星詠みと和歌山みかん事件
私の暮らすアパートからすぐの珈琲豆屋さんが10周年を迎えた。記念に「プチ星詠みセッション」の会をしてくれるというので、お2階さんを誘って、いそいそと出かけてみた。
徒歩3分。15分、500円。ひきたてのコーヒー「マチャピチュ」にロータスビスケットつき。そりゃ、軽い気持ちで行っちゃうでしょうよ。それなのに、それなのに、冒頭から、
「終わらせてください」
って。
確かに私は、今の関係を終わらせた方がいいかどうかを聞きに行ったよ。内心わかってたよ。でも、こんな近くでそんなにバッサリと言われるとは思ってなかったよ。
女性の人生は28年から30年周期になってて、そのサイクルが終わろうとしてるんだって。ついに心を決めないといけない時が来ているんだって。コロナで時が止まったように感じてた3年間を経て中ぶらりんにしてたけど、知らぬ間にまた、時計が動き出していた。
でも、どうやって終わらせたらいいの?
私の両親も毎日、別れるって怒鳴りあいながらも最期まで連れ添った。亡き父はコロナ禍一回目の緊急事態宣言の面会制限のさなか、最期に母に会いたいと言った。
亡くなる前日に特別に会わせてもらった時には酸素吸入器をつけている父にもう声は出せなかった。
母も認知症で状況をよくわかってなく、今でも会うたびに、「あいつは死んだか?」と聞く。
「夫婦って、ほんとわからない」って思った。
話を戻すが、ちょうど星読みを受けている最中に、夫からショートメールが来ていた。それは「末娘にみかんを送ってきた意図は何か?」と怒りの滲み出す内容だった。
は?みかんが食べたいと末娘が言うてきたからAmazonで送った。それだけ。そこに意図なんかない。しかし、夫はみかんを送ったことが気にくわないらしい。推測するに、夫がみかんの産地、和歌山の出身だからであろう。
コロナ前だから4年ほど前、義母がみかんを送ってきた時に、私は別居したことを正直に告げた。それから、割と頻繁にかかってきていた電話は鳴らなくなった。それはいいとして、今回、夫は本来なら和歌山から送ってきていたみかんを、(しかも私は和歌山産のを送っちまってた。だって、一番安くて、一番レビューがよかったんだもの)私が送ったことに腹が立ったようだ。
その後にグチュグチュウジウジしたメールも送ってきたからそっと閉じて読まないようにした。それだけでもダメージが大きいのよ。私のメンタルには。トラウマがあるから。1通の嫌なメールが100倍になるのよ。そして、また、寝込むのよ。せっかく成人した子ども達3人と熱海に旅行できるくらいは元気になったというのに。だから、訳のわからぬメール、送ってくんな。もう、ひるまんぞ。
これを「和歌山みかん事件」と銘打ち、心に刻み、私は終わらせなければならない。
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