今年の盆はいろいろあったよ
2023/盆
丁度7年前に…
あれはもう7年前になるのだろうか?京都の安齋くんのレーベルにお世話をしてもらってノリサウンドスタジオのノリさんにお世話になり、 ウサギバニーボーイ3を作った。あのときもいろいろ問題が多くて多くの方に迷惑をかけたように記憶している。 その節はみなさまどうもありがとうございました。 あれから7年。漸く新しい音源を作ることになった。
あれはアートブレイキーフェス
きっかけは2022年のアートブレイキーフェスである。 メンバーの調整、参加人数もグッと減る中で徳ちゃんという新しいベースが加わってくれたことで以前のduoから3人編成という形でライブに出演させてもらった。 因みに前日の山口ライブで眼鏡を床に落とし、自分でその落とした眼鏡を踏み切り完全に破壊。HDDで言えばもう2度と再現できないほどの物理破壊を完了し、 視力0.01程度の世界を漂うことになり、熊本のライブはどうしたものか?と考えていたら、カバンの奥から度入りのサングラスを発見し、このサングラスで熊本はやるしかない!と 相成り、簡易的なみうらじゅんのコスプレをしたままライブを敢行。 至るところから「みうらじゅん」とよく似ているという称賛を頂く。というライブをした後にみんなのライブ観たり、外で煙草を吸ったりしていた時である。
直感が舞い降りる
福岡から中西君(IRIKO/panicsmile)も遊びに来ており、「おー久しぶりやね。」と話を始めた刹那、なんかお告げみたいものが降ってきたのである。 その瞬間まで音源を作るとか特に意識もしていなかったのだけれども、口からは「中西君、音源録ってや」と言っていた。 直感が中西君に音源を録音してもらうのが良いと言っていた。 因みに瞬間的に閃いたので、この時点で中西君が録音した制作物を聞いたことはなかった。 ま、直感だしね。 そこから見積もりをもらって…と割にのんびりとこの8月まで準備を進め、今回の録音と相成った。 録音までの間にギターのベンの加入、ギターたまちゃんの復帰、サキチヨさん知らぬ間に足に痣を作る。などメンバーも固まってきていた。 そして8月11日、12日と福岡UTEROの上、unknownstudioを2日借り切って録音をしてきたというわけである。
2023年8月11日
8月11日はベースこうたくん、ギターたまちゃん、ギターおおはしくんとサキチヨの5人で録音。 今回はどうしても録音時にライブのようなテンション、声にならないな。と自分の中で課題があったので声まで全て一発録音をしてほしいと 中西君に依頼して希望の形を用意してもらった。 多分声まで一緒というのはあんまりない形式だと思うので、中西君はめちゃ大変だったと思う。 弦楽器のアンプ類でひとつ部屋を使って、もう一つの部屋でドラムと弦楽器がヘッドホンで音を聞きながら演奏。 通常であれば録音を行わない部屋の片隅にボーカルブースを作ってもらってそこでギターボーカルの録音という具合で 都合3部屋を使っての一発録音である。 11日は「予告」、「アイスを買いに」、「暮らし」、「あの子に病名がついたら」、「ステージ」と「あの子に病名がついたら」以外は ライブでもよくやってる曲ばかりなので、スムーズかと思っていたのだけれども、やはりそうは問屋が卸さない。といった感じだったけれども、 みんなよく頑張ってくれてなんとか録音完了。 リズムキープするためのテンポもなく、声も入ってるのでどちらかといえば声に併せて演奏し、録音するというのは大変だったんだろうな。と 今は思うけれども当日はそんなことに想いを馳せる余裕もなく、声が枯れないようにと心がけながら、声を枯らす寸前の歌唱法でないとグッとこない。から もっと声がしゃがれるように歌わなければ。とかそんなことを考えていた。
昼飯の焼肉
因みに録音前に昼飯を食べようとみんなでランチくらいあるだろう。と近隣の焼肉屋に寄ったら、ランチ自体はあったものの2300円というお値段で 中産階級の我々からすると明らかな予算オーバーな店のソファの席に腰をかけてしまい、5人で知恵を出し合った結果、石焼ビビンバとせっかく火をつけてもらって 申し訳ないという気持ちから2種類程度の肉を注文し、たまちゃんが「こんなにワクワクしない焼肉って人生初ですよ」という昼飯を全員がパワーに変えて頑張っていた。
精一杯の録音
