruのTwitter / Xで不定期に投稿してきたUI設計のビジュアライズノート(デザインパターン解説)を収録しています。新しい投稿も随時追加していきます。
コンテンツが増えていくと価格も少しずつ上がっていきます。ご興味があるなら早い方がお得かもしれません。
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2023年9月の記事一覧

ナビゲーション設計の基本/ボトムアップ型設計とトップダウン型設計

ナビゲーションの基本パターンとその設計一覧-詳細(List-Detail) UIのナビゲーション設計では、「一覧 → 詳細」を基本とする構造で組み立てることで、整ったナビゲーションを表現しやすくなります。一覧とは、ビュー表現でいうリスト、カラム、カルーセル、メニューなどのコレクション表現全般です。詳細とは、コレクションに羅列される個々の単体オブジェクトの表現です。 ナビゲーション設計に先立ち、情報の塊をコンテンツと見立てて概念定義に着手しておくと効果的です。 不要なら

モバイルアプリケーションは富士山型のナビゲーションで設計する

基本は富士山型ナビゲーション富士山型のナビゲーションは、動線とその起点が複数あり、最終的に一つの「目標/目的/核となる機能」に収束する構造をしています。特にモバイルアプリケーションでは複雑なUI構造を表現するにはユーザビリティ上の限界があるので、使い勝手を良くするためにもその構造をなるべくシンプルに保つ必要があります。そのアプリケーションで“できること”や目標(頂上)をただ一つに定め、麓からもその様子を眺めることができるようにします。アプリケーションを使い始めた時から唯一の目

フィッツの法則(Fitts’ law)

主要なGUIシステムでは、プルダウン/ポップアップメニューでのサブメニューの展開の際にフィッツの法則を応用して「ななめ移動」の許容を行なっています。これにより、ユーザが厳密なポインタ操作をすることなく、素早く目的のメニュー項目にポインティングすることを可能にしています。 ななめ移動の際には、ポインタの点からサブメニューの縦幅を底辺とする線で成り立つ三角形の仮想領域を展開し、この仮想領域にポインタが一定時間滞在する間はサブメニューの開閉を一時的に待機するという工夫です。このお