たまちゃんは単音が面倒くさい「暮らし」と「アイスを買いに」を担当し、いい感じの3本目のギターを入れてくれ、おおはしくんはその他3曲を良い感じに仕上げてくれていた。 こうたくんはバンドの要というべきリズムとメロを繋げるベースをほぼ録り直して完璧な下支えを作ってくれ、サキチヨさんはただただ疲弊し、足が動かないなど弱音を吐きながらも バスドラを打ち続けてくれた。これも全部昼の焼肉のおかげである。と思っている。 下のUTEROではDJイベントが行われており、知った顔がたくさんいて休憩のたびにリフレッシュが出来た。
いろんな方に会えてうれしいね
柴田さんはずっとカバチを言っていた。最高だ。そして 「俺は博多華丸より現地感が強いので、美味い店は俺に聞いたら間違いない」と言っていた。 あとミランバーズのソノカワくんや神棚のトダカくん、パニスマの吉田さんが録音スタジオに顔を出してくれた。 ありがたい。ありがたい。 みんなに気にかけていただけてありがたい限りである。 そしてソノカワくんはそのまま最後までスタジオにいて、1日目の終わりに中西君とサキチヨさんとソノカワくんとしんたろうでラーメンを喰った。
ダイエットをしています
ソノカワくんは最近ダイエットして15キロ痩せたと言っていた。 ただ今、僕たちと喰ってるラーメンは本日3杯目だ。とも言っていた。 何をもってダイエットというのかは個人の自由である。 2日目 昼過ぎに徳ちゃんとベンが到着。 因みに前日の1時前くらいにたまちゃんとこうたくんは福岡から広島に戻り、おおはしくんは友人の家に行った。 なので、本日は4人で録音である。新曲を3曲。
新曲を録音
昨日より曲数は少ないものの新曲ばかりなので、そこそこ時間かかりそうだな。と思っていたら、やっぱり時間がかかった。 最終的には心配していた声枯れが発生し、とんこつラーメンの脂で喉を潤して最後に一回だけ歌ったテイクを採用テイクとした。 ベンは新しいエフェクターを導入し、気合を入れていたのだけれども、まだ使いこなせてなくてちょっと摘みを捻ってはノイズを発生させていた。 あとベンは声が思いのほか可愛らしかった。 徳ちゃんも久しぶりの録音で固くなってるとこもあったりしたけれどもいつもの徳ちゃんらしい音でしっかり演奏してくれた。 サキチヨさんは果てのない録音に最早解脱していた。最終的には優しい笑顔をして「うん、もう声がいいならそのテイクでいいよ。」と言っていた。
中西君は励ましてくれる
なかなかうまくいかずに雰囲気が暗くなった際に中西君がいつも励ましてくれたなぁ。 進研ゼミの赤ペン先生みたいだな。ありがたいな。と思った。 二日目もいつの間にかソノカワくんが現われ、最終的にメンバーよりも全曲を聞き、アルバムの曲順会議に参加していた。 you&meって感じである。 前評判と本人の言葉で中西君は録音に対して厳しいイメージだったのだけれども、実際は真逆であった。 励ますというのが主な仕事なのでは?というくらい励ましてくれた。 もちろん後輩たちには諸々教えるという意味でそういう厳しい側面もあるんだろうけどね。 人間力のあるエンジニアだなぁ。と思った。 先輩に可愛がられ、後輩に慕われと非常にいいヤツなんだろうな。と思うけど、その実はまぁ、そんなこともないのであろう。
そして録音は進む
そんな中西君とバンドのおかげで思ってるような素材は録音できたと思う(もちろん一発録音なのでミスタッチやリズムのヨレ、声のピッチが怪しいとこは山のようにある)ので、 あとは中西エンジニアに料理してもらうだけなのだけれども、そこでもバンドの意図を汲もうと編集前に色々確認をくれる中西君は本当にいいヤツだなぁ。と思う。 その実はまぁ、そんなこともないのであろう。 2日目は録音終了後、曲順を決める。 たまちゃんから「1曲目はこれがいい」と希望をもらってたので、その曲を頭に置いて曲順を考えてみるもこれが非常に難しい。 上記のとおり、その場にいたソノカワくんに全曲聴かせて「好きな順に順番つけてくれ。」と言ったりしながら、とりあえずの曲順を考える。 曲順を考えた後に中西君から「打ち上げしましょう」とUTEROで乾杯。
今回のCDにサウンドエンジニアのクレジットはありません
その中で中西君が「サウンドエンジニアのクレジットってあるじゃないですか?あれ、俺いらんと思うんですよね。」と言いはじめ、 「曲も歌詞もバンドのものです。サウンドエンジニアのものではないです。だから僕はクレジット入れてほしくないです。」と言ってたので、 その意を汲んだほうがいいな。と思ったので、今回はサウンドエンジニアのクレジットはいれないようにしようと思うので、 今回のサウンドエンジニアのことはこの日記に記載させてもらうこととした。 今は調理でいうと、収穫した野菜を洗ってるとこくらいなので、これから野菜を切って灰汁を抜いて下味つけてフライパンで炒めるって工程が残ってるので、 あとどれくらい時間がかかるのか分かんないけど、非常に出来上がりが楽しみ。
そしてライブ
そして中西君は次の日のIRIKOの大阪ライブに向けて寝に帰った。 3日目 この日は中西君の好意と西風の好意で急遽ライブをブッキングしていただけた。 ありがたい。ありがたい。 入り時間まで特にすることもないので、ホテルでチェックアウトギリギリまでウダウダしていた。 その後、喫茶店でモーニングでもと思ったけれども、近場の喫茶店は開いてなかったので、 結局、ウエストでうどんを啜る。 サキチヨさんも満足気である。 その後、徳ちゃんと合流。 ベンは会場近くのスタバで仕事をするそうだ。 イギリス国籍の金髪のベンがスタバでPCをカタカタしている姿は非常に画になるであろうな。と想像する。 ただその内面は通常の日本人より気が弱く、通常の日本人より引っ込み思案である。 なので、3人で真夏の天神を歩く。
カレーを喰う
この日は思いのほか暑くはないという天気だったので、割と快適であった。 前に見つけて行ってみたかったクボカリーを訪問。 サキチヨさんにビリヤニを注文してもらい、自分はチキンカレー、徳ちゃんはキーマカレーを注文する。 独特な香りで美味であった。あととろみの具合が自分が作ってみたいカレーのそれでレシピを知りたいな。と思った。 サキチヨさんはビリヤニに小さいカレーが付いてて満足気であった。 会場の入り時間前に会場に鎮座していたら、スタッフの方が到着。 クーラーの効いたスペースでゼルダを始める。 ちょうど雷の神殿のとこをやったな。 その後、出演者、スタッフが続々と集結。 西風のあーすーさんにもご挨拶。
散歩をする
リハまでの間にサキチヨさんとお散歩。 前にうちの妹に教えてもらっていたチャイ屋さん?が丁度秘密(会場ね)の裏側くらいにあるので、2回目の訪問をしてみた。 チャイにクリームが乗ったやつを注文し、店主のホカオネオネを履いたお兄さんと話をしていると、ポイントの話になり、 「前に一度きたことがありますけど、今日が2回目なんですよ~」みたいな話をしたら、 3ポイント貯めたらもらえるというスプーンを「いいですよ。差し上げます。」と頂いた。 サキチヨさんが非常に喜んでおられた。
ライブをするよ
ライブはウサギからスタートで昨日録音した曲3曲を交えた演奏。 ベンはまだエフェクターを上手く使いこなせずに反省していた。 よく反省するヤツである。 根が真面目だから近く完璧に良い感じの音を作ってくれるだろうと思ってはいるものの、 どうやらベンはそこまで音色には興味がないご様子なのが一抹の不安を覚えるとこである。 あとはウパルパengei、nui、マクマナマン、aldo van eyckと素敵な出演陣であった。 マクマナマン以外初見だったのだけれどもウパルパengeiは地元山口の素敵なDNAを受け継ぐ素敵なバンド、 nuiは徳ちゃんと昔から知り合いだったらしく、聞くと自分でも知ってる福岡アンダーグラウンドの伝説的なバンドのメンバーのいるバンドであった。 そりゃ、すげーはずだわ。aldo van eyckはnew new waveと言おうか今ないものを自分らで何らか形にするぜ!っていう意気込みが感じられるバンドで 高い目標設定が垣間見れる音だった。マクマナマンはただただ好きなバンドなので、「いいな~」と思ってただボーっと眺めていた。 ライブには金子君やまごめちゃん、柴田さん、トダカくんなどいろんな方が来てくれてありがたい。 神田さんにヤクルト1000をいただいた。これで疲れ果てた身体も良く寝れることでしょう。 ライブ後は中年の疲れた身体を引きずって帰宅。 ま、徳ちゃんに運転してもらって基本寝てただけだけどね。
都市高速の入り口
都市高速乗るのに勝手に左側に高速入り口があると思ってたら、右側に高速入り口があり、 Uターンするのもあれなんで、次の入り口まで下道を走ったのも良い想い出である。
ウサギライブ
